#StandByKids こどもたちの本当の安心と笑顔を。~KIDSLINE騒動を受けて~

2020年6月4日、突然のことだった。KIDSLINE男性サポーターの一律停止アナウンス 。

あ、これヤバイぞ。あのおうち、大丈夫かな。来週はあの子と何しよう。


いろんな思いが渦巻いている中、書いたnoteがたくさんの人に読んでいただき、感謝してもしきれないくらい、感謝している。
読んでくださったすべての方に、心からの「ありがとう」を伝えたい。

前回のnoteは、どちらかと言えば怒り・不安・過去のこと、感情を前面に押し出した、独白に近いものだった。

突如のアナウンス・・・KIDSLINEサポーター「男性排除」から、20日が経とうとしている。

◆6/22(月) 念願の「直接対話」

再三、問い合わせを行ってきたが、なかなか叶わなかったKIDSLINE社の「個別の事情説明」とやらは、周りの力も借りながら、ようやく叶った。
何故ここまで連絡が遅かったのか。との問いにはこう、答えた。

「6/4の時点で電話はした。留守電は残していない・・・その後の、メール問い合わせに対しての返信で、個別の説明は完了した、と認識した」
(注:ちなみに、この問い合わせ返信は、6/9。問い合わせから5日後に到着している。)

・・・まあ、色々と疑念は残るが。
その他の会話の内容については、現時点では控えつつ、この電話は多少感情的にとはいえ、今までの想いを直接、やっと、伝えることができたことに、一つ気持ちの区切りがついたように思う。

◆何故「怒って」いるのか。

「叱る」「怒る」の違い。
保育や子育ての現場において、その違いは多くの皆様に語られてきたと思う。

さて、今自分は「怒って」いる
卑劣な犯罪で、こどもたちを傷つけた、2人の容疑者。許せない。
こどもたちの心に、どれほどの悲しみと苦しみを植え付けたのか・・・本当に許してはいけないことは、何度でも伝えていきたい。彼らに対しての言葉は、正直説明がつかない。

KIDSLINEに対してはどうか。
あなたたちは、「安心・安全」を謳っていたじゃないか。
まずは、悲しい想いをしたこどもに。そしてその子どもにすべての愛情を注ぐ保護者に。男性サポーターには・・・まあその次くらいでもいい。

「ごめんなさい」という言葉の大切さを、我々はこどもに伝えてきているはずだ。
大人が言えないでどうするんだ。

そういう意味で、KIDSLINEにもやはり、怒っている。

◆頼れる味方。頼れる世界。

色々な想いを抱えたままで、ひっそりとツイッターアカウントを開始。
正直、不安。不安。自分の声が届くのだろうか・・・誰かの目に留まってくれるだろうか。そんな時に見つけたのが彼女の「悲鳴」だった。

正直、完全に「出遅れた」という気持ちはあったが、彼女の正義に、主張に感化され、声をかけた。アドバイスも受けながら、自分の思いを、noteに綴った。彼女の世界から、自分に色々なコネクションをつないでもらい、「当事者の声」を届けることを、始められたのである。

そうした中、6/15「アベプラ」6/16「スッキリ」を第一声に、各メディアでも問題を提起しはじめ、社会に事態が浸透し始めた。

本件を追いかけ、我々の声を届けようとしてくれている、中野円佳さんをはじめとした、ジャーナリストの皆さんの力もとても心強い。

https://twitter.com/MadokaNakano/status/1275371166488596484?s=20

イラストレーターのハラユキさんも、自身のnoteを取り上げてくれたり、シッターを選ぶ時のポイントをあげて、シッター利用のアレコレを伝えてくれたり。(「怖い!」で止まらず、防衛の考えやシッターのメリットも上げてくれて書いてくれていることが嬉しい!)

facebookグループの皆様にも、本当に感謝している。何か口だけいっちょ前なのが突然現れたのに、暖かく見守ってくださっている、細かに発信してくださっている。色々なアドバイスをくださっている。

そんな、周りが動いているのに、当事者である男性シッターが黙っているわけにはいかない!
自分は、そういう思いで、今・・・足りない頭をフル回転させながら、考えている。

