見出し画像

ソフィーのアトリエ2をトロコンするまで遊びつくしたので感想文を書いたぞ!!!

 嘘です。本当はまだトロコンしてません。プラフタの錬金レベルをあげたりすればトロコンできるので私のなかではトロコンしたことになっています。

 ということで久しぶりのアトリエシリーズ、十二分に楽しめました。

 なんていうかね、ライザのいいところと不思議シリーズ(特にリディー&スール)のいいところを抽出した感じのゲームでしたね。すごく楽しめました。

 戦闘システムはライザシリーズのようなアクティブな今ふうのゲームデザインじゃなくって、従来のアトリエシリーズみたいなターン制で、新しい要素はあまりなかったですね。ライザみたいな感じも楽しかったんですけど、アイテムを練り上げて実際に使ってみて威力を実感するっていうのがアトリエの醍醐味なんですよね。ライザのシステムだとアクション要素が加わっている所為か、戦略を組み立ててセオリー通りにタイミング良く実行していくみたいなプレイが必要でしたけど、今作は強いアイテムを作って放り投げるだけでいいのでとても楽でした。前衛と後衛をスイッチして戦うシステムなのでバフの管理がややこしかったけど、装備を整えれば気にならなくなるレベル。クリアして難易度LEGENDで強敵と戦ってみたけど雑魚でした。いつも通り強くなりすぎてしまった感がある。

 以下はプレイしていく過程で私がなにを考えたかを思い返しながら書き綴ったものである。つまり雑感である。

 今作でもっとも活躍したアイテムは「精霊の涙」です。コレです。

 かなり序盤から作れるアイテムで、素材も貴重なものをいっさい使用せず作れるお手軽な「(水)」カテゴリ。使用頻度が恐ろしく高いのにコストが安いうえに光属性を補助することもできるので抜群に使いやすかった。作るのに青と紫しか使わないのもポイントが高い。

 しかもしかもである。「精霊の涙」は素材に「精霊の涙」を投入することができるので、特性をループさせるのに非常に重宝する便利アイテムでもある。実際にループできるようになるのはストーリーを終盤まで進めたあたりになるので、序盤から単独ループをすることはできないが、「精霊の涙」→「錬金粘土」→「精霊の涙」のループを使用すれば、少ない材料で特性を合成することができる便利グッズである。

 最初は「中和剤・黄」→「錬金粘土」→「ピュアウォーター」→「中和剤・黄」とか、「中和剤・赤」→「錬金炭」→「リフレッシュオイル」→「中和剤・赤」のループを使用したりしていたが、途中で「錬金粘土」と「精霊の涙」を交互に調合できることに気づいてからは特性の移し替えや合成がとても楽になった。「錬金粘土」は材料に「(中和剤)」を使用できるので、いったん「(中和剤)」に溶かしてから移し替えてもいいし、「(エリキシル)」や「(薬の材料)」「(神秘の力)」「(水)」カテゴリのアイテムは豊富にあるので、そこから特性を移し替えてもいい。

 とにかくいい特性を見つけたら「(中和剤)」に溶かしこんで「錬金粘土」を作れば、たいていの特性は移し替えられる。しかし「錬金粘土」は使い勝手が悪いので「精霊の涙」に特性を移し替える。この流れをおぼえれば調合がぐっと楽になる。

 ストーリーを終盤まで進める(キャラクターの友好度を★5にする)と、「(燃料)」「(水)」「(金属)」「(気体)」「(神秘の力)」の五つのカテゴリを追加投入することができるようになるので、このカテゴリを備えているアイテムを非常に重宝することになる。

 有用なアイテムは上記の「精霊の涙」が「(水)」「(神秘の力)」をふたつ持っているので抜群に使いやすい。他にも「(インゴット)」カテゴリのアイテムは必ず「(金属)」カテゴリを持っているので品質を上げるのに重宝する。あるいは「(金属)」カテゴリなら「(金属)」「(水)」「(神秘の力)」を押さえている「ティコメタル」が極めて優秀で汎用性が高い。

「(燃料)」は「中和剤・赤」か「リフレッシュオイル」、終盤になれば「凪の蒼炎」あたりが使いやすい。「(気体)」は「テュポンカイム」と「ラングヴォルケ」くらいしか使えるアイテムがないので、赤を補うには素材アイテムを使ったほうがいい。「(神秘の力)」はたくさんあるのであまり選択肢に困らない。

