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いんよう!第1回「未来職安を読んだうすい感想①」
「湯葉さんは物語の世界の背景まで作り込んでてすげえ!『ドライとウエット』も出た!」
2018年8月21日(火)公開 25分
柞刈湯葉さんの「未来職安」を読んだSF素人のうすい感想から始まって、順調に脱線していきます。第0回より音質が落ちております。ご容赦ください。
やがていんよう!の柱の一つとなる柞刈湯葉さんが登場。今回は時系列ではなく、トピックごとにまとめました。ちらっと再燃する「いん」問題も。
★よう先輩自分を語る★
・大きいジャンルは敬遠しがち 55秒
よう:アニメでもロボットものならとりあえずガンダム全部見なきゃダメなのかなーとか思うしさ。
いん:SF読むならあれを読めとかこれを読めとか、ありますよね。
よう:ハヤカワの「あおぜ(青背?)」を全部読んでから話が始まるとかさ、古いジャンルだとぜったいそういうのがあるけど、そういうのは置いといて、基本的におれはうすーーーい感想でいこうと思うんだけど(笑)
いん:ああ、ええ、どうぞどうぞ(笑)はいはい
・未来職安が面白かったから感想ツイートした 2分30秒
・SFはあまり読んでないけど、嫌いじゃない 14分05秒
・SFだけじゃなくて、あらゆるジャンルにうすい 15分35秒
・頭の中で映像を組み立てるのが苦手 15分40秒
よう:SFってさ、見たことがない景色をさ、文字にしてあるわけじゃん。描写がちゃんとしているやつでも、最終的には読者の想像力にゆだねられるわけじゃん。頭の中で映像を作り出す、っていうさ。SFの古典みたいのを何冊か読んだことあるんだけど、いまいちうまく想像できてないんだよね。
いん:なるほど
よう:普通の小説とかでも景色の描写とかあるじゃん、自然の、まあ「森があって」とかさ、都会でもさ、朝日がどうとかさ、どういう花が咲いていた、とかあるじゃん。おれね、結構あれ読み飛ばしちゃうんだよね。
いん:ひゃははは だって例の挙げ方が雑ですもん(笑)
よう:うん雑でしょ(笑)
・「横浜駅SF」は途中で止まっている 20分09秒 20分40秒
・柞刈湯葉さんに勝手に二回出会っている 20分25秒
★湯葉さんすごいの数々★
・よう先輩のツイートをリツイートした 2分30秒
・作者の中で描かれているものよりも広い世界の設定があると思わせる 4分45秒
いん:完全に地図の隅から隅まで埋めてから「この道を通ったらある物語ができた」みたいな書き方をする人ってのは確かにいるじゃないですか
・情報量が多い。一行ごとに情報が増えてく感じがする 7分2秒
・語ってない部分の設定が終わっているから、ライトに語りたいことだけ語っていても設定を裏に隠してる感がすごい。「柞刈湯葉はそういうことをする」7分10秒
・生命科学関係者か? 8分09秒
・ドライの人なのかな? 9分09秒 参考
・サイエンスの考え方を文学にできちゃうすごさとは別に、サイエンティストとしての両軸もあるような気がする 10分58秒
・サイエンスに対する興味が広い。さらにそれを物語化できる 13分24秒
・叙情的な描写は気恥ずかしい? 19分27秒
・ガジェットいちいちなるほどな、と尊敬させといてからの「ネコッポイド」18分46秒
・ネタツイ?最近のトレンドを押さえて誘導しておいて、オチをつけるツイートをぽんぽん出す 21分10秒
・ちょっとしたネタの裏にでかい背景があって、統一理論が裏にこっそりある。それにのっとってるから毎回色が出てくるところがすごい 22分33秒
・ツイートしてるってことは、そのアイデアは捨ててる 22分55秒
★ドライウエット初登場★
よう:ドライとウエット両方やったみたいなこと書いてたからツイートで。
いん:ん?あのー、ごめんなさい。ドライとウエットってなんでしたっけ?
よう:ウエットが実験だよね。でドライが情報工学使った解析。ビッグデータとかも含めて。
いん:あ、そっちドライなんすか
よう:大量にシークエンス読んでミューテーション探すとかさ。サンプル準備してシークエンサーにかけるところまではウエットだけど、データが出てきた後で解析するのはドライだよね。
いん:あの話ってウエットな分子生物学者には書けないっすよね。
よう:純粋にウエットにしか興味のない人は書かないだろうね。
★ヤンデル先生から「統一理論」が二度★
いん:サイエンティフィックな視点を持つと世界まで統一理論的なものを先に作るくらいのことをやりたいとか、純粋文学者だとその辺甘いけど、ゴリゴリのハードSF を書く人は学者が多くてそういう背景まで全部書いちゃう、みたいなイメージがあったんで、背景まで詰めそうなイメージがあったんで、先輩はSF好きかなと思ってたんです。
いん:(湯葉さんは)ちょっとしたネタの裏にでかい背景があって、統一理論が裏にこっそりある。それにのっとってるから毎回色が出てくるところがすごい。
★くすぶる呼び方問題★
よう:おれ前さ、いっちーにさー…
いん:はい。とことん「いっちー」でいく(笑)まあいいや(笑)
よう:あの、決めて?(笑)どっちでもいいよ(笑)おれ、どうしてもっていうんだったら「いんさん」って呼ぶからさ。
いん:いやいいです。もういっちーでいいです(笑)
よう:あ、そう?
いん:ふはははは、くっくっく
よう:あのー・・・なに話すか忘れちゃったな
以下感想です。
「未来職安」を読んでも、ここまでの感想はどうしても自分からは出てこないから、個人的には「ふーん、そうなのか」になってしまうのがさみしかった。ただその感覚は「人間たちの話」と「まず牛を球とします」で「ああ、こういうことだったか」に変わったので、その時ようやく聞いておいてよかったなーと思った。この時はまだ「ゆばゆばしい」「ゆばってる」という言葉は出ていない。
それにしてもよう先輩の書く情景描写はあんなに美しいのに、本人は読み飛ばしちゃうって不思議だ。もしかするとその景色の描写は、よう先輩の想像力を刺激しない、うすーーーいものなのかもしれない。だってよう先輩の描く景色や情景は三次元だから。五感全部をつたって立ち上ってくる感覚があるから。
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