考えがまとまるのに、時間がかかってはいるが、止まらず「行動」につなげていきたい、その思いで必死だ。

◆7/4 男性サポーターの一時停止完全実施を前に

さて、男性サポーターの一時停止の、猶予期間(定期サポートの猶予)は7/4で終了し、それ以降のKIDSLINEを通してのサポートは一切停止となる。
KIDSLINE側としては、男性サポーターの復活について、目途は全く立っていない、らしい。

直接契約についての話も色々と出てきており、詳細は現時点では言えないが、一部の家庭にはどうやらこれからも伺うことができるようだ。
「ほぼ家族のような存在として、これからも子どもの成長を見守ってほしい」と言ってくれた家族。
「この子たちの、いろんな難しい部分を理解し、対応してくれていることがありがたい 「こーちゃん」しか、たよれない」と言ってくれた家族。
この騒動の中で一緒に「怒り」つつ、これからのお子様のことを、一番に考えていることを、とても感じている。
その家族のもとに伺うことは、自身の誇りである。


◆#StandByKids

当初、社会に浸透するハッシュタグの存在は必要だと思っていた。
なぜかというと、保育に携わる問題や事件というのは、当事者間ではすごく話題になるが、興味のない層・子育てに関係の無い層に、あまり響かない。
しかし思うのである。

「将来の子どもたちを守れるのは、あなたたちなのだ」と。

ただ、こんな活動はじめてで、なんかよくわからず(そもそもnoteの使い方だってイマイチ・・・(汗))
そんな時、NPOフローレンス駒崎様、前田様の活動から生まれた
#StandByKids
という言葉。正直鳥肌が立った。
我々保育に携わるすべての人が、心の根幹にあるべき言葉、だと思った。

性犯罪被害を無くすこと・・・と伝えてはいるが。
全ての子どもに寄り添い、全ての子どもの、笑顔を守る。
その決意を、感じた言葉である。

現在、「無犯罪証明書の提出義務」についての署名活動も行われている。
こちらも併せて、皆様のお力添えを必要としている。

https://twitter.com/mZ5cvBio7Lrorkd/status/1275307008992788480?s=20

更に、前述の@ky817さんは、KIDSLINEに有志の声を届ける、という活動をしてくれている。

彼女は、「問題が大きくなる中でも、KIDSLINEそのものの体質に疑問を投げかけ、改善を訴える」というスタンスでいる。
これは、逆を返せば「KIDSLINEって素敵なプラットフォームなんだよ。今、色々な問題を抱えているけど、解決してもっと素敵な会社として、私たちと共に成長した日々を思い出してほしい」という想いの裏返しではないだろうか。
6/25に、一度KIDSLINEにアンケートの結果を届けてくれる。ただ、まだまだ声は集めているので、賛同・協力してくれる人。一方で、男性シッターに思うことがある人。皆様の声を、まだまだ届けていただければと思う。

▼シッター様 向けアンケート
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeaFcpxgT4qS1Kq9tiRQGtgQkEm4JTglf9e92WYHDRd9NPn3g/viewform

▼ペアレント様 向けアンケート
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfx10ydn2NJejnNdaiwlYNcP2reyfcenWQTnxUu6tCjYL-Mww/viewform

KIDSLINEのこれまでの形跡・・・ベビーシッターを日本に広め、保育の多様性や、それぞれの自己実現を叶える、といった想いは、本当に素晴らしいものだった。
素晴らしかったからこそ落胆も大きいのだが、だからこそ、これからの姿勢を注視していきたいと思っている。

KIDSLINEは、世間の声、被害にあった家庭の声、男性の声、所属サポーター声、全てに対し、耳をふさいでいる。
しかし、我々の望みは、KIDSLINEの掲げる「colorful」な保育・子育て支援を、また同じ目線で歩みたい・・・ただ、それだけ。
まずは、目の前の子どもたちが、すくすくと成長する姿を「共に」見守ること。我々のできること、やるべきことはそこからだと、思っている。

声が、届くことを、願ってやまない。



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