声劇フリー台本「Dear Your Smile」(男・女1人用)
妄想女子の独り言 Dear Your Smile(男・女1人用)
Dear your smile(男の子)
最近、なんとなく気になる奴がいる。
「なぁここのノート見せてくれない?」
いつものグループで笑いあっている君。でも俺が話しかけた瞬間にパッと笑みを消す。
「俺…なんかしたっけな」
自意識過剰かなと思って意識的に話しかけてみるけど反応は変わらず。
「なぁなんで笑わないの?」
なんて聞ける訳もなく時が過ぎていく。そんなある日席替えで君と隣の席になった。
「お、隣。宜しくな」
君は相変わらずどんな表情も浮かべてなかったけど小さく頷いてくれた。授業でのペアワークとかなんとかで話す回数も増えて打ち解けてきたように感じた。
「昨日さ俺夢見たんだけどなんの夢か覚えてないんだよな。でもな今日の朝ばななーっ!って叫んで起きたんだ。」
君がふっと笑顔になってなにそれって返してきた。そして我に返ったように表情が消える。俺は思わず声に出していた。
「笑った顔、可愛いじゃん。もっと笑ったらいいのに」
君は驚いたように僕を真っ直ぐに相変わらずの無表情で見つめてくる。そして口を開いた。自分の笑ってる顔が好きじゃないからあんまり見て欲しくなかったって。
「なーんだ。嫌われてると思ってたや」
そんな事ないって顔を隠しながら照れる君。ずっと君の笑顔を見ていたい。
「好きだよ」
この独り言を君に届けるのはもう少し後のこと。
Dear your smile -another story-(女の子)
最近好きな人が出来た
「え、また?わかった。ここの分のノートだよね。はい、これで大丈夫?」
明るくてクラスの中心にいるような男の子。私みたいなのと釣り合う人じゃなかった。
「好きな人いたりするの?」
なんて聞ける訳もなく時が過ぎていく。そんなある日、君と席が隣になった。隣よろしくって言ってくれたけど私はいつもの変わらずできるだけ表情を決して小さく頷く。本当は心の中でとっても舞い上がってた。授業でのペアワークとか何とかで話すことも増えて仲良くなれたかななんて勝手に思ったり。君がしてくれた夢の話。どんな夢だったか覚えてないのに大声でママって叫んで起きたとか。
「はははっ何それ!しょーうける」
我を忘れて大きな声で笑ってしまった。はっとなって慌てて表情を消す。君の反応を見るのが怖くてそっぽを向いた。帰ってきた答えは私が想像してたものと全然違った。笑った顔可愛い。もっと笑えばいいのに。すごく驚いた。いざとなると何も言い出せなくて無言で君の顔を見つめる。そして大きく深呼吸をした。
「私さ、自分の笑ってる顔好きじゃなくてさ。あんまり見て欲しくないなって。」
こんなこと言ったら変な子だって思われると思ってたのに君は違った。嫌われてるのかと思ったって君は言ってた。
「そんな事ないよ!嫌うわけないじゃん。」
やっぱりじっと見られるのは気恥ずかしくて顔を隠した。ずっとこんな何気ない会話が出来たらいいのに。
「好きです。」
私の心のうちに秘めたこの言葉を君に伝えるのはもう少し後のこと。
あとがき𓈒 𓂂𓏸 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
これさーそれぞれ掛け合わせたらいい感じになるかなーきゅんって感じだよね結構前に書いたんだけどねーー1人用ってやりやすくていいかなって思って!良かったら#妄想女子の独り言 画像迷ったらこの画像つかってね♡
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