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《第5話》前編【紡ギ箱 第1節】 出会い ~Yoshi.さんに紡がれるソータ~

ある日、ツイッターでいい作家さんがいないか探していると、可愛らしいけどなんかクリーチャーな感じもある「プトゥン」なる造型を見かけました。
 

2020年6月9日のブレスト(ざっくばらんな意見を出し合う茶飲みミーティング)でスタッフに話してみると中の人(ソータ)と河上さん(ソータ)が「それ昨日、僕たちもブレストに上げようって話してました!!」
誰が「ツムギバコ」を見つけたのか発案者の取り合いでした(笑)

Yoshi.さん(https://twitter.com/yoshi6054?s=21)にお声掛けした2日後には原宿にあるソータにYoshi.さん(関西在住)が来られました。僕も思いついたらすぐに行動しないと気がすまない人間ですが、Yoshi.さんのスピードにびっくりしました。

お話しているとプトゥンのバックに色んな装置があることが分かりました。

・プトゥンはツムギバコという物語の一部であること

・ツムギバコには独自の世界観があること

Yoshi.さんの造型物は世界観によって形の理由があること

・ツムギバコがゲーム化を目指していること

・ツムギバコのイメージビデオが存在すること

・ツムギバコにシナリオライターがいること

・ツムギバコのキービジュアルが存在すること

他にもたくさんあります。まだゲームになるとも決まっておらず、グッズ化もされていないのにこれだけものがソータへのプレゼンの時点で既に揃っていました。

恐るべしYoshi.さん!!

そしてなによりも僕たちに刺さったのが彩色済みのプトゥン・智人・裁人の原型が3体。

プトゥン(原型)

智人/チビト(原型)
裁人/サバト(原型)

カプセルトイ化を決定する前に既に原型が出来上がっていました。

この時点では

・まだ口は可動しないが僕たちが商品化したい「プトゥン」

・これもラインナップに入れたいけどちょっと大きいなあ~「智人」

・到底カプセルには入らないよね「裁人」

この原型を手にとって感触を確かめながら
中の人河上さんが良からぬことを言い出しました。

「この3体全部ラインナップに入れないとお客様は納得しないんじゃないですか?」

商品会議の時点ではプトゥンひと型の色替え展開でYoshi.さんに依頼予定だったはず。

コストは絶対に合わないし、ここまでディティールの詰まった原型を商品化するのであれば、不良率がかなり上がります。カプセルにも入らないし、しかもこの時点では決まっていませんでしたが、最終的に可動にするという暴挙に出ることになります。

この3体の原型を置いてyoshi.さんは西へと帰っていきました。

 

Yoshi.さんのプレゼンにまんまと河上さん中の人も乗せられて、まんまと置いていかれた原型を何度も何度も見返しながら、新しいチャレンジにワクワクしていました。そして「ツムギバコ」を絶対にカプセルトイとして世に出したいと心から思うのでした。

 

こうして社の命運を掛けた「18cm人外フィギュア カプセルトイ化計画」がスタートしました。

 

このあと怒涛の難問が次から次へと待ち受けていようとは…。

(後編に続く)
*12/14(火)12時頃に配信致します

*初期のプトゥン3Dデザイン

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