某知事、今すぐこれを見なさい
令和6年9月8日(日) 快晴 最高気温33.6℃
PM14:00 出版クラブ
日本ペンクラブ女性作家委員会企画の「日本の性暴力・ハラスメントを考える」に参加。
人権派弁護士さんが国内人権機関の設立の必要性について語り、女性作家のみなさん(桐野夏生さん、山内マリコさん、柚木麻子さんら錚々たるメンツ)がそれぞれ女性であるが故に直面してきた不当な扱いについて語り、会の締め括りとして、性暴力反対のステイトメントが発表された。
「文芸、ジャーナリズム等の世界が、構造的に生じうる自らの加害性にも目を向け、声なき声がかき消されない、より良い社会を目指し、未来に手渡す努力をし続けます」の一文に、思わず唸る。
大衆側がただ存在するだけで、マイノリティの尊厳を踏んづけてることってあるし、そのことを「悪気はないから仕方ないじゃん」「声が上がってないんだから、そこに問題はないんだよ」と切り捨てた先の未来は腐海。
偉そうなこと言っても、性欲に居直る男性の太々しさや軽薄さにじゅんとしてしまうので、私には何も語る資格ねぇなと思うけど、せめて加害を許さない社会のムードの一部ではありたい。
人はルールよりムードに弱い。私にルールは作れないけど、ムード作りの一端は担えるよ。
講演会の後は、神保町を散策し、「スリランカR」という名前のカレー屋さんに入店。
「セーラームーンRみたい」と思いながら、カレーを注文。
ココナッツミルクベース風味のルーに、四角いターメリックライスと、表面をカリカリに焼いた肩ロースが浸かっている。おいしい。
フェミニストは、バターとココナッツミルクがだぁーいすき。
令和6年9月10日(火) 晴れ後曇り 最高気温33.7℃
いつかの面接。
心理検査のフィードバックをし、今後期待できる支援の枠組みを伝えながら、この家庭に必要なものは何か、今私が本当に言わなくてはいけないことは何かを考えていた。
私らの関わりは終わるが、この家庭の悩みはきっとこの先も続く。
今この家庭が成り立っているのは母親であるAさんのおかげだし、これまでのAさんの献身はものすごく価値があるということだけは、せめて伝えたい。
でも、それを伝えるのは私で良いのか?
「Aさんのお子さんに対する関わりを見ていて、どういうところがすごいなぁと感じられますか?」
Aさんの横で、眉間にしわを寄せる男性に、質問の矛先を向けた。
宙を3秒程睨んだ後、男性ははっきりと「忍耐強いところですね」と答えた。
なんだ、ちゃんと分かってんじゃん。
忍耐強く、家族のために時間とエネルギーを注いできたAさん。
でも、どんなに忍耐強い人だって、忍耐している時間そのものは辛いんです。
直接何か出来なくても、たまにはAさんに労いの言葉をかけてあげてください。
それだけで、Aさんの心が少し軽くなるかもしれない。お願いしますね、お父さん。
男性が「わかりました」と答えるのを、瞳に薄く涙を湛えつつAさんは静かに聞いていた。
今日およそ2年ぶりに、バス停にてAさんの姿をお見かけした。
凛とした印象はそのままだが、少し疲れているようにも見えた。
どうかAさんの今を支える人が近くにいますように。祈るような気持ちでバスを見送った。
令和6年9月11日(水) 晴れ 最高気温34.2℃
連日、故郷の県知事のニュース。
良い気分にはならないし、住民でもないのだから、見なけりゃ良いのに、クリッククリッククリック。
頑固なところも、肝の部分は謝らないところも、自分を見ているようで気が滅入る。
でもこの状況、私なら速攻で逃げ出すけどな。
アルゴリズムによって導かれた百条委員会。やめときゃ良いのに、クリッククリッククリック。
問題から一目散に逃げ出した副知事への尋問の様子が、事細かに書き記されている。
自己保身の積み重ねが、人の死に繋がっちゃってさ。その事実と向き合いたくないから、更に保身。分かるけどさ。その歪みがまた誰かを苦しめんかね。
Yahooトップに戻ると「大谷翔平 47号 ソロホームラン」の見出しが目に入る。
なんて心に優しいニュース。しんそこ安心してクリック。
隅から隅まで丁寧に記事を読み、大谷さんのスイング姿に合掌。安らか…
令和6年9月14日(土) ガン晴れ 最高気温34.2℃
Netflix番組「BOYFRIEND」をビンジウォッチ。
製作側の人権感覚が優れ過ぎていて感動。
こういう番組は視聴者側に軸を合わせなくて良いんだよ。
ボーイズだぁーいすき🫶
某知事、今すぐこれを見なさい。
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