キミのたんじょうび -僕はキミと歩きたい-
2021ねん11がつ10にち
今日で21歳の誕生日を迎えたアイドルがいる。
そのアイドルについての小話を、ひとつのストーリーとして残す。
キミイロプロジェクト の 佐藤みき
そのアイドルは「歌が上手いか?」「ダンスが上手いか?」と聞かれたら、
「別にそうでもない」と言えるアイドルだ。
しかし、そのアイドルはもっともっと強い武器を持っている。
ステージで見せる100%の笑顔、ステージの後ろにいても存在感のある動き方。
彼女はとにかく「元気っ子」と呼ばれるタイプである。
アイドルらしさって歌とダンスが全てじゃないと筆者は考える。
確かに、ステージでのパフォーマンスが素晴らしいグループに意識が向きがちだ。
実際に僕もレベルの高いグループが好み。個人の実力が出るような楽曲を聴く傾向にある
しかも王道系と呼ばれるアイドルは好まない傾向にある。
彼女が所属する「キミイロプロジェクト」は、
どちらかと言うと王道寄りのグループだ。
楽曲も全員で歌うパートがかなり多い。
しかし、日は浅いながらも、通い続けたいと思う理由がある。
彼女はSHOWROOMで毎日配信を行っており、「こんばんわんころがし!来てくれてありがちょ!」と、コメントした人全員に言っている。
来たコメントは全部必ず読んでおり、ある意味特典会で喋ってるのと同じような感覚で楽しむことができる。
彼女が持つ語録はかなり特異なものだ。
「ありがちょ」
「うれCCレモン」
「かなちよ」
「おつぽんチャンネル」
「おやすみんみんぜみ」
ぱっと見、「ナニコレ」である。
慣れは怖いもので、気づけば僕も彼女に対して言うようになっている。
変わった語録を持つアイドルは「作っているキャラ」と言う印象を受けるが(完全なド偏見)、
彼女は全く逆である。
言葉は作っていたとしても、何もかも素で接してくるようなアイドルだ。
その圧倒的な魅力は実際の特典会でよく伝わる。
とにかくマシンガントークで、こちらの喋る隙を与えて来ない。
アハハハハ!ってすごく笑う。
ずっと喋りながら笑っており、とにかく愛嬌に溢れているのだ。
こっちも気づけば笑顔になる特典会。
「歌もダンスも自信がない。なら、みんなを笑顔にさせよう!楽しませることができるアイドルになろう!」
――歌もダンスも自信がない自分に出来ることは何か?
その悩みに対する、佐藤みきなりの結論である。
この世界には色々なアイドルがいるが、
彼女が放つオーラは、明らかに他のアイドルとは違っている。
「アイドルの素質」というものが存在するが、その素質はオーラの違いが決定づけているような気がする。
ステージに立って歌とダンスをすること、それだけがアイドルではない。
応援してくれる人に寄り添い続けること。それが彼女なりの現在のアイドル像である。
”誰かじゃなくてキミのストーリー”
私、Mステに出たい!
ある日のこと。
彼女は突然こんなことを言い始め、に届いたONLY FIVEにはこんなことが綴られていた。
(意訳)
小さい頃、Mステに出ていたAKB48さんを見て、
すごく楽しそうで、輝いているように感じた。
「佐藤みきもいつかこの番組に出るんや!」と思ったのがアイドルへの道のきっかけだ。
出演までの道のりは多いかもしれないが、
座右の銘である「あきらめたらそこで試合終了」を原動力に、これからもっと努力する。
普段は目が線になるくらいに笑顔で会話する彼女だが、
その話をした時は、鋭い眼差しであった。
これは冗談ではないと悟った。
僕は夢を語るアイドルが好きだ。
彼女以外にも推しは何人もいるが、一人ひとり僕に夢を教えてくれた。
彼女もそのうちの1人。
誰かじゃなくてキミのストーリー
このまま進もう 悩んだっていいから
光る明日に胸踊らせよう
もっともっと響かせたいから
ずっとここにいてくれるかな? 僕はキミと歩きたい
いつもそばで
(Starlight Story -いつもそばで- / キミイロプロジェクト)
――”Starlight Story”
人間が描いていくストーリーは星の数ほど存在する。
彼女が今まで築き上げてきた、佐藤みきとしてのアイドル像は、
すべて「佐藤みきのストーリー」が描かれ続けたからこそ存在するものだ。
それはデビューしてから描かれ始めたものではない。
幼い頃、Mステを見るテレビの前にいたあの日から、長い時間をかけて描かれ始めたものだ。
その描いてきたストーリーは、誰にも描くことのできない唯一無二のものである。
画面越しに見ていた先人たちの後ろ姿は道標となり、辿ってきた道を歩くのは自分自身。
幼い頃に夢見たあの思いを抱きしめながら、今もなおキミだけのストーリーに新しいストーリーが更に描かれ続ける。
「Mステに出る日までは遠回りになるかもしれない、時間はかかってしまうかもしれない」
――その日が来るまで、ずっと応援し続けてほしいと伝えられた。
そう言うならば、こちらも全力で応えよう。
彼女が描いていく地図を全力で追い続けよう。
その夢を叶えていくまでに描かれるストーリーを見続けて行くのが好きだから。
大箱を飛び越え、地上波に出演すること。
これは並大抵のことでは達成できないことだ。
しかし、どんなに不可能そうな夢でも、
1%の可能性を信じ、キミと歩き続けようと思う。
さて、今日はキミのおたんじょうび。
21歳、どんなストーリーが描かれるかな?
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