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この世の果て

写真の左にあるのは
男木島灯台です。
灯台と、その後ろに広がる
瀬戸内海、そしてどこまでも
透き通るような青空。

私が訪れた時は誰もおらず、
ただただ美しい灯台と
果てしない海と空、砂浜が
目の前に広がっていて。

聞こえるのは、
寄せては返す波の音だけ。
あまりにも静かで、
美しい光景。
まるで、この世の果てに
迷い込んだかのような。

男木島灯台は、
男木島の集落部から、
徒歩で30分ほどの
場所にあります。

自転車は禁止。
だからなのか、道の途中で
すれ違うのは犬の散歩を
されている地元の方ばかりで、
観光客の姿はほとんど
見かけませんでした。

私の場合は、
午前中の早い時間、というのも
あったかもしれません。
男木島の、朝一番の船が
到着する前に出かけました。

というのも、前の晩に
「漁師宿 民宿さくら」さんに
泊まっていたからです。
瀬戸内海の島を巡る三泊四日の
一人旅の最終日。

それまではずっと、
一人旅に便利な香川県の方の
ビジネスホテルに泊まっていました。
でも最後の日、どうしても一度
島に泊まってみたかったのと、
人との触れ合いを、少しだけ
期待して。

結果、大正解でした。
こちらのお宿の、気さくなご主人と
料理上手な優しいおかみさん。
美味しい料理と楽しいお話。
そして、食卓を囲みながら
私と同じく瀬戸内国際芸術祭を、
一人で、または友達で楽しんでいる
仲間たちとのお喋り。

ここは女性専用のお宿ですので、
特に女性一人旅の方に
お勧めしたいお宿です。

瀬戸内国際芸術祭は勿論
本当に素晴らしい作品ばかりで、
また絶対に来たい!と思ったのですが。
加えて、男木島灯台。

私の心の故郷になりました。
海と空の美しさと、
そして灯台。
庵治石、という堅牢な香川産の石を
使った、無塗装の素朴な灯台。

無塗装の灯台は、
日本に2つしかないそうです。
もう一つは、山口県の
角島にあります。

不思議な縁で、
実は角島の灯台も
私は以前に見ています。
その時は無塗装の灯台とは
知らなかったのですが。

嬉しいご縁でした。
こういうことって、偶然でも
心をいつまでもポカポカと
させてくれる、
自分にとって特別なことに
なりますよね。

旅。
旅の思い出は、後から
何度も心の中から取り出して、
味わうことが出来ます。

それはきっといつか、
あなたの心をそっと
温めたり、寛がせたり。
ひょっとしたら辛い時、
誰よりも近くに寄り添ってくれる
親友のような。

あの場所があるから、頑張れる。
そんな宝物のような
特別な思い出、特別な場所。
…に、なるかもしれません。

ぜひ、あなたも。
もし機会がありましたら。
よろしければ、男木島灯台。
訪れてみてくださいね。

noteで私の名前の写真に
使わせて頂いているほど
大大大好きな、私の心を照らす
美しい灯台です。

…本当は秘密にして
おきたかったのですが。
けれど大好きな場所が
私以外に、誰かの故郷になったら
それはとても嬉しいことだな、
と思いましたので。

あなたにだけ。
特別ですよ!
…なんて。
一度、ちょっと言って
みたかったのです。
ふふふふ。

🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟

ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます!






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