 ここまで進めると、材料の追加投入の弱点が浮き彫りになってくる。例えば赤をそろえて追加投入できる「(燃料)」カテゴリのアイテムは基本的に「赤属性」が多かったり、青をそろえて追加できる「(水)」カテゴリは「青属性」が多かったりするので、赤をそろえて「(燃料)」を追加投入しても赤属性しか補えない、などのジレンマが発生する。効果レベルが不足しているなら追加投入は嬉しい要素だが、追加投入するまでリンクをそろえるとたいていの場合すでに効果レベルも効果レベル上限も足りていることが多い。

 つまり、赤属性をそろえた後でほしいのは赤以外の属性なのに、追加できるのが「(燃料)」(=赤属性)しかないという厳しい状況に陥ってしまう。私はわりとこのあたりで頭を悩ませたが、今作にはそんな悩みを解決できる「大採取」というシステムがあるんですね。これがどうしても必要になってきたのは「賢者の石」を作る段になってからである。

 アトリエといえば「賢者の石」だが、「賢者の石」を作ってお終いではなく、「賢者の石」を作ってからがアトリエスタートである。

 まず「賢者の石」を最高の状態、つまり全色の効果レベルをMAXにして、かつ品質を999にするというのが絶望的に難しい。どれかひとつを妥協すればなんとかなるのだが、ここで妥協したくない……ということで、ここで初めて攻略サイトを覗きに行くことにした。皆さん、攻略するのがお早いんですね。私も発売日に購入したはずなのに進行具合が桁違いなのにビックリである。それはさておき、攻略サイトを見ると、追加投入する素材に「大採取」でとってきた素材を投入するとよいと書いてある。これまで「大採取」とかテキトーにやってきたし、そもそも「大採取」するための道具も完璧ではなかったので(いちど作成してから手を付けてなかった)、ここに着目するという発想は私にはなかった。要するに、欲しいのは「青以外の(水)」か「緑以外の(気体)」か「黄色以外の(金属)」だったので、これをを大採取でとってくればいい、ということで「玉鋼石(=金属)」と「ナラインハ(=水)」と「エムロード原石(=気体)」の3種類を赤・青、黄・緑・紫とひと通り集めることにした。この作業に5時間くらい費やしているのでストーリーはまったく進まない。

 これがけっこう難しいんですよ。パチンコとか釣り竿の「大採取」は簡単だけど、ハンマーとかつるはしの「大採取」は非常に難しい。プリコネで鍛えたはずの目押しがまったく機能してくれなくてひとりで泣いてました。ハンマーとかつるはし、草刈り鎌の「大採取」で、★マークを2回、欲しい色をそろえるというのがなかなかうまくいかずに部屋のなかで「ガァァァァアアアアアッ!!!」ってなってましたからね。

 リンク成分がたくさんあって錬金成分が少ない素材というのがとても使いやすい、ということがわかってきたのもこの辺りから。特に武器防具を調合するときにリンク成分の数が足りずに「大採取」やり直しとかやってましたからね。4色をそろえる必要のある調合品は基本的に錬金触媒アブソプタを使用するんだけど、アブソプタを使用した調合がそこに至るまでの調合と一線を画するものだったので大変だった。少しずつ形を整えていく(リンクをつなげていく)やり方ではなく、いっせいにドバっとリンクを形成するのが正解という、かなり応用力を求められる調合だった。

 アブソプタを使用すると

 ★   ★

   ★

 ★   ★

 みたいな錬金成分が最強なんだけど、どうやらリンク成分はひとつの錬金成分のなかに4つまでしか含まれないらしく、

 ★   ★

   ★

 ★   ■

 みたいな感じのやつとか

 ★   ★

   ★

 みたいなやつとか

 ★

   ★

     ★

 みたいな感じで並んでるやつを集めることにひたすら腐心してましたね。

 ★   ★    ★    ★

   ★         ★

 ★   ■ or  ■     ★

 を組み合わせると、一発で材料の追加投入まで進められるので、これに近いやつをひたすら探し続ける旅をしてましたね。ここまで条件のいい素材でなくても一発でイケる組み合わせがあったり、指定素材のなかにある錬金成分をもうひとつ加えるだけでよかったりするパターンもあり、このあたりはかなり慣れが必要でした。

 究極的にはリンク数2以下の状態から一発で

 ★ ★

 ★ ★ ★

 ★ ★ ★

 という形を形成できればいいので、

   ★

 ★   ★

 ★ ★

 この状態を作って

 ★       ★   ★

   ★       ★

     ★ or

 を突っ込めばリンク数10を一発で達成できるので、なるべくこれに近い状態で素材を組み合わせていくのが非常に骨の折れる作業でした。

 あるいは

 ★ ★

   ★

 ★   ★

 を作って

 ★   ★

   ★

 を突っ込むでもおk。アブソプタはスキル発動でリンク成分を消費してしまうので、なるべく一発か、もしくは二発でリンク数10を実現するのが望ましいということに気づくのにけっこうな時間がかかったよ。

