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【酒造】 ITONAMI LEMON レモンリキュール

ITONAMI brewing 「LEMON」



天穏 イトナミブルワリー

ITONAMI LEMON(イトナミ・レモン)


2022年は天穏の生酛・水もと純米酒に岩城島レモンの営みを漬け込んだレモンリキュールです。

国産の完熟生はちみつと麹100%の甘酒で甘さをつけています。

リキュールでは珍しい砂糖不使用で飲みやすく体の負担も少ない高品質なリキュールです。


TENON ITONAMI LEMON製品ページ





製造工程

ただのレモンの味がするリキュールでは人の心を穏やかにすることは決して出来ません。

ただリキュールを造るのではなく、伝えたいことがあるからリキュールという手段が必要になる。

しっかりとした原料と設計が必要です。


ベース酒


2022年 天穏 生酛純米酒+水酛純米酒

2021年 天穏純米酒


穏やかで優しい味に仕上げているのでリキュールにも向いています




レモン


ぽんぽこらんど(公式サイト)/ぽんぽこらんど古崎さん(インスタ)




レモンは愛媛県の岩城島のレモンを使用しています。

ノンワックスで、びっくりするほど美味しいレモンです。

酸っぱいけど甘くて爽やかで、そのままでも十分に食べられるレモン。

今回、初めての試みということで、とてつもなく良いものを送ってもらいました。


はちみつ


Beehive村上養蜂 


国産の完熟生蜂蜜(百花蜜)を使用しています。製造は伊豆の養蜂家の村上さんです。

非加熱で柔らかく風味豊かな蜂蜜。

村上さんの蜂蜜は今後のミードでも使用予定です。

甘酒

弊社製造。麹100%の甘酒です。

余韻が深く出るように、アミノ酸を多く出す麹にしています。

この甘酒が今回のレモンリキュールの隠し味。

2022年は三日麹を含めた甘酒をペーストにしています。


製造方法


果実をそのまま酒に漬け込み、糖類を補って、瓶詰めするのが通常のリキュールの製造方法です。

そうすれば普通にリキュールが出来上がりますね。


しかしリキュールを天穏でリリースするからには、普通には、平凡にはぜったい造りません。

日本酒と同様に、出雲杜氏の技術と、揺るぎない価値観をレモンとともに漬け込みます。


1,レモンを分解する。


レモンをそのまま酒に漬けてはレモンの営みの全てを抽出することはできません。

そのため、レモンを分解しました。


レモン→レモン果汁、レモンの皮、レモンの果肉(ペースト状に加工)


分解するとレモンのどの部分がどの味を担っているか理解できます。


レモン果汁→酸味

レモンの皮→香り

レモンの果肉→苦味


2,純米酒にレモンの皮を浸漬させる


まずレモンの皮の部分を天穏純米酒に長期間漬け込むことで香りと色を十分に抽出します。



3,レモンの皮を漬け込んだ酒とレモン果肉(ペースト)を合わせる。


レモンの香りを十分に吸収した天穏純米酒にレモンペーストを混ぜます。

ですからこのレモンリキュールは果肉入りのリキュールです。


このレモンペースト、レモンの香りが少しと、しっかりとした苦味があります。

この苦味が非常に美味しく、ビールのホップの様な役目を果たします。

レモンの香りも引き立て、杯がついつい進んでします。



4,レモン果汁、蜂蜜、甘酒、水で調整


レモン果汁、蜂蜜、甘酒、水でレモネードを造ります。

これを先程、レモンペーストを合わせた酒に入れて味の調整をします。



5,瓶詰め殺菌


これで完成です。火入れ殺菌をしているので、未開栓の保管は常温でも可能です。

開栓後は冷蔵して早めにお飲み下さい



6,ラベル


ラベルのイラストは出雲等で飲食店を営む尾添さんに提供していただきました。

かっこいいラベルありがとうございます。

イトナミレモンリキュール味の設計


製造方法を見ていただくとわかるように、イトナミレモンはレモンの全てを酒に溶け込ませた上、果肉も入っています。

まさにレモンの営みを凝縮したリキュールになっています。


そしてこのレモンの営みを天穏純米酒、はちみつ、甘酒でやさしくサポート。

レモン単体ではさっぱりしすぎる味わいを、天穏らしい、穏やかで、じんわり温かい味わいにしています。

薄くレイヤーを重ねるようにレモンの鋭角的な味を補填しています。


天穏は、じんわりと長く、優しく、深く続く味わいの酒が美味しい酒だと考えています。

一瞬の快楽よりも永続的な幸福を、それが人々の穏やかな営みにつながると信じているからです。


甘くてフルーティーなだけのリキュールではなく、苦味と旨味も備えた本物の酒です。


飲み方


イトナミレモンリキュールは飲む温度によって感じる味が変わるように設計しています。

最初は段階的に温度を変えて、最終的にはお好みの温度でお飲み下さい。

最初はレモンリキュール、1本飲み終える頃には天穏だったと思ってもらえる設計をしました。


冷たい状態…レモンの香り、酸味、レモンリキュールらしい味

常温…レモンの苦味、はちみつの甘さ、甘酒の旨味

温めた状態…純米酒の旨味、レモンの爽やかさ、甘酒の旨味


どうぞ、よろしくお願いいたします。


2022.7.1 小島達也 

 

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