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2022/7/11 怖い夢の話Vol2 学校の先生

久しぶりに怖い夢を見た。KOKEKAがなかなか寝ないので、寝室でその話をしたらまたしても、なぜ話したのかを怒られたので、以下その内容を記載する。

夢の中で僕は、小学校の担任の先生との面談を待っていた。しかも少しウキウキしながら。なぜかというと、KE-Tが学校に行くのが楽しいと言うようになったからだ。どうやら友達が出来て、色々話をするようになったようだ。前回の面談の時に、担任の先生からはKE-Tは授業もちゃんと聞いているし、発言もしっかりできる、でも自分から友達に話しかけることが少ないように見受けられるという内容を伝えられて、少しショックだったのだ。双子のKA-Tとは家でも外でもケンカしながらも仲が良いことは知っていたが、保育園の頃から相互依存が強すぎることが気になっていた。特に、KA-TがKE-Tを追いかけるから、KE-Tは待っていれば誰かが来てくれるという感覚が強くなってしまったのではないか、そんなことを考えいた。そんな中、小学生になり、KE-TとKA-Tはクラスが別で、学校ではそこまで接点が多くないにも関わらず学校が楽しいということは、KA-Tのみに依存しない強さが身についたのか。でも今思えば兄弟同士が依存してくれていたのは、家族としては心強さというか、安心感があったな、等と考えながら学校での様子を聞くのが楽しみだったのだ。
KE-Tから聞いている話によると、友達の名前はミケ君とツタヨちゃんの二人。三人でよく、ゲームの話や三人の中で誰が一番強いか等の話をしているとのこと。聞いている限り、優等生の話ではないが、やんちゃなのは良いことだろう。他人に迷惑さえかけなければ。
そして、面談の順番が回ってきた。KE-Tが普段授業を受けている教室に入り、担任の先生の前に座った。僕はきっと笑顔だっただろう。先生も笑顔だった。面談が始まり、先生からは授業中の話や宿題の話、家での勉強についての質問があった。よい話ばかりだったが、友達関係の話が出てこない。先生にとっては当たり前すぎる話なのだろうか。そこで、僕から最近のKE-Tから聞いている話をした。ミケ君とツタヨちゃんと仲良くなって学校に行くのが毎日楽しいと言っている、ありがとうございます。という内容だった。
すると、先生の顔色が明らかに曇った。先生はとても言いずらそうにしているので、何かミケ君とツタヨちゃんに問題があるのかを聞いた。一番に考えてしまったのは、ミケ君とツタヨちゃんの親はKE-Tのことを迷惑に思っているのではないかということだった。すると、先生は、少々お待ちくださいと言うと、メモを取り、手元の資料を見始めた。何枚か紙をめくり入念に見て、少し考えたような様子を見せ、その後に申し訳なさそうに、そして少し怯えながら言った。
『ミケ君とツタヨちゃん、ウチのクラスにはいないんです。』
僕は驚いた。しかし、三人だけのあだ名かもしれないし、学童にも通っているので、学童の子なのではないかと思い、それを聞こうとしたときに先生が、
『今、学童に通っている子たちの名簿を見たのですが、そこにもいないのです。』
と目を合わせずに言った。
意味が分からず、言葉が出ない僕に対して目線をゆっくりとあわせながら先生が言った。
『わからないのですが、、、KE-T君は最近教室でも自由時間も一人でいます。なのに、すごく楽しそうなのです。まさに、親友との楽しい時間を過ごしているかのように。怒った顔をしたり、笑ったり、一人でしてるんです。』

僕は文字通り気が遠くなった。そして、今すぐKE-Tの様子を見に行きたくなった。先生は僕の考えを察したのか、手元の資料を机の上に置き、『大丈夫ですか?』と言った。
なんと返してよいのかわからず、『KE-Tは今どこですか?』と聞こうとしたときに、先生が机に置いた資料のメモが目に入った。

      KE-T
ミ ケ        君
ツ タ ヨ      

妙にスペースを空けた書き方から、縦に読んでしまい、鳥肌が止まらなくなった。そして、ゆっくり先生へと目線を上げると、先生は目を見開いて、口元が裂けるくらいに笑っていた。


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