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『毎朝、自分の顔が好きになる』を読んでみた。

海外からはAmazon.co.jpのKindle購入も5冊までとか言う制限がついていて、購入も深く考え無くてはならないのだけど、その中でも気になってしょうがないタイトルの一冊『毎朝、自分の顔が好きになる』を購入して読んでみた。

メイクの仕方というより、メイク前の自分というものに対する内容で、まずは自分がどんな雰囲気なのかを他人に聞く、というところから始まり、うーん。。と悩んでしまう。悩んでしまうほど、私たちは多分他人とコミュニケーションを取らずに、こう思っているんでしょ、と決めているんじゃないかと思う。アマゾンのレビューにも、自分の魅力って書かれているのに、人に聞け、って矛盾してるとも書かれていた。意味は分かる。分かるんだけど、

自分の魅力が自分でわかってたら、そもそもこの本、用無くね??

と思ったコズエです、こんにちは(笑

それだけ私たちは、人の視点から自分を見ているつもりで、本当は人の視点を勝手に決めて、結局は自分で自分を見ているんだと思う。そうして毎朝、自分の顔がブサイクだと思ったり、少なくとも理想じゃないと思うから、この本を手に取るのだ。そこには夫の優しい言葉も冗談にしか聞こえない、それほどまでの自分の顔への憎しみや怒りがあるんだから、それを自分で塗り替えようと言ったって無理な話だ。自分で自分の魅力を見つけることを放棄してしまった私には到底ムリなのかもしれない。

本を中ほどまで読んで、うーん、本当にこれは自分にあってるのか?(タイプ判断がある)と思うのだけど、判断質問をなぞればそこに陥る。これはまぁ、FBでお願いしてある質問に何人かが答えてくれたら再判断するとして。要はそこではなく、読んでるにつれ、一人で号泣してしまった、というところがある。

20代ではホルモンバランスが崩れてニキビだ、なんだと自分のすっぴんを嘆き、40代は20代が羨ましいと言い、60代は花盛りの40代を羨み、80代はそれでも自由がきいた60代を懐かしみ、100歳になってやっと自分を受け入れるのだろうか、それではいつ、アナタは【今、ここ】を生きるのだろうか、といった内容に、全く家で一人だったら、嗚咽を上げて私は泣いただろう(娘が居たので、一人でこっそり泣いてみた。笑)

何故なら、これはここ数年私が自分に問うていた質問だったからだ。そして思っていた。私はいつ、自分の(男女関わらず)最高潮期を逃したのだろうか?と。そして、そんなもんは合ったのか?と。

この本はメイク本でも、顔が美しくなる本でもなく、立派に自己啓発本でありながら、定義を大釜の底辺からひっくり返してくれるような本だった。少なくとも私には。

こうして自分を愛したいと、自分を愛するにはこうしたらいいよ、という本に続々会いたいと思った一冊。

美の定義:美、とは自分が自分らしくいられた時、そしてそれを通して他を労るしぐさに現れるもの。誰かを装ったしぐさは真の自分ではないし、真の美ではない。他の人を見て老若男女問わず美しいと思うとき、その人は自分の魅力を最大限に発揮し、自分に、他に愛を注ぎ続ける、その姿が美ではないだろうか。

素材:写真ACより(サイズの関係で加工済み)

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