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感謝を込めて。でんぱ組.incを語ってみようと思う。繋がり編

ディアステージに通いディアメンとしての自覚が芽生え始めた頃、私も推しがいるアイドル現場を体感したいと考え始めていた。


推しが出てきた瞬間に自ら最前に赴き、ステージを楽しむ者。周りのディアメンにどうぞどうぞと最前を譲られたり、オタの間でのやり取りや譲り合いはディアステージの良い文化だと思ったし、私も自分の大好きな推しを手を伸ばせば出禁になる距離で見てみたいと思っていた。


しかし結果としてでんぱ組とディアステージでは推しが出来なかった。


出来なかったというか推しと呼ぶには烏滸がましいと感じたのだ。



ディアステージにもでんぱ組のメンバーにもそれぞれ熱狂的なファンが存在してその人達と立ち並び「推しです!!」というにはにわかがすぎる。そう感じてしまい「推しは誰なんだい?」とディアメンに聞かれても「みんなかわいいですよ」などという親戚の叔父さんみたいなことを言っていた。



強いて言えば気になるキャストはいた。森下ゆにこさんや宮崎りゅうくんなど私と快くコミュニケーションをとってくれた彼女彼らだが生誕祭やイベントの時に率先して花や制作物を考えて取りまとめていた当時のTO(トップオタ)達と熱量を比べられるわけも無かった。


もちろん推しの形は人それぞれ。考え方は違うかもしれないがあそこまで全力で応援している人達に失礼と考えてしまい言えなかった。


でんぱにしてもそうだ。最初はりさちーが最高すぎる。原罪のレクイエム最高!!などと言っていたが跡部みうさんが卒業し最上もがさんと藤咲彩音さん(ピンキー)がでんぱ組に加入し6人体制になってからというものピンキーにどハマりしてしまったのだ。


もともと線の細い女の子は好きだし、でんPARADEJAPANの特典でゲットした押上の町を散策するDVDのはにかみながら「好き!!」と言って恥じらう姿に萌えを感じて、どうしてもライブ映像などでピンキーを追うようになってしまったのだ。



当時高校生の女の子に魅せられた私は息を吸うように推し変してしまった罪悪感もあり、誰が推しなんだと聞かれても答えられなくなってしまった。


とりあえずでんぱ組が好き、そういったDD丸出しのオタクと成り下がった私はその後次々とでんぱ組メンバーに接客される度に「ねむきゅん絶妙だわ~」とか「えいちゃんマジでいつもニコニコしてて尊敬するわ~」とか「りさちー歌うますぎわろた」とか「みりんちゃん…実はいちばんかわいいのでは?」とか「やっぱりピンキーしか」などとほざいてはお財布の紐がガバガバになっていった。


DDという言葉に甘え箱推しになった私はその後もディアステージに通い詰めオタ芸やミックスも自然とできるようになり、ますますオタクとして磨きがかかって行った。



その頃からディアメン達との関係も増え始めた。


師匠と崇めていた方とご飯の席に同席したり、クリエイティブな仕事をしている方や、音楽の趣味が合う方など今でも私の働いてる美容室に来て髪を切りながら「あの頃が懐かしいね~」などと話をしたりしている。


またその時に携わった美容室のお客様ともアイドル好きが講じて仲が良くなった。


後に私がルームシェアをすることになったでこいくんもその1人だ。



ここまで色々遍歴などをダラダラ語らせていただいたが、それから秋葉原にはガチ恋をしていたメイドさんの卒業を機に行くことがめっきり減ってしまった。



期間にして約2年半。オタクとして通っていた秋葉原とは疎遠となってしまったがその間に出来た友人関係はとてつもなく大きな財産になった。



ディアステージでは同年代のむーたおくんとよしのすけくんと仲良くなり、二人に会えることがとても楽しかったし、


たけたけさんやずっちーさんやつよポンとは今でもお客様として対応させて頂いてる。



20歳で職に就いた私に友達ができたことはでんぱ組のおかげである。



またでこいくんとルームシェアをしたことにより彼の友人関係が私の友人関係を広げてくれた。


結婚式の2次会を任せてもらえるほどの中になったすいとーさんや、一緒に箱根に旅行に行ってくれるみるめさん、キャンプに車を駆り出してくれてバンパーを壊したふじもんさんや広島の地元での結婚式に呼んでくれたポテコさん。



他にも結婚証明書に一筆協力いただいたひめさんやいつも穏やかで楽しい時間を共有してくれるきだきゅんさんなど本当に数多くのお友達に恵まれたと思う。



それもこれもオタクとして過ごした時間によって共通の話題、共通の友人ができたからこそ私と関わりあいを持ってくれたと確信している。



どうしてもアイドルオタクは表面上気持ち悪いや彼氏にしたくないなどといった可哀想な見方をされがちである。しかしステージで頑張っている彼女たちにはそれぞれの大切な思いがあり、応援しているオタクたちも、演者からなにかしらの情熱を感じて人生が豊かになるような体験をしていると私は思う。


明日への活力やあの子の笑顔が見たい。色々な思いがあるとは思うが、人を思いやり、尽くしてあげたいと思う気持ちが正直な素敵な人達の集まりなだけだと、少なくとも私の周りのオタクたちのことはそう感じている。



私の場合はでんぱ組というパターンだっただけで他の現場でも同じような経験をされた方はいらっしゃるのではないだろうか。


次回はそんなでんぱ組の、私個人が感じた魅力をダラダラ酒を飲みながら書いていきたいと思う。




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