応援されるという事Ⅱ

実はこのことは書くべきかどうか悩んでいました。
というのも結構プライベートな話だし、こういう話は気を遣わせてしまう人もいると思いまして・・・。
ですが、こんな身近で気づきがあった事、そして偉大な尊敬すべき人の事を自分の為にきちんと書く必要があるかなと。
という事で、今回は僕自身の為に書いてますのでご容赦ください。

実は、先月父を亡くしました。

昨年から持病が悪化して、今年の頭から入退院を繰り返していたのもあり、ある程度覚悟はしていたんですけどね。
亡くなったのは凄く悲しい事で、色々思う所はあるのですが、書きたい事はそのことでは無くて葬儀の時のことでした。

今、やはりコロナ禍という事もあり、通常の様にお通夜をやらないケースが多いんですね。そして、葬儀も家族葬で行うケースが多いらしいです。
うちも、盛大にやる感じではないので、お通夜無しの家族葬で行う事にしました。

父の職業は警察官でした。栃木県警で白バイに乗りながら、警察の音楽隊でクラリネットを吹いていたんです。
また警察を退職してからは趣味でやっていたオカリナが本業になり、オカリナ奏者、オカリナ教室の先生として活躍していたり、またPCが凄く好きで、譜面作りや音源作り、写真加工なども結構自分でやるような父でした。

うちは9年前に母を亡くしていて、父は一人暮らしというのもあったので、オカリナのコンサートや教室をやってたり、制作などで没頭できるものがあるのはすごく良いなというくらいの認識だったんです。


葬儀の時の事でした。
昨年の持病が悪化してからの闘病中や入院中に、東京に住んでいる僕に代わって日々お世話して下さっている生徒さんたちが何人かいらっしゃいまして、葬儀の打合せの時も父の交友関係がわからない僕のサポートで同席して下さいました。

お通夜をやらない家族葬、というのは決めていたのですが、父の生徒さんが

「前日に何時間か葬儀場を開けて欲しい。お通夜という形ではなくご焼香だけでも出来るようにしておいて欲しい」
「多分、生徒さんとか結構いらっしゃると思います」
との事。

その時はあまり実感もなく、そんなに来るのかな?くらいの感じで、とりあえず前日の昼頃からご焼香できるようにし、僕も昼頃に葬儀場に行きました。

すると、僕が会場についた時点で数十人既にいらっしゃっていて、その後もひっきりなしに誰か来る状態。最終的には100人近くの人がご焼香に来てくださいました。

皆さん、それぞれ様々な父の思い出を語って下さりました。

そこで初めて知ったのが、以前僕が記事に書いた「応援されるという事」を地でやってた人なんだという事です。

どうやら父は、栃木県内にいくつか教室を持つようになり、生徒さん皆に凄く親身になって譜面を作り、練習用の音源を作り、生徒さんが出演するコンサートを企画し、皆でステージに立とうと夢を話し、実際にコンサートを行い・・・
ほんとうに、生徒さんの事を想って活動していたことを知りました。

生徒さんや同じ音楽仲間の皆さん全員が、父は優しくて、どんなことにも親身になってくれて、本当に素晴らしい人だと言ってました。

皆口をそろえて、父のファンだと言ってました。(生徒さんも8割女性だった!)



父はシャイな人で、あまり多くを語りませんでした。
僕も、離れて暮らしていたのも有ったり、忙しさにかまけてしっかりコミュニケーションをとっていませんでした。

そんな、父の姿を僕は知らなかったし知ろうとしていなかった。勝手に知った気でいたのかもしれません。


よくよく考えたら、父のオカリナの演奏もちゃんと聞いたことが無かった気がします。今回、葬儀で流す為に改めて聞いたら、お世辞抜きで本当に素晴らしい音色でした。
生徒さんが、父のオカリナの演奏は本当に音色が違うんです、有名なオカリナの人の生演奏を聴いてもあそこまで響かないんです。と言ってらっしゃったのですが、その意味がわかりました。

音楽的な話をするとめちゃめちゃ音が太いんです。楽器が凄く鳴っている音色でした。

こんな音を出す人だったんだなぁと。
ほんと、今さらです。

こんな音を聞いたら、もっとちゃんとした形で世の中に音源を残してあげたかったなんて事も思ってしまいました。


父は、自分の周りの人たちを応援し、その人たちの為に動き、そしてそんな人たちみんなから応援されている本当に凄い人でした。
もっと父の事を知ろうとすべきだったと後悔もありますが、見習うべき人がこんなに身近にいたという事実は誇らしくあります。

そんな気付きを与えてくれた父に改めて感謝をし、そんな父に少しでも近づけるよう日々努力していこうと改めて思いました。


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ちょっとこじぷろ的な不備はございますが(明日のvoicyを聞いてくださいw)新しい事なので、面白がってみてもらえたら嬉しいです!
是非!

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