書評:デザインのためのデザインその1

今回は著者, Frederick P. Brooks, Jr.(以下Brooks)、訳者, 松田晃一/小沼千絵、「デザインのためのデザイン」を書評する。

普段であれば学習メモのような形で例えば "章ごとにキーワードを並べよう" などとしていたが、まえがきを読んで以下のことがわかった。

  • デザインプロセスに対する議論または熟考する本

  • エッセイを通して熟考する本

  • エッセイの具体例としてのケーススタディもいくつか載っている本

上記から重要なのは本内のキーワードを並べることではなく、「デザインのためのデザイン」という本を読んだ時にどう感じたかどう考えたかが重要であり、それをキーワードに分けてしまうと切り刻まれた断片になってしまって「デザインプロセスに対する議論または熟考」するという本の機能が失われてしまうと感じた。

そこでデザインのためのデザインらしく書いてみようと思う。つまり「デザインのためのデザイン」という本そのものと対峙した自分を素直に書いてみることにする。

あまりやってこなかったエッセイのようなスタイルで書いてみることにする。

とここまでが まえがき を読んでの書評ということになるがいいのだろうか。

訳者まえがきでは、訳者の代表の松田さんから著者であるBrooksとの翻訳に際して関わった時のお話や翻訳の際に感じたこと・考えたこと、翻訳の際に関わった方々との協力などの記録になったおり、原著「The Design of Design: Essays from a Computer Scientist」から「デザインのためのデザイン」になっていった経緯を知ることができる。

著者の意図や文脈などの整合性を考えて、邦訳の語句を変えていただいたところからも日本語として原著「The Design of Design: Essays from a Computer Scientist」を知ることのできる非常に貴重な本であり、加えて単語の「Design」(英字)と共に「デザイン」(カナ)を考えることのできる貴重な本でもあることが伺えた。

その1は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?