 で、装備を整えていく過程で大活躍するのが「賢者の石」である。これも攻略サイトに書いてある「装備作成 全能+10」という文言を発見するまで気づかなかった。赤の効果レベルを調整することで上記の効果を発現できるなんて、普通にやってたら気づかないよね。

 とにかく「(金属)」カテゴリ(=黄色)、「(燃料)」カテゴリ(=赤)、「(神秘の力)」(=紫)をそろえて、「オケアグリュン」「職人の絵筆」「賢者の石」を追加投入していくことで装備品のステータスを底上げしていくのがキーになるっぽかったので、ひたすら頑張って全員分の装備を最強に仕立て上げました。実質的に追加できるのは「(水)」カテゴリと「(気体)」カテゴリの二種類だけだったので、非常に厳しい調合でした。試しに作成に着手してみて、足りない色を逆算して「大採取」でとってくる、という作業の繰り返しでしたね。ツラかった。

 ソフィーの分だけ作った装備の画像を載っけておこう。

 ソフィーはアイテムアタッカーとして運用したかったので、防具は「リザレクトウェア」ではなく「錬金外套」を採用しています。品質上昇系の特性をすべて排したうえで、「大採取」でとってきた品質の悪い素材を使用しなければならなかったので、どうしても大成功お祈りが必須でした。攻略サイトを見ると武器の特性に「竜神の牙」を採用していることが多いが、この特性の中身は「攻撃力プラス50、スキルダメージプラス20%」(表記は逆だが、スキルダメージ増加率は20%程度とインターネッツの優秀な検証班が実証してくれている)なので、「稀代の賢王・技」を全員につけさせたほうが強い(攻撃力90、スキル30%、さらにアイテム30%)。ちなみにソフィー、プラフタ以外のメンバーには「竜神の逆鱗」の代わりに「超絶スキル」をつけました。

 使用アイテムは攻撃アイテムに魔法攻撃用の「終末の種火」、物理攻撃用に「エクスタクラフト」を採用。

 「エクスタクラフト」は雑魚じゃねぇ?って思われるかもしれませんが、物理攻撃が可能なアイテムはけっこう少なくて、しかもソフィーはスキルでも物理攻撃が苦手なので、どうしても物理攻撃用のアイテムは入れたかったんですよね。「エクスタクラフト」は品質、効果、特性を極めて装備をがっちり整えれば5~6万くらいのダメージをコンスタントに叩き出せる強アイテム。これを作れるようになってから戦闘はぐっと楽になりました。

 魔法攻撃用の「終末の種火」はそこまで威力は出ないけどオーラを剥がすのに便利。しかもこのアイテム、青の効果レベルをいっさい上げなければマイナス効果がつかないというバグのような設計なので、作るのがとっても簡単でした。オーラ剥がし、デバフ、魔法攻撃アイテムとして運用できる、汎用性の高い攻撃アイテムです。

 逆に作るのにめちゃくちゃ苦労したのにまったく役に立たなかったのが「万物の写本」ですね。威力も低いしデバフも入らないしで、なんの役にも立ちませんでした。万物の写本というよりはバンシャブのツーホンでしたね。

 バフアイテムとして序盤から作れてめちゃくちゃ優秀なのが「万能厄除香」です。

 全体効果なので前衛をいっぺんに強化できる良アイテム。効果「全てを寄せ付けない」が非常に優秀で、状態異常耐性を5スタック一気に付与できるので、状態異常を完全にシャットアウトできる優れもの。開幕に使っておけば能力ダウン系以外のすべてのデバフを受け付けなくなるのでとってもに便利。

 ちなみにソフィー2のバフデバフは大まかに弁別すると2種類あって、スタック制とターン制のものがある。スタック制のバフは新しい概念で、使用するたびに効果を累積できるもの。バフでもデバフでもおなじで、効果量はスタック数(=使用回数)に依存する。つまり特性で効果を上げることができない。ターン制のバフやデバフも特性で効果を上げることはできない。スタック制のものは使用するたびに累積して効果が上昇していくが、ターン制のものは使用するたびに上書きされてしまう。効果量の多寡ではなく、同枠のバフデバフという条件で上書きしてしまうので、やや注意が必要。

 さて、この「万能厄除香」はけっこう序盤から作れるので、特性でHPを回復できる「ヌメリ成分」などを付与すれば全体回復アイテムに化けさせることもできるんですが、回復量がショボいので却下。特性に「ライトニングスロー」と「デモンズヒール」をつけているのには理由があって、ソフィー2のバフ効果は上記の通り特性の影響を受けない仕様なんですが、なぜか「状態異常耐性上昇」と「ダメージ軽減」効果だけは特性の影響を受けるんですよね。したがって「ライトニングスロー」をつけると「全てを寄せ付けない(=状態異常耐性スタック5)」の効果が激減してしまう(スタックが1になる)。かといって「デモンズヒール」のような効果を100%アップさせる特性をつけてもスタックは5までしか上がらないので意味がない。よって、WTと効果を80%削って効果を100%上げる(特性のプラス効果とマイナス効果は乗算ではなく加算)ことで効果を維持したままWTのみを削る方法を選びました。「万能厄除香」は効果だけで充分な性能なので、ほかにつける特性を探った結果、「純白の栄華」を採用。これによってWTが鬼のように短いのに状態異常耐性100%を全体に付与しながら全能力上昇プラスアルファの効果を得られる化け物みたいな性能のアイテムを実現できました。

(ちなみにソフィーの場合、「錬金外套」と「砲射の護符」の効果で25%、特性「ライトニングスロー」で80%、合わせて105%アイテムのWTを削ってはいるものの、「万能厄除香」を使用しても連続で行動できたりはしない。WT短縮系に関しては、特性と装備効果が加算の関係になっていないというよりは、おそらくではあるがアイテムのWTには短縮に上限が設定されているものと推測される。あるいは「竜神の牙」や「デモンズスロー」のように単純に表記が誤っているのか。「ソニックスロー(WT30%短縮)」と上位特性「ライトニングスロー(WT80%短縮)」の間に隔たりがありすぎるので誤表記の可能性もある)

 で、バフデバフが特性の影響を受けないのなら「増殖」と「ライトニングスロー」をつけても問題ないということで作成したのがソフィー専用の「星見の鍵」です。

 これも全体効果なので非常に強力。ソフィーはあまり強い攻撃がないので、長期戦ならターンが回ってくるごとに「星見の鍵」を使えるように使用回数を増やす「増殖」と「ライトニングスロー」を採用。余った枠に「純白の栄華」を採用することで、こちらも強力なバフアイテムになりました。WTが極端に短いのでとっても使いやすい。

 最後に回復アイテムとして「レーベシュトラル」です。

 不思議シリーズは「そよ風のアロマ」が非常に強力なシリーズですが、「レーベシュトラル」は新アイテムで、定番の「そよ風のアロマ」を上回る汎用性を誇ります。タイムカードこそ発行できないものの(効果「自動発動」の効果レベルを下げればタイムカード化させることもできるが、「自動発動」効果を犠牲にしなければならない)、ダメージを受けることで自動発動するので非常に便利。これを効果ガン上げ特性を盛りまくって使ってみたら、HPが2500とか回復するんですよね。そんなに要らねぇよって話になったので作り直したのがコレ(↑)。

 自動発動効果で勝手に使ってしまうので使用回数を増やす「増殖」は必須。自動発動でしか使わないのでWT短縮系の特性は不要。特性「増殖」によって低減する効果量を補うために「デモンズヒール」を採用。「デモンズヒール」はMPを消費するデメリットもあるが、MPを消費してからMPを回復してくれるのでまったく気にする必要がない。アイテムをここまで作り込めばMP回復量も800くらいになるので(画像だと900くらい回復しているが、これは「錬金外套」の効果によるもの)MP消費は気にする必要がなくなった。で、余った枠にやっぱり「純白の栄華」を採用することで、同時にバフも兼ねられる強アイテムになりました。これがあれば基本的に死にません。ソフィー、プラフタ、ラミゼルが持っているので18回使用するまで死なない強アイテム。唯一の難点は戦闘不能を回復できないことだが、そもそも死なないので必要ない。あまりに回復しすぎるので「デモンズヒール」を外してべつの特性でもよかったかもしれないが、MP回復を考えると800~900でギリギリ全回復するくらいなので、これで満足することにしました。

 こんな感じで作り込みまで完了すると、難易度LEGENDでもまったく苦戦しなくなりましたね。もうやることがありません。

 総じてとっても楽しめたなぁというのが率直な感想です。ライザ2から1年半くらいですかね。1年くらい開けてからアトリエをプレイするととても楽しめます。最近やるゲームがなかったので、久しぶりということも相まって非常に楽しめました。快適なシステムで痒い所に手が届く感じの親切設計でした。またしばらくやるゲームがなくなってしまった。買ってから一度も起動することなく放置してあるブレイヴリーデフォールトでもやろうかなぁ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?