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『愛犬との出会い』

皆様はじめまして。
ワタナベエンターテインメント所属のコージ・トクダと申します。

本日からnoteを始めてみます。

僕の考えや自伝的な何かを発する場所が欲しいなと思いまして。
普段はオンラインサロンの方で配信しているコラムがあるんですが、その中から選んでここでも配信していけたらなと思います。

んー、
基本的には、僕の人生や体験談が多いのかな!
それとスポーツの話や全くのプライベートな話もしちゃってます。
堅い文章は苦手なのでゆるい文体になりますが、読んで頂けたら嬉しいですね。

さて、初回の今日はですね、、色々と悩みましたが、
僕の実家で飼っていた愛犬の話をさせて下さい。
2014年の11月22日に亡くなったのですが、17年間生きた僕のずっと弟だった愛犬の話。

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、僕は今
「しらたま」というハリネズミと一緒に住んでいます。そこに至るまでは亡くなった愛犬のいわゆる「ペットロス」で、なかなか動物を飼うことが出来なかったのです。。

と、まぁ暗い話になりそうでしたが、今日はそんな愛犬との少し変わった出会いをお話させて下さい。

僕が小学校に入学した辺りから、両親に

「犬を飼いたい!犬が欲しい!!」

と吠えるように言い続けてきた。
友達がそれはもう可愛い可愛いシーズー犬を飼っていて、その友達が羨ましくて。

それ以来大きめのホームセンターに行く度に、ペットコーナーへ駆け寄り、食いつくように子犬を見ていた。

「ここに小屋を建てて…ここにトイレを置いて…」
お家の中で、犬を飼った時のシミュレーションまでしていたくらい笑

ただ両親も、命を扱う事だからと犬を飼う事に否定的だった。

そんな日々が続き、
僕が小学4年生になったある時。
カラダも少し大きくなって、両親的にはようやく1人でも世話が出来るようになった年齢に達したという事なのか、

ある週末の昼、唐突に父が僕に尋ねて来た。


「コージ、まだ犬欲しいのか?」


「うん!犬欲しい!!ちゃんと世話するから!!!」


「わかった!!ちゃんと責任持って世話しろよ」


「やったー!!!!!」

あっさりとした父の答えに「夢か?」と頬をつねりたくなる想いで喜んでいた。
余韻に浸る時間もない程に、その日その足で、犬を引き取りに行く事になった。

両親と僕の3人で車に乗って。
一体どこのペットショップやホームセンターに行くのかな?なんてワクワク楽しみにしていたら、、

何やら、車は、物騒なコンクリートの建物の中へ入っていく。。

電飾も何もない。

そう。
「保健所」だ。。

当時は、今ほど情報も行き交っていないので小学生の僕は「保健所」がどういうものか全く分からなかった。

保健所の敷地に入ると、子犬から成犬まで沢山の犬が檻の中に入っていた。

外にも沢山の子犬達が小さいゲージの中で
「キャンキャン!!!!」と高音の鳴き声で走り回っている。

保健所とは何か。
それを親は説明こそしてくれなかったものの、子供ながらに物騒な空気だけは感じた。

保健所の職員の方に連れられ、歩いて子犬達を見て回る。
元気に走り回る子達から、静かにジッとこっちを見ている子達まで様々。
その光景は僕の通っている小学校の休み時間になんら変わりはないように見えた。

すると保健所の職員さんが
「ご家族の中からお一人様だけこのお部屋に入って下さい」
と言う。

これから、
子犬を引き取りに来ていた人たちで抽選をするのだ。

学校の席替えの時の様に、ボックスの中に数字の紙が入っていて、一人一人順番に引いていく方式。
引いたクジの数字が若い人から順番に好きな子犬を選んで引き取れるというシステム。

各家族から一人が代表して抽選部屋に入る。
部屋には、皆で30人位はいたのかな?
だから、おそらく1〜30くらいの数字がボックスの中に入っている事になる。

我が家からは、母が代表して部屋に入った。

部屋の外から抽選箱に手を入れる母をじっと見ていた。

手を抜いて、すぐさま紙の数字をパッと見る母。

どうだ。。。。

見ているだけで緊張が走る。

すると、、母は笑顔になってこっちを向いた!!!!!

母が持っていた紙には

「1」

という数字が書かれていた。

やった!!!!!!!!!
一番に好きな子犬を選べる!!!!

今思えば、抽選という残酷さも、明らかに人と犬の数が合ってない事も、よく理解していなかった。

ただ純粋に喜んだ。
そのまま親とどの犬を引き取るかを悩んだ。

両親と僕の欲しい犬の条件は一致していた。
とにかく元気な子がいいと。

「あの子も可愛いくていいな」
「あの子も元気が良くていいぞ!」

一通り悩んだ末に、
ひときわ、檻の中で暴れるように走り回っていた奴がいた。

見た目の全体は柴犬のような、、でも、顔の所に黒い模様も付いている。オスの犬。
血統書付きの名前のある犬ではない、いわゆる雑種犬と言われた犬種。今ではミックスと呼ぶのでしょう。

「この子だ!!!!!」
親と意見が一致した。

すぐに
「この子が欲しいです!」
と保健所の職員の方に訴えた。

保健所の職員の方が、その子犬を持ち上げ、僕の腕の中に連れて来てくれた。

初めて抱える命。。とても、重かった。。
とは言え、そもそも腕の中で暴れ回っていたのも重い原因だったのかも笑

とにかく、、とてもとても元気で良く舐めてくるし、、可愛かった。。
自分が守るべきものが初めて出来た不思議な感覚だった。

愛犬を抱えて、両親と車に戻ろうという時に、ある家族が話しかけて来た。向こうも僕たち家族と同じ様に、父と母と息子の3人。
この場面は今でもはっきりと覚えている。

ある家族
「あの、、その犬を選んで頂いてありがとうございます。その犬を連れてきたものです」


「あぁ!!そうなんですか!大切にしますからね」


「なんで、この子を連れて来たんですか?」

ある家族
「はい。母親が子供を産みすぎて、、、どうしても子犬達全員を家では育て切れなくて、、一番食いしん坊のその子を連れて来ました」


「この子、食いしん坊だったんですね!!」

と、大人達が和気あいあいと話をしていた。

ように見えた。どう考えてもお互い不思議な関係です。
一方は命を捨てに来て一方はその命を拾った。
美談で片付けるとするならば、、1つの命が守られた瞬間だった、、とでもいうのでしょうか。。

そんな事も知らない僕には、、、
「一番食いしん坊、、、」この言葉がなぜかとても嬉しかった。

帰りの車の中で、暴れまわるその犬を見て、一人の親になったような気がして、、、

「よしよし。大きくなってくれよー!」

と願っていたのを覚えている。

そこから次の日、、
家族全員でご飯を食べている時に、父から犬の名前の発表がありました。

その名前を聞いた時に、とても納得がいった。
母の抽選で、一番に選ばれた事からその犬は、

「ラッキー」と名付けられました。

そこからラッキーと僕の思い出が始まりました。
次はラッキーと僕の思い出話をしようかな。
こればかりは、思い出すと少し泣けるかもね。

次の投稿もどうぞよろしくお願いします。