見出し画像

ゼノブレイド2をさんざん遊び倒してクリアしたので感想文を書いたぞ!!!!

 まず最初に言わなければならないことがある。

 ナナコオリのクエスト考えたヤツはマジでクソ。

 どれだけ時短を試みてもリアル時間で数十時間かかるクエストとか、いったい考案者はなにを考えているのだろう? 馬鹿なのだろうか? しかも周回プレイを前提としている作りだとはいえ、2周目に突入するとしばらくナナコオリのクエストは進められない(傭兵団を派遣できないので)。さらにクエストの進捗がリセットされるのでイチからやり直さなければならないとか鬼畜すぎるでしょ。

 私はナナコオリが加入したのが終盤で、ある程度クエストを進めてから「さて、2周目でも始めるかな」と思い立った段になって周回プレイ時の注意事項を一読し、「???」となった。「クエストのクリア状況がリセットされる」とあったので攻略サイトを漁って確認したところ、「ナナコオリのクエストは2周目に入る前にクリアしたほうがいい」とされていた。やむなく1周目でアクセサリー枠も拡張できない状態で他に出来ることをガンガンこなしながらひたすらナナコオリのクエストを進めた結果、1周目でほとんどのことをやりつくしてしまった。

 レベルも99だしコアチップもアシストコアもアクセサリーもあらかた集め終わってしまったので、チャレンジバトルで高難易度をタイムアタックするくらいしかやることがないみたいな状況で「さぁ、2周目をやるか」とはならなかったのだ。実際2周目を始めたんだけどどうにも興が乗らずに3話の途中で挫折した。

 さて、ノッケから負のオーラを撒き散らしてしまったが、ゼノブレイド2は普通に面白かった。あえて言うまでもないことだが、私はロケットおっぱいをこよなく愛する者である。したがってホムラが大好きだ。ホムラがあんまり強くないことにこの上もない不満を感じているくらいホムラが大好きだ。ヒカリは常時パンツ見放題パックなので満足のいくキャラだが、ホムラはガードが硬い、だがそれがイイ。実際ホムラを使う場面はほとんどなかったがホムラが死ぬほど好きだ。薄い本が捗るくらい好きなのだ!!!

 ゼノブレイド2は書くことがいっぱいあるので例によって項目ごとに弁別して長々と書き連ねていこうと思う。長いので文章を読むのが嫌いな方はスキップしてもらいたい。

・フィールドについて

 広い。広大なマップというのは昨今のゲームではわりとありふれてはいるけれど、縦に広いゲームというのはなかなか新鮮だった。前作も縦のマップをふんだんに盛り込んだ地形で、どこに行けば目的地に辿り着けるのかわからないことが多かったが、今作はそれに輪をかけて酷い。最初のアヴァリティア商会ですら隅々まで調べつくすのに数時間はかかるであろう作りだった。特にアヴァリティア商会(ゴルトムント)は縦の構造をこれでもかってくらい盛り込んであるので序盤で普通に迷った。

 さんざんいろんなところを巡り巡っているうちに地形をある程度把握できてくると、「おっ、こんなところに行けたのか」みたいな移動の仕方も身に着いてくるのだけど、ただストーリーを追うだけではとても遊びつくせないこだわりというか作り込みが素晴らしい。重箱の隅をつつくようなところまで移動しまくったところでストーリーを進める、みたいなことをやっていたので話がぜんぜん進まなかったのはご愛敬だ。

 で、ストーリーを進めてグーラに辿り着くと圧巻の広大さである。普通に道を歩いているだけでレベル80の凶悪なモンスターが出現するので「おいおいおいwww」って思ったけど、そこは普通にスルーできる仕様になっていたのでひと安心だ。目的地の街に辿り着く前に隅々まで歩いてやろうとひたすらいろんなところを巡ってランドマークと秘境・絶景を埋め尽くすことに注力したくらいだ。

 しかしキャラのレベルというかキズナリングがぜんぜん埋まってない状態では進めないポイントもあったり、レベル70の敵がうろうろしている場所を突っ切らないと辿り着けないロケーションがあったりと、とにかくハラハラしながら波乱万丈の旅路をこなし、蒼天のクチバシ以外のすべて埋めきったところでトリゴの街へとようやく到着である。この時点でレベル6くらいだったと思う。

