見出し画像

#301 室生龍穴神社

 この数日は風の強い寒い日だった。しかし、今日は朝から晴れて風のない暖かい日になった。

 午後、私たちは室生寺の近くの室生龍穴(りゅうけつ)神社に行った。案内板には、『延喜式(697)内の古社。雨ごいの神。今でも、神域の洞穴で雨ごいの行事が行われている。』と書かれていた。

 鳥居前の両脇には、樹齢600年を超える杉の巨木が立っていた。広大な敷地には、たくさんの杉の巨木が立ち並んでいた。

 杉の大木に覆われたこの神社には、独自の神聖な雰囲気と静けさに溢れていた。境内は、広さより高さを感じる不思議な空間だった。
 
 私たちは、鳥居をくぐり右側にある、『夫婦和合・家庭円満』の信仰の対象としての2本の杉の根元が一体化した『連理の杉』を訪れた。2本の杉の根元が一体化し、夫婦杉(めおとすぎ)とも言われている巨木だった。

 拝殿での参拝を終えて、私たちは帰路についた。

 晩秋の里山の紅葉は見ごろを迎えていた。
 ふもとの集落に、晩秋の陽がさしていた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?