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#96 時間の約束

 小4のりかこは、今日は2時50分ごろに帰ってきた。私に「ただいま」と言って、りかこは「今日は3時半に友達と遊ぶ約束してん。駄菓子屋さんで外国のお菓子を売っているんやって。ゆみちゃんと買いに行くねん。私の家に3時半に来てくれることになってるねん。おじいちゃん200円くれる?」と言った。

 私が「ちょっと待ち‼。今日は帰ったら、書き方教室の時間やで!。」というと、りかこは「3時から書き方教室に行くことはわかってるで~。そやから、おじいちゃんに車で送ってもらい、迎えに来てもらって3時半に間に合うようにと思ってるねん。」といった。私が「そんなん無理や。書き方教室の時間もかかるで~。」というと、りかこは、「ええねん。今日は急いで書くから。もうゆみちゃんと約束したから。」と言った。仕方なく、3時半の約束の時間に間に合わせるように迎えに行った。りかこは、「5時半までゆみちゃんと遊ぶ」と言って、友だちと出かけていった。

 5時半に帰ってきたりかこに、私は「『3時半からゆみちゃんと遊ぶ』みたいな、今日の約束はあかんわ。忙しすぎる。書き方教室でも集中できへんやろ。」というと、りかこは「せやけど、ぎりぎりで間に合うと思って約束したわ」と答えた。私は、「ええか。約束は守らなあかんで!そやから約束の時間は、絶対守れるようにゆとりをもって決めや。ぎりぎりやったらあかんで。イライラするで~。これからは、約束の時間は何時何分と決めないで、何時何分頃みたいに少しはゆとりがある言うた方がええわ。」と少し厳しく言った。

 次の日も近所の友達と4時に遊ぶと言って約束をしたようだ。4時まであと10分になった時、まだ、宿題の漢字ドリルを始めたばかりだった。「あわてて宿題をしてもあかんで。イライラするだけやで~。」と私が言うと、りかこは、「ええねん。『宿題終わったら遊ぼ。4時過ぎになるで』というといたから。おじいちゃん。今日は、4時過ぎと言うたから、ちょっと遅れてもええねん。」と言った。

 今日のりかこは、約束の時間に少しゆとりを持たせていたので、あせらずに宿題にとりくんでいるように私には思えた。    @家族    5

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