自分で覚えておきたい自分の言葉

人の意思選択は、成熟度に応じて、トラックの周回のように入れ替わることが往々にしてある。
「人に優しくするか、厳しくするか」などが顕著な事例。
「一周回ってアリ」みたいなことはあらゆる場面で見られる。
その人の言葉を正しく理解したいと思うなら、その人が現在どの周回にいるのかを考えること。
自分の価値観が過去の自分と相違する場合、それを忌避せず、次の周回に入ったと解釈して快く受け入れること。

本音という言葉を、ネガティブな感情のことだという思い込みは捨てる。
怒ってる時や酔ってる時に口を突いて出た言葉のことを本音と呼ばない。
本音とはネガティブな気持ちもポジティブな気持ちも混ざり合ったものであることを忘れない。

誰かと会話する時、相手の言葉の意味に囚われてはいけない。
辞書的に正しく言葉を用いることや、聞き手と同じ用法で言葉を用いることを完璧にこなせる人はまずいない。
言葉そのものと同じかそれ以上に、声色や表情や、言葉を紡いでる間の無言を重視する。
誤謬については論わず、矛盾については矛盾した概念があることを肯定する。

ネガティブな自分の感情や解釈について、無意識で行われるものとして諦めて手綱を離すようなことをしてはいけない。
生きていく以上、ポジティブに受け止める以外に方法なんか無いから。


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