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カツアゲした善意の総量を思うと、気が遠くなる

令和6年8月1日(木) 快晴 最高気温33.8℃

何の弾みか、おばあちゃんとの面接が3人連続で続いた。
人定をし、軽く経緯を確認した後、本丸に話題をスライド。
「僅かな責任と自発的な善意に基づいて、あなたに何が出来ますか?」という問いかけ。
ヤクザだなぁ。
この仕事に就いて、私がおばあちゃん(時々おじいちゃん)にカツアゲした善意の総量を思うと、気が遠くなる。
もう何ならカルマにして、来世の私に背負わせてほしい。今世で精算できるとは到底思えない。
どのおばあちゃんも、自分の子育てに悔いを残していて、償いをしたいと仰られた。
頰被りをした私が「悪いようにはしませんから」と、償いの方向性を指示する。
地獄だなぁ。日本昔話みたい。
悔いのない子育てなんてねぇのによ。どのマルチバース探してもねぇわ。

母から、お盆休みは帰省するのかLINEが届く。
父母は2日間だけ休みを取るのだそう。働き者たちよ。
お盆は帰れないけど、9月に帰るからお店休んでよ、美味しいもの食べに行こう、と送信。
母はとても喜んだ。
いつからか母を喜ばせることに、ブレーキがかかるようになっていたけど、今回は素直に言えた。
どういう心理だ?


令和6年8月3日(土) 快晴 最高気温35.5℃

AM8:30、モスバーガー。
昨晩、書店で気になって手にとった「向田邦子の恋文」を読む。
向田邦子の若き日の恋愛を、死後発見された恋文により、妹の和子が明らかにしていく一冊。
和子、何しとん。
内容を知って本を買っている私も同罪か。
でも、本の中を覗いてみると、あまりにも気風が良い女性が真っ直ぐこちらを見ているので、俗っぽい気持ちはどこかに飛んで行ってしまった。
向田さんは、何事にも全力でぶつかるワンダーウーマンのような人だ。
芯の強さは元来持って生まれたものであるような気がするけど、細やかな心遣いは、あの家庭で身につけたものだろう。
豪胆かつ繊細。どうしたって幸田文と被ってしまう。(共通点は強大で偏屈で愛情深い父親)
向田さんは、妻子ある男性との関係を、長く続けていたという。
恋文の中のワンダーウーマンは、すごく寛いでいて、この心境に至るまでに、激しい葛藤があったんだろうなと推察。

寛いでいると言えば、さっきから前の席で、おしゃべりに興じている4人家族。
軟骨にピアスあけてるお姉ちゃんが高校生、弟は中学生かな。
同時多発的にしゃべりはじめ、「しゃべりたいからしゃべる」感じが溢れ出していて、すごく良い。
内容は「培養牛肉は怖い」とか、「行きつけの理容師の手が震えていて怖い」とか。
でも全然怖そうに聞こえないのは、4人がとても寛いでるからだと思う。
私が吉岡里帆なら、父にちょっかいをかけるな。
父の性的欲求を満たして優越感を得ようとするけど、全く相手にされず、家族の絆をまざまざと見せつけられんの。フー!

夕方、紀伊国屋書店にて、青年にばったり遭遇。
ますます精悍さが増していて、おじさんとは時間の流れ方が、決定的に違うんだと思い知らされる。

深夜、オリンピック中継、柔道団体戦を食い入るように観戦。
団体戦って良いよね。特に男女混合。アベンジャーズぽいんだよな。
日本が先行して3勝。
角田選手が重量が2階級も上の相手を巴投げし興奮が最高潮に達した瞬間、ふとガザにいる人たちのことが頭をかすめ、観るのをやめた。
オリンピックを「平和の祭典」と謳わなければ良いのに。
なんでジェノサイドを繰り返している国が、平和の祭典に参加出来るんすか。
選手個人に責任はないので、競技に参加するなとは思わない。
ただ平和の祭典と掲げるのを、やめろ。
まわりも、容認すんな。
結果はニュースで確認。日本は銀メダル。


令和6年8月4日(日) 快晴 最高気温35.8℃

トイレから発せられるアンモニアの匂いが強くなっているような気がする。
クエン酸を溶かして、壁紙をゴシゴシ拭いた。
匂いが薄まったような気がしないでもない。
自分ちの匂い問題、1人暮らしの人はどう対応してんだろう。
1人じゃ気づけないことって多いよと思っていたら、地元の友人からLINEが届いた。
初めてコロナに罹患した由。
大してしんどくないが、看護師をしているため、5日間休みになったのだそう。
さっきまでクエン酸で壁を拭いたことを伝えると、「年末かって言うくらい断捨離や掃除ばかりしている」と言うので、クエン酸スプレーに、粉末の重曹をふりかけるのが最強だと教えてあげた。
1人じゃ気づけないこと、教え合っていこう。

夕方、友達とお茶。
新宿の南側、代々木に行く方面のカフェはとても空いていた。
最後に行った代々木駅前のカフェ・ド・クリエ、客、私たちだけだった。

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