2022シーズン

プロになって15年目、城福さんが12人目の監督。

シーズンを終えて監督が変わる事、シーズン途中に監督が変わる事、そして自分が移籍をして監督が変わる事。

監督が変わるというのは色んな感情があります。
もちろんその時の立場にもよるのは正直な所です。

昔は、練習内容や結果、自分の立ち位置などで、全然感情が違いました。
簡単に言えば、
試合に出ていれば監督が変わる事はやっぱり複雑だし、出ていなければ早く変わらないかな。と思ってました。

この感情は難しく、プロの選手は大半が同じことを言うと思います。
でも年々、自分が上の立場(年齢)になってくると
見えてくる景色が変わってきたのも正直な所です。

永井さんから堀さんに変わったタイミングで、明らかに出場機会は減りました。
昨年の後半と今シーズン入ってSNSを通して、色んな方からDMを頂きました。
「何かあったんですか?」
「嫌われているんですか?」
と、堀さんとの間に何かあるんじゃないか。というメッセージを。

はっきり言いますが、何もないです。
いろんな事をひっくるめて実力です。

好かれていたか、そうでないかは、堀さんにしかわからない事なので何も言えませんが、
自分のパフォーマンスに納得ができてない時は
とにかくやるべき事をやり、まずは納得できるパフォーマンスに持っていく事、
自分の中でパフォーマンスが上がってきて、それでも状況が変わらない時は、直接コミュニケーションを取りにいってました。
おそらく5回は僕から話に行ったと思います。笑
毎回堀さんはその時間を作ってくれましたし、話を聞いてくれました。

そこで納得のいく答えが返ってくるかはまた別の話で、
ただズレてる物を擦り合わせていく作業を続けました。
この擦り合わせをやめてしまうと
そこで終わってしまうので、とにかく続ける事。
その中で自分がどうこうではなく、求められている事を理解して行動していく事。

天皇杯を含め最後の4試合は先発で使ってもらえました。

人ってどうしても承認欲求があるなので
自分がしている事を受け入れてもらえないと、愚痴や文句が出てしまう。
正直僕もそうです。
ただそれは自分を正当化する言い訳でしかない事に気付かないと行けない。

やるべき事、やりたい事、
この順番を間違えてしまうと、いつまで経ってもうまくいかない。

まずはやるべき事、そしてやりたい事。

チーム(組織)が求めるやり方を理解して、まずはそれを表現する事が第一優先、その中で信頼を得てやりたい事(やった方がいい事)の主張はいいと思います。

ただ自分の思考と違う事が起きて、まず意見から入ってしまうのは違うと思っていて、自分が上の立場で方向性を定める側になった時に、やる事もやらず、色々言う人がいたらやっぱり扱いづらい。

だからまずはやるべき事が最優先。


なかなか思い通りのシーズンが送れてない時、先輩たちの事をよく思い出してました。

愚痴をいって練習の雰囲気を悪く先輩もいれば、
辛くともチームのためにやる選手、
とにかく自分のことに集中してる選手、

最初の1つ目はやっぱり良い思いはしなかったのはいうまでもありません。

ただ残りの2つは、今思うと本当にすごいことだと思います。
一般社会で考えた時に、
仕事がしんどい、上司との関係が悪い、同僚に合わない人がいる、会社に不満がある
その中で愚痴を言わずに仕事をやれる人が何人いんだろう?
本当に嫌なら辞めればいい話で、やめる選択を取れるかどうか。

スポーツ、特に団体スポーツは、まとまれるかどうかっていうのは勝敗にも大きく左右すると思います。

城福さんに変わって、それこそコミュニケーションは常に取り続けていました。
さっき話した擦り合わせる作業をするために。

自分の立場は若い時と変わってきて、ただサッカーをするだけで良い訳ではなく、
若い時に先輩達が強化の人や会社の人と話してた事が
今なら少しだけわかるようになってきました。
そして「感謝」とか「クラブのために」という発言の重みも変わってきました。

選手としての向上はもちろん最優先でやらないといけないし、ただ世間知らずの自分は、昔先輩たちがやっていた「クラブのため」という行動は勉強になる日々です。

今シーズンは浮き沈みがあるシーズンで、
その中で個人的にも物足りないシーズンでした。

「優勝」や「昇格」と言った結果が出せない限り
結果として満足できるシーズンはないわけで、
ただその中でも個人としても成長できるようにやらないといけないと思うシーズンでした。

チームとして最後は6連勝で終われた事は本当に良かったと思います。

シーズンオフは心身ともに休んで
思考の整理をしながら過ごしたいと思います。

改めて今シーズンありがとうございました。

koken

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?