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21世紀は日本の伝統工芸がアツいワケ~過去の話その2~

産業が発達したことで、人々の「もの」に対する意識は大きく変化していきました。

産業が発達する前の社会で「もの」について考えた場合、流通が発達していないため、今で言う地産地消にならざるを得ず、だれがつくったかわかるというせまい社会でのものづくりが多かったことでしょう。
特に手仕事から作られたものは、自然にある材料を活用してできたものであるため、ひとびとは自然との繋がりを、「もの」を通して感じることができたことでしょう。

しかし、手仕事はどんどん廃れていきました。

そして、高度経済成長期とともに大量生産、大量消費の時代が訪れます。
生活に便利な電化製品も次々と登場していきました。
ひとびとは「もの」を手に入れることで豊かさを感じることが出来ました。
そして、日本は経済大国の仲間入りをすることができました。

大量生産、大量消費の社会はつくるひとの顔やその背景がわかりずらい仕組みでした。
そのため、「もの」を大事にするといった考えが薄れ、使い捨てという言葉がはびこる原因にもなったと思います。
また工場で大量につくられてた「もの」には自然との繋がりを感じられない「もの」が多いように思います。
よって、特に都会に生活しているひとほど、自分が自然の中で生きているという感覚が薄くなっているように感じます。

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