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いなくなった人の歌を紹介する

好きだったアーティストが亡くなった。
酸欠少女 さユりさん
28歳。

その人の曲は数曲しか知らない。
けれど私にとっては大切な曲だった。

今更だけど、本当に今更だけど、
その曲を紹介しようと思う。

「花の塔」

リコリス・リコイルというアニメのエンディング曲。気になっている人がいて、どうしようとモヤモヤしはじめた頃。
その人が観ていたこのアニメを見てみたら、この曲が流れてきた。

「君の手を握ってしまったら
 孤独を知らないこの街には
 もう二度と帰ってくることは
 できないのでしょう」

サビのこの歌詞が当時の私と重なった。
その瞬間、この曲は特別な曲になった。

これまで恋人なんていなかった私がこの気持ちを伝えたら、二度とここには戻れないんだろうなと思った。

それは寂しい。
でもここで伝えないと後悔するとも思った。

気持ちを伝えたかった人は、
はじめて私が自分から「好きです」と言えた人になって、私のはじめての恋人になりました。

さユりさん、
これからも、何度もあなたの歌声を聴きます。
ありがとうございました。

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