 おなじ要領でインヴィディア、スペルビアのマップを踏破しつつ、レベル70~80台の敵に何度も殺されながらロケーションとランドマークを埋め埋めしていったので、第3話終了時点でプレイ時間が50時間くらいだった。並のゲームならクリアできている時間である。

 とにかく縦の構造を綿密に重ねて作られているマップが多く、インターネットで探してもわかりやすい情報はなかなか出てこない。動画を見て辛うじて行き方がわかるみたいな場所が多かったので、苦戦はしたけど普通に楽しかった。

 終盤の世界樹とか第一軌動ステーションもおなじような作りだったらさすがにうんざりしたかもしれないけど、そこは物語のテンポを損なうことを恐れたのか、無難なつくりになっていてちょっと安心したくらいだ。それでもシステムマップを見るだけでは辿り着くのが困難なくらい縦に広いマップで楽しめた。エルピス霊洞とかね、横に凄く狭いマップなんだけど縦に広すぎて自分がいまどこにいるのかさっぱりわかんないの。地図が地図の役目を果たしてないの。普通に(地図上では)道のない道をうねうね進んでようやく目的地、みたいな感じでわかりづらくて大変だったけど、それもまた楽しかった。

 ほんとに凄いなぁって思ったのが、普通のゲームだとマップとマップの切り替わりとかがよくあるんだけど、ゼノブレイド2はそれがない。町に入ったり外に出たりダンジョンに入ったりとマップが切り替わる瞬間がまったくない。皆無。ぜんぶ繋がっている。秘境・絶景ポイントに辿り着くと、そのマップが一望できるんだけど「すげぇぇぇえええええ!!!」ってなった。本当に未知の世界を歩いているみたいなワクワクがあって、すごく楽しめた。私は虚弱で腺病質な身体なので旅行に行くだけで体調を崩してしまうような人間だから旅を楽しむみたいなことはあまりできないのだけど、こんな世界を一度は体験してみたいなぁと素直に思ったほどである。

 とにかく作り込みが尋常ではなく、プレイヤーを飽きさせない工夫が随所に凝らしてあって、とっても楽しかった。この壮大な世界を歩くだけでも充分に楽しめるだろうと思う。


・システムについて

 システムはねぇ、正直めっちゃ改善の余地があるんじゃないかなぁ。追加ストーリーの「黄金の国イーラ」もちょっと触ったけど、あの採取ポイントとかはアップデートでこっちの表示形式を使ったほうがいいんじゃないかって思うくらい。

 tipsっていういわゆるヘルプ機能も本編には皆無なので、とっても不親切な設計だなぁと思った。普通にわかりにくいんだよね。ゲーム内だけの情報ではなにをどうすればいいのかさっぱりわからないことが多い。とにかくゲームシステムが複雑で、慣れるまではそれこそ露頭を彷徨うような気分になる。

 まずブレイドシステムがわかりづらい。序盤でコアクリスタルを集めたりするのはいいんだけど、攻略サイトを見ると「レックス(主人公)にレア・コアクリスタルを使うな!」ってどのサイトにも書いてあるのね。そんなに貴重なのかと思ってしまいコアクリスタル自体をほとんど使わず中盤までを駆け抜けたので、ブレイドが全然いないの。ブレイドがいないからブレイドコンボとか意味不明だった。

 あとガチャシステムね。ガチャシステムはよくねぇよなぁって思った。ガチャを引いてロードでやり直せるんならまだわかるけど、やり直しがきかないから序中盤は慎重にならざるを得ないんだよね。コモン・コアクリスタルは頻繁に手に入るけど、レア・コアクリスタルはなかなか手に入らないからね。なけなしのレア・コアクリスタルを15個ぜんぶ使って雑魚ブレイドしか出なかったときは真面目にコントローラーを投げかけたよ。

 ちなみにガチャ排出のレアブレイドをぜんぶ揃えるのに最上位のエピック・コアクリスタルを600個くらい使った。ほんとにキツかった。ガチャは悪い文明である。課金させてガチャを回すみたいな要素ではなかったけど、お金じゃなくて時間を吸われるんだよね。エピック・コアクリスタルを集めるのわりと大変だからね。アルドン狩りで楽に集まるとはいっても1周するのにそれなりの時間がかかるわけで、200個300個を連続で消費してもニューツとシキが出ないという状況はさすがに腹が立った(KOSMOSはすぐ出たよ)。

