厨ニ病の家族と触れ合う話

今なら何でもできる。
私の心は自信に満ち溢れていた。
昨日までの私は、他人の顔色を常にうかがい、会社では空気のような存在。
なけなしの金を全てゲームに課金はするが上位には遠く及ばず。
当然ながら、働いた金だけでは足りず借りれるものはすべて借りての話だ。
なぜ?なぜこんなに俺は無力なんだ?
そう思っていた。昨日までは。

今日からは違う。俺はこの世界の頂点に立つ存在。
見てろよ、今まで俺を馬鹿にしてきた人間ども。
あとになって土下座して命乞いしても遅いからな。

代償として片目を失ったがそれも名誉の負傷とすればいい。

俺は今、霊力最高の霊媒師として目覚めたのだから。

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