いんよう!第2回「未来職安を読んだうすい感想②」
2018年8月28日公開 24分
作家とサイエンス、そのリスペクトとルサンチマン
1. さすがツイッタラー
スタート~2分25秒
自分の大事なネタはツイートしない、と言われているが湯葉さんのすごいところはツイートしても余裕なんだろうなと感じさせるところ。このツイートをしても彼のアイデアは途切れまい、と思わせる(いん)。
2. SF作家はサイエンティスト~湯葉さんはズルい
2分25秒~10分07秒
芸術的才能は二種類ある(いん)
A…天才過ぎて何やってるかわからないタイプ 代表は手塚治虫。その根底は「萌え」。「手塚治虫を語るのやめない?こわすぎる」(よう)
B…どこまでも理論で追いかけられるけど真似できないタイプ。湯葉さんはこっち。
Bタイプには「これをやったらこう出るに決まってる」みたいな、ある程度のメソッドがある。でも真似はできない。偉大なSF作家などはこっちが多い。しかしこれってサイエンティストと同じではないか(いん)。つまりメソッドとしては目新しくないけど、すごくいいデータを揃える人。緻密で、独自の視点があり、丁寧な仕事をする。
名言いただきました。平伏。
湯葉さんもSFと言いながらどこまでも整合性がとれる。研究者的想像力でファンタジーではない。だから猫が「ケケケッ」と鳴くのはずるい。あれだけ緻密にしておいて漫画的アイコンを入れるなんて。知能が必要と分かっている作品でポップさを出されると、明らかに考えて作っていることがわかる。そのポップさは、あざといとも言えるけれど、あったほうがいい(よう)。
3.湯葉さんはあずにゃん~入り口は狭める方向性
10分07秒~11分50秒
4. ジャンルを殺すファンとリスペクト
11分50秒~19分20秒
「SF作家は実際にサイエンスをやるわけではないから、想像力で科学者に負けてはいけない。科学者の何歩も先に行かないと」という文章を読んだことがある。たしかに荒唐無稽な物語を考えられるのは素人(よう)。荒唐無稽すぎると感じるSF作品を読んだ後、作者もその作品を絶賛した大御所もまともに見られなくなった、でもそれは反省しないとかな(いん)
映画評論家の春日太一さんいわく「明治維新より前の話なら『時代劇』である。だから『戦国自衛隊』も時代劇である。時代考証だけにうるさいファンはジャンルを殺している」。医療系ドラマを見ていると「違う」と思うこともあるけれど、それはジャンルの幅を狭めているんだろうと思う。SFならサイエンスに対するリスペクト、時代劇なら歴史に対するリスペクトがあればいいような気がするが、何をもってリスペクトとするかは主観(よう)。
5. 医療系はいい、時代劇もいい、しかしSFはダメだ
19分20秒~21分17秒
病院のことはどうぞ盛り上がってくれ、時代劇も好きにやってくれ、と思うがSFは「オマエがえらそうにサイエンスを語るな」ってなる。負けた感がある。おれもできなかったけどオマエもやるな、という地獄から引きずり下ろす手のような感覚。中途半端にいっちょかみしやがって、と思う。殴りたい。それなのに、サイエンティストを名乗る柞刈湯葉が自分の怒りラインをかるーく超えてクオリティの高いものを出してきたところも敗北感が強い(いん)
6. よう先輩、いっちーのつらい過去語りをアシストしてほじくる
21分17秒~最後
7. おまけ:ゆばさんへの愛憎渦巻くヤ先生ツンデレワード集
Ⅰ. ずるい 1分40秒
Ⅱ. 腹立たしい 3分19秒
Ⅲ. ずるい 8分27秒
Ⅳ. ずるい。もうちょっと叩かれるべき 8分39秒
Ⅴ. 殴りたくなる 9分20秒
Ⅵ. あざとい 9分55秒
Ⅶ. 若干ファン 10分06秒
Ⅷ. 腹立たしい 11分53秒
Ⅸ. あいつは嫌いだとか言いながら、でも好き17分05秒
以下感想です。
「入り口を狭めていこう」という発言が、今から思うと本当に「いんよう!」という番組を象徴していて、またそれこそが魅力なんだと思います。あまりに広い駐車場だとどこに停めていいかわからなくなる感じ。
そしてよう先輩は時々ものすごく鋭いアシストでヤ先生の本音を引っ張り出すなあ。お二人の関係性を垣間見る瞬間で好きです。
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