 なにより不満だったのはメニュー画面やマップを開くときの遅延である。テイルズとかアトリエとかをやってるとメニューを開くのにストレスを感じることはなかったけど、ゼノブレイドのメニュー画面は開くだけでワンテンポ持っていかれる感が強い。で、メニューを閉じて「あっ」って思ってもう一回メニューを開こうとするとボタン入力を受け付けない(ブッて効果音が鳴って「まだ開けねぇよ」みたいな空白を感じさせる)。マップも同様で、マップ画面を開いてファストトラベルをしようと思ってもボタン入力を受け付けないことが多くてイライラした。前作のマップは使い勝手がよかったけど、今作のマップは見づらいわかりづらい使いづらいと三拍子そろっていて激萎えである。

 ブレイドの信頼度を上げる作業もキツくて、ひたすらポーチアイテムを使い続けることになるのだけど、プレイヤーの快適さを度外視した設計は正直いただけない。まとめて所持上限数まで使えるのなら親切設計だけど、一個ずつしか使えないので20分くらいひたすらAボタンを連打し続ける必要がある。本当にストレスだった(私はご飯を食べたりお風呂に入ったりする時間に連射コントローラーと洗濯バサミを使ってブレイドの信頼度を自動でマックスにするという荒行をやっていた)。

 極めつけはフリーズである。これも頻繁に起こるなら対策しようという気持ちになるけど、「稀によくある」くらいの頻度で起こるのでこまめにセーブして本体の電源を切るくらいしか対策がない。TIGER TIGER!でエーテルを10万くらい集めた直後にフリーズしたときはブチ切レ待ったなしだった。あ、そうそう、TIGER TIGER!考えたヤツもクソだね。なんであのできの悪いミニゲームに時間を費やさないとキャラを強化できない仕様にしたのか小一時間くらい問い詰めたい。ハナJDを強化するのにどれくらい時間を費やしたのかわからないくらいだ。

 とにかくシステム面は不満だらけである。改善を要求したい。

・バトルについて

 バトルは楽しかったよ! 前作よりもさらに創意工夫をしないと上手く立ち回れないようになっててあっさり殺される難易度も刺激的だった。しかし、前述したようにとにかく複雑でわかりづらい。コアクリスタルも序盤は貴重品なのでそうそう使えず、しかしブレイドを揃えないことには属性の組み合わせにも理解が及ばない。このあたりはテストプレイで調整できなかったものだろうかと思う。

 バトルの基本は大まかに

・オートアタック
・アーツ
・必殺技

 このみっつを順番に使っていくことなのね。オートアタックは文字通り自動で行われるので、このオートアタックを命中させることでアーツ(普通のゲームでいう魔法とか技みたいなやつ)のリキャストを貯めてアーツを打つ。アーツが命中すると必殺技のリキャストが貯まるので、貯まったら必殺技を使う……という流れが基本形。

 ところがこのゲーム、命中率がすこぶる悪い。雑魚が普通に攻撃を回避しまくるのでなかなか思うようにアーツが貯まらない。アーツを使わないと必殺技も使えないので、延々とオートアタックしかできない仕様になっている。要するに敵にダメージが通らないのだ。

 序盤はボス敵を相手にすると10分20分くらい簡単に吸われるし、ちょっとした雑魚でも10分くらいはかかったりするんだよね。マップが広大なので敵の数も多く、まともにバトルを繰り返しているとゲームがまったく進まない。よって敵を避けて進む必要が出てくる。

 必然的にバトルに慣れるのは中盤どころか終盤になってからである。

 前述のようにtips機能がないので手探りでやっていくしかない。攻略サイトなんかを見ると「ドライバーコンボ」と「ブレイドコンボ」なる言葉がよく出てくるのだけど、これがなんなのかさっぱりわからない。たまに敵が空中でくるくる回る「ライジング」みたいなのが発生したり、なんだかよくわからんけど必殺技に演出が入ったりして大ダメージを与えられることがある。とにかく謎の多いバトルだった。

 ドライバーコンボというのは「アーツのコンボ」のことだ。ドライバーコンボとかいうからわけがわからないのだ。アーツコンボって言ってくれ。そしてブレイドコンボというのは「必殺技のコンボ」のことだ。これもわけがわからんから必殺コンボとか言ってくれ。ヘルプなしでこれを理解するのは相当な難がある。

