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社外取締役という他流試合

リンクアンドモチベーション退任に伴い、出資先であるリッチメディア、フロムスクラッチの2社の社外取締役も退任させて頂きました。


リッチメディアは僕にとっての最初のスタートアップ投資先であり、最初に社外取締役をさせて頂いた会社。

5年間の中で色々なHardthingsを一緒に経験させて頂いた気がします(笑)。私が社外取締役としてもっとしっかりしていれば回避できた壁も多々あったかと思います…。

ただ、壁にぶつかる度に「可能性を世界で最も開花させる」をミッションに掲げるリッチメディアが、何よりも自分たちの可能性を信じて挑み続ける姿に心を打たれていました。

苦しい時期を乗り越え、事業や組織が大きく花開こうとしていくこのタイミングで離れるのは残念ですが、最後にとても希望に溢れた全社総会に参加できて良かったです。

リッチメディアの皆さま、これからもずっと応援しています。


フロムスクラッチは十名前後のまだb→dashもない頃から組織づくりのサポートをさせて頂き、組織診断、理念策定、新卒採用、幹部育成、人事制度などに共に取り組ませて頂きました。

リンクアンドモチベーションとはまた違ったカラーの強い組織づくりをフロムスクラッチで学ばせて頂きました。

組織だけでなく、事業においても、モチベーションクラウドだけでなくb→dashというプロダクトがゼロから立ち上がり、ARR10億を大きく超えていくのを目の当たりにできたことは自分の財産になりました。

フロムスクラッチや安部さんと共に沢山の時間を過ごさせて頂いたことで、成長をさせてもらいました。

貴重な機会をありがとうございました。


社外取締役をスタートアップ2社で数年にわたり経験させてもらえたのは経営者としてとても財産になりました。

一つ一つの経営の意思決定に自分の専門知識や他社事例を総動員して意見を伝えること、そもそも経営として論点にすべきことの見落としがないかを考えること、社内からは言いづらいことを経営に伝えること、時には経営陣の背中を力強く押すこと、など…。

社外取締役として果たしていくべきこれらの役割に対して未熟な点も多々ありましたが、経営はどうあるべきかを違った視点から考えることができました。


孫さんが若い頃にシスコシステムズの社外取締役を経験されてから他流試合の大切さについてよくメディアでお話されています。

⚫︎孫さんのインタビューより

「アメリカの場合は、もう30歳そこそこぐらいの若い時から社外取締役をするんだよね。一握りのエリートがいろいろな会社で経営を体験する。」
「シリコンバレーなんかでもみんな社外取締役をお互い兼務しているんだ。セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ(CEO)がシスコシステムズの社外取締役していた。」
「社外取締役といえども本当に経営者として、経営の意思決定に真剣に関わっているんだよ、めちゃくちゃ真剣に。」
「社外取締役がもう真剣勝負で参加しているから、お互いがプロの経営者として鍛えられているんだよね。」



https://r.nikkei.com/article/DGXMZO89847980Y5A720C1000000


日本のスタートアップにおいても、経営者が他の会社の社外取締役をやるのはとても有益だと思います。

(勿論、自身の成長は二義的なもので、その会社の企業価値および株主価値の最大化が最も重要なことですが。)

新たな良いご縁があれば、これからも1,2社、真剣勝負をさせて頂ける会社の社外取締役をできたらと思っています。

また、自分だけでなく、これからつくる新しい会社のメンバーたちにもそういう経験ができる環境をつくりたいと思います!

※社外取締役についての記事はこちらがとても参考になりました。

※社外取締役についての書籍はこちらがオススメです。





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