ココカラビヨリ vol.8

「 盗めばいい。 」

うちの可愛い盗っ人を、みんなに自慢したい。

profile.
高野 愛佳(たかの あいか)
鹿児島国際大学国際文化学部国際文化学科3年
アジア文化と語学を勉強中。国内外問わず、旅行好き。海外派遣事業GROAD、騎射場のきさき市など、多方面で活躍。ココカラカイギでは、広報担当。愛称は「かの」。

以下、
聞き手:み(みさと)
話し手:あ(あいか)
とする。

み:どうぞよろしくね。
あ:よろしくです。

み:かのちゃんがココカラカイギに加わることを
決めた理由ってなんだろう。

あ:空雅さんっていう人間が、むっちゃ面白いじゃないですか。
鹿児島をワクワクさせたいっていうビジョンがあって、それに対して言葉じゃなくて行動で示す。そんな空雅さんに憧れていて。
このひとと一緒に何かプロジェクトが出来るって面白そうだなって。

み:くう~っ。羨ましい。実際にプロジェクトが始まって、空雅くんの印象は変わった?

あ:意外と人間らしいなって、同じ人間なんだなって(笑)
尊敬するひとから、目標となる存在になりました。ひとを動かす力だったり、共感力だったり。盗みたいものがいっぱいです。

み:そんなかのちゃんにとっての幸せって何かしら。

あ:家族を大事にする。以前は疎かにしていたことです。
でも今は、はやく家に帰って家族と一緒にごはんを食べる。家族のためにごはんを作る。洗濯物を畳む。
そんな時間が幸せだなあって。

もうひとつ。
本当に本当にやりたいことに熱中出来ていることも幸せです。

今まではやりたいことがずっとわからないまま活動してきたけれど、ココカラカイギは断トツでやりたいこと。なんの矛盾もなくやりたいと思えること。それをやれていることは幸せだって思うかな。

み:矛盾なく、納得したものを手に取って生きていくこと。それによって生まれるものってなんだろう。

自分の自信になると思う。今わたしはココカラカイギの広報班として取り組んでいて、それはきっと将来の自分のためになるから。

み:広報班という選択をした上で感じたことはあるかな。GROADでも、のきさき市でも広報をしていたんだよね。

あ:うんうん。知識だって、経験だってあった。だからココカラカイギの広報においてわたしが還元出来るものもあるかなあって、ちょっとなめていて(笑)

そしたら全然違う。なにこれって。

まず一番に衝撃だったこと。
自分の心にあるものを感じて言語化する。尚且つそれをひとに伝えようとする。それをすっごく丁寧に丁寧にしているほかのふたりのストイックさを知って。
今までわたしはどれだけそれを疎かにして文章を書いていたのかと絶望しました。

それとともに自分の築き上げてきた能力や自信みたいなものが一気に無くなった気分で。
広報班にいることが苦しくなった瞬間もありました。

み:それでも今こうやって広報班の仲間で居てくれてるよね。

あ:そこはお得意のポジティブで。ほかのふたりの自分の想いと向き合う力、言語化する力を盗めばよくない?って。

盗めばいい。ちょっとずつ、ちょっとずつ。
良いエッセンスをもらったおかげで、今は片足引っ掛けるくらいにはみんなと一緒に頑張れてるなあって思います。

み:HPの文章を書くときが一番しんどかったよね。夜中遅くまで毎日マクドナルドで作業したりして。

あ:一番きつかったけど、一番濃かったなあ。たぶんココカラカイギが終わっても、あの時がいちばん初めに思い出す瞬間だと思う。

それはなんでかなあって思ったときに、あの時間は届けたいひとのためにすっごく大きなエネルギーを注いでいた“前かがみ”の姿勢だったから。

今までにあれだけ情熱をかけてやる、生命をかけてやるってことはなかったから。
自分の人生において、あの時間は意味があるものです。

み:さて。これからの人生の話をしよう。将来どんな人間になりたいかしら。

あ:鹿児島に対して、自分のスキルを還元出来るわたしでいたいなあというのはあります。

元々、鹿児島が大嫌いだった高校時代のわたしがいて。
でも、大学で鹿児島にいる面白いひと、自分のやりたいことをしてワクワクしている大人に出会って。
魅力的な鹿児島がそこには在って。

鹿児島こんなにいいところなんですって、伝えていきたいな。

“嫌い”の感情が分かるし、わたしもそこを経ての“好き”だから、わたしの鹿児島への想いは揺るぎないんです。

み:揺るぎない、の作られ方。面白いね。
最後に、かのちゃんにとってのココカラカイギとは。

あ:ココカラカイギを経て、ひとつのプロジェクトをみんなでする意味が分かった。方法も分かった。それが出来るということも学んだ。
わたしという存在をすごく大事にしてくれる居場所があるのも知れた。

“ひとりひとりを大事にしたい”。
そんな想いを行動に出来ているココカラカイギは素敵だなって思うし、そういう組織が存在することもそういう大事にする方法もあるんだなって。

一言で言ったら、宝物です。
この経験を大事にして、これから生きていきます。

み:感じたものを全部まるごと自分のものにする。それがかのちゃんの強さであり、生きる上での大事な宝物なんだね。表現してくれて、どうもありがとう。

あ:ありがとうございました。



以下、あとがき。

ココカラカイギの対象者として、わたしたちは彼女を真ん中に置いていた。そんな彼女に聞いてみた。

み:広報班になって起こった変化はあるかしら。

あ:自分の言葉を大事にするようになりました。日常の中でも、“言葉にすること”を気をつけるようになったし、自分のココロに耳を傾けるようになったかな。

大事にするものに手を添える。行動に起こす。
彼女の中では既にココカラカイギが始まっていた。
予期せぬフライングに喜びを隠せない、そんなお話。

writer みさと



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