 ドライバーコンボは一種類しかない。

 「ブレイク」→「ダウン」→「ライジング」→「スマッシュ」

 これだけである。これができるキャラクターを入れておけば敵の行動を大きく制限することができるので有利になる。

 ところがブレイドシステムがこれをわかりづらくしていて、特定の武器を持つ特定のキャラしかこのコンボを作れない。そして特定の武器というのはブレイドのことだ。ブレイドはキャラクターだけど武器なんだよね。これに理解が及ぶまでにかなりの時間を費やした。

 攻略サイトを見ると最強ブレイドとかブレイドランキングとかいろいろ載ってるけど、基本的にそんなものは気にしなくていい。気にする必要があるのは「武器種」と「属性」、余裕があれば「ロール」を気にするくらいでいい。

 固定ブレイドのホムラ/ヒカリ、ビャッコ、ハナだけでロールが別れているので、あとは「武器種」と「属性」を合わせればいい。ブレイドの性能を精査するのはやり込む前提の場合のみだ。

 おまけにトラはハナが固定ブレイドなのでトラのことは考えなくていい。アタッカーとヒーラーをどうするかだけを考えればいい。この境地に辿り着くまでに100時間くらいかかった。

 ドライバーコンボ(アーツコンボ)の起点となるのは「ブレイク」なので、これができるキャラを調べていくと、ニア・ビャッコの固定の組み合わせが該当する。ニアにブレイク役をやらせたいので、ニアが他のどの武器でブレイクができるのかを調べていくとボールだったりと複数あることがわかってくる。ブレイクができる武器種であればなんでもいい。

 「ダウン」ができるのはレックス・ホムラ/ヒカリの組み合わせで、これも固定。ただし、レックスは操作キャラなので他にダウンができる武器(ブレイド)を装備する必要がない。よって自分で切り替えて「ライジング」「スマッシュ」ができる武器を装備すればドライバーコンボ(アーツコンボ)は実現できることになる。レックスは「斧」で「ライジング」、「ツインサイス(スザクのみ)」で「スマッシュ」ができるので、ホムラ・斧(私の場合はメノウ)・スザクがストーリー進行上の固定ブレイドになることが多い(と思う)。

 慣れてくるとニア以外にトラやメレフにブレイク役をやらせることもできるけど、基本的にドライバーコンボは「ブレイク」をだれかにやらせて「ダウン」「ライジング」「スマッシュ」をひとりでやる、みたいな戦い方が一番安定する。ただしドライバーコンボを確実に決める戦い方をする場合のみである。

 ドライバーコンボをぜんぶ決めるとかなりのダメージが入るので、これまで敵に大きなダメージが通らず苦戦していたのがぐっと解消される。が、しかしレックスが一気にヘイトを引っ張ってしまう。終盤になって慣れてきたころにこの問題に突き当たった。序中盤は敵にダメージが通らず苦戦する、終盤はヘイトがレックスに飛んできて苦戦する、みたいなジレンマに陥ったので、ヘイトをなんとかトラに集めたい。ここでようやくTIGER TIGER!に着手することになる。

 トラ(ハナJDとハナJK)をきちんと育てれば、トラはブレイク役と(ライジング役と)スマッシュ役をこなすことができる(育てなくてもできるけど火力が低くてヘイト管理が難しくなる)。実際トラはブレイクからスマッシュまでぜんぶひとりでできるんだけど、ダウンからライジングはレックスがやったほうが速いし確実なので、ニアにブレイク役、ダウンからライジングまでをレックス、スマッシュをトラに任せる、みたいな役割分担をすると割とスムーズに戦えて、ヘイト管理も容易だった。トラにライジングをやらせないためにハナJDのアーツをちょいと変更すればいいので楽である。

 この過程でブレイドコンボとドライバーコンボの組み合わせである「フュージョンコンボ」にも理解が及ぶようになるが、ひとまずドライバーコンボの話はここで終了。

 次にブレイドコンボだが、これもまたわかりづらい。ブレイドコンボってなんなんだよ……というのが率直な感想だ。ブレイドコンボは必殺技の属性を組み合わせることで生じる大ダメージ攻撃のことで、ドライバーコンボ(アーツコンボ)とは違って複数の種類が存在する。これをまとめてくれているのが下記のサイトである。

https://wiki.denfaminicogamer.jp/Xenoblade2/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9C

