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歩くということ 2021.4.9沼津宿~三島宿

この日、沼津から三島~箱根峠を超え、一気に芦ノ湖までの道のり20kmを目指す予定だったけど、目覚めて足を床におろした途端、あまりの激痛!(涙)こんどは、脚じゃなくて、つま先から踵にかけて、足裏がぜんぶ痛い!まあ、日替わりでいろんなとこがよく痛くなるもんだ(笑)。この痛みともうまく付き合いながらゆっくり芦ノ湖を目指そう。この日は珍しく、箱根峠に入る手前の三島駅近くのビジネスホテルを事前にちゃんと予約してから、宿を出た。三島までは、僅か8kmだ。

狩野川沿いを歩き少し北上すると、そこかしこに小川があり、水が流れる清らかな音がサラサラ聞こえてくる。ふと見ると