見出し画像

#97 勾玉つくり

  金曜日の夕方に、私はりかこ(小学4年)を連れて家に帰った。この土日りかこは、私の家で遊ぶつもりだった。土曜日には、息子の家族が帰ってきた。りかこは、いとこのそうた(5歳児)や、りょうた(3歳児)の遊び相手をしてあげていた。

 お昼を過ぎ、近くにある郷土資料館に行った。郷土の歴史資料の展示とサンショウウオを飼育している。きょうも、オオサンショウウオの飼育室に行った。生育1年・生育2年と年齢別に飼育してあるサンショウウオを見て回った。飼育室の黒板には、勾玉つくり・銅鐸つくりの体験もできることが書かれていた。

 りかこは、「今日は、この資料館で勾玉を作りたいと思って来たんやで。ここに来るたびに、いつも勾玉つくりをしたいと思っていたわ。今日は思い切って係の人に聞きに行くわ。」と言って、事務室に一人で入って行った。指導員の人が「できるよ。」ということで、りかこ・そうた・りょうたが勾玉つくりに挑戦した。

 あらかじめ勾玉の形になっていた柔らかい石の表面を、紙やすりで角ばったところが滑らかになるように、紙やすりでていねいに磨いた。りかこはサンプルの勾玉を見て黙々と作業をした。そうたは、りかこがやる様子をまねて、ときどきりかこやお父さんや指導員に助けてもらい一人で頑張った。りょうたは、お母さんと一緒にやっていた。

 石の表面が滑らかになった後、勾玉に水性ペンを使って、自分の好きな色を塗った。りかこは、淡い青色の勾玉を作った。そうたは、虹のような勾玉を作った。りょうたは、お母さんと一緒に模様をつけていた。

 30分ほどで自分の勾玉が出来上がった。ひもを通してネックレスのように首からかけて、横に3人が並んで写真を撮った。 @家族  6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?