 要するに、必殺技を3回つかうと発生するのがブレイドコンボ(必殺コンボ)なのだけど、発生させるには特定の順番で必殺技を使わなければならない。1回目の必殺技を火属性のホムラに打たせたら、次に使うのは火属性か水属性でなければならない。2回目の必殺技を水属性のビャッコに打たせたら、次に使う必殺技は火属性か氷属性でなければならない。

 具体的に言うと、ホムラで必殺Iを打って、次の必殺技をビャッコに打ってもらう、すると火→水とつながるので、最後の必殺技をもう一回ホムラに打たせることでブレイドコンボが成立する。この組み合わせをまとめてあるのが上記のサイトである。とてもお世話になったが、少々わかりづらいので自分で作り直したのが下表である。

ドライバーコンボ逆引き

 攻略サイトの表は「起点となる属性」でしかまとめられていないので逆引きができない。つまり、編成しているキャラ(ブレイド)の中にいない属性が2番手3番手に入っているコンボは成立させられないのだ。私は逆に最終的にコンボを決めたい属性から逆引きできるように表をまとめ直しただけなのだけど、これがなかなか便利だったのでここで共有しておこうと思う(攻略サイトではないので無意味だが)。

 こうして表にまとめると、たくさん属性を揃えたほうがいいと思われがちなゼノブレイド2のバトルも、実は属性を絞ってキャラ(ブレイド)を編成したほうがブレイドコンボ(必殺コンボ)を決めやすいことがわかってくる。みっつの必殺技属性を組み合わせる過程でおなじ属性を2回3回と使うことが多いからだ。

 火→火→火みたいなコンボをひとりでやろうと思ったら大変だけど、1発目と3発目だけならわりとなんとかなる。2発目をだれかにやってもらえさえすればブレイドコンボも実現できるのだ。

 ブレイドコンボ(必殺コンボ)を使う過程で必然的にアーツをたくさん使うことになるのでドライバーコンボ(アーツコンボ)も何度も使うことになる。ブレイドコンボ(必殺コンボ)は途中でもフュージョンコンボは成立するので、「ライジング×スチームボム」みたいな組み合わせはころころ成立する。このフュージョンコンボこそがゼノブレイド2のバトルにおけるダメージ源なのだ。これを理解するに至るまでに実はクリアの一歩手前まで到着している。

 やり込んでいくと、ブレイドコンボ(必殺コンボ)を何度も成立させることで属性玉を付与してからチェインアタックで壊滅的なダメージを与えるのがもっともダメージを出す方法になるのだけど(文字通り桁違いのダメージになる)、慣れてきて「そろそろ難易度極でやるかぁ」ってなると、チェインアタックは途端に無意味なものになる。したがって、「フュージョンコンボがもっとも重要なダメージソースである」ということは理解しておかなければならない。

 ここまで理解すると、最初のtipsで触れられていた「アタッカー(攻撃役)、ヒーラー(回復役)、タンク(盾役)」のくだりが究極的には誤りであることに気がつく。ヒーラーはともかく、このゲームとにかくアタッカーに火力を集中させてはいけないのだ。一番火力を出さなければならないのはタンク(盾役)で、なぜならダメージを与えるとヘイトも獲得してしまうので脆いアタッカーにヘイトを稼がせてはならないからだ。役割分担としては「ヒーラー、サポーター、タンク兼アタッカー」がもっとも安定する。ヒーラーはダメージを出しにくいのでそのままでいいとして、レックスをアタッカーとして運用するのは危険で、ドライバーコンボ(アーツコンボ)もブレイドコンボ(必殺コンボ)も〆はタンクであるトラにやらせて火力とヘイトを稼ぐというプレイスタイルにしないと簡単にやられてしまう。レックスはトラに火力を出させるお膳立てをするだけにとどめたほうが無難なのだ。

 この段階に至ればヒーラーはほとんど必要なくなる。プリコネのHP吸収みたいに与えたダメージによって回復する~みたいな装備が揃ってくるので、ヒールを回すよりタンクにダメージを出させたほうがいいことに気づき始める。ヒールが要らないのでニアをメレフに入れ替えて、タンク兼アタッカーを2枚積んで、レックスはサポートに終始させるのが非常に戦いやすい。レックスはホムラ/ヒカリ固定ブレイドという特殊な仕様なので、いろんな属性を起点にブレイドコンボ(必殺コンボ)の着火役とドライバーコンボ(アーツコンボ)のつなぎとして運用すると格段に安定する。

 と、長々語ったところでいまにして思えば、この段階で2周目に入っていればもうちょっと楽しめたかもしれないなぁと後悔している。全部ナナコオリのせいである。

 バトルの解説みたいになったけど、要するに楽しかったよということが伝われば満足である。

・ストーリーについて

 ストーリーは前作とは違ってとっても良かった。

 前作は「なんでやねん」って感じがストーリーが続いていくし、ふたつの世界が戦争するみたいな大きな話になるのに村長が3人集まって「よし、やるか」みたいな感じで進んでいくのが普通に違和感しかなかった(村長の話し合いで世界戦争を始めるな)けど、今作は敵にもちゃんとドラマがあってしっかり楽しめた。

 これは私の思想というか考え方の話になってしまうのだけど、どうにも昨今のゲームのストーリーって「戦争は悪である」みたいな論調で進んでいくことが多いんだよね。ゼノブレイド2もそんな感じなんだけど、ヴァンダムといういぶし銀のおっちゃんがそこをしっかり戒めてくれたのは好印象だった。その後の展開は「それでもやっぱり戦争は悪である」みたいな感じで進んでいくのでアレだったけど、ストーリー自体が戦記物とか戦争物じゃないからね、そこはよしとしよう。

 「戦争は悪である」みたいな考え方をプレイヤーに刷り込んでいくのって私はどうかと思っているのでこの辺は素直に頷けなかったりするんだけど、最近はね、「戦争を肯定する全体主義者め!!!」みたいな罵詈雑言が飛んでくるからね。しょうがないね。

 前作みたいに無理くり話が進んでいくのではなく、堅実で地に足のついたストーリーになっていてとても好印象だったかな。前作は村長が集まって戦争をおっぱじめちゃうからね、はァ?って感じだったけど、今作はその辺の流れもしっかり改善されていた。

 インターネットで「ヴァンダム無駄死にwww」みたいなことを言ってるひともいたけど、あれのどこが無駄死にだったというのだろう、というのが私の感想だ。ヴァンダムって見た目からかなりの老齢でしょ? 私みたいな中高年だって若い世代を生かすためなら命を投げなければならないこともあるだろうと思ってるのに、ましておじいちゃん世代の人間なら次代に希望を託すという行いはなにもおかしなことじゃないと思うんだよね。そういう「無駄死に」みたいな感想が出てくるってことは個人主義と自由主義の成れの果てなんだろうなぁとは思う。現代みたいな超高齢化社会で生きてると、ひとの命はなによりも大切!!!みたいな考え方に染まっちゃうんだけど、こことは違う世界、時代、社会で生きている人間なら、命を繋いでいくというのは当たり前の営為なんだよね。そういうのがわかんないひとなんだろうなぁって読んで思った。

 あぁ、ゼノブレイド2の感想じゃなくて違う話にそれてしまった。話を戻そう。

 今作は前作のシュルクみたいな「若者」じゃなくて、「子ども」が主人公だからね。子どもっぽい言動でも許せちゃう、みたいな。

 結局ゼノシリーズは「人間はなにも進歩していない」みたいなことを訴えてくるお話が多いんだけど、それって前提として「戦争を悪として学んでいない」みたいな主張が隠然と語られているに等しいんだよね。私はその考え方には賛同しないので「進歩とかエラそーに上から目線で語ってんじゃねぇよ」としか思わないんだけど、そういう考え方の「人間」が「神様」になっちゃってる世界という解釈でなら「まぁそうなるよなぁ」という結論になる。

 こういう書き方をすると「じゃあおまえは戦争を肯定するのか!!!」みたいなことをいるんだよね。ツイッターなんかで語ったら多方面からお叱りを受けそう。ひとにはひとの、国には国の、時代には時代の、それぞれの事情ってもんがあるでしょうよ。そういう背景をすっ飛ばして「悪だから悪い!!!」みたいなことをいうひとが増えたよね。

 ゼノブレイド2はそういう背景もちゃんと描写されてたので物語にシラけてしまうこともなかった。歳をとるってのはよくないよねぇ、やっぱり。こういうふうにしか物事を見られなくなっちゃったの、ちょっと悲しいわ。


・最後に

 はい、おしまい。もう書くことないよ。総じてゼノブレイド2はとっても楽しめたよ!

 次はPS4に戻ってテイルズオブアライズだ! ひと通りプレイし終えたらまた舞い戻ってくるだろう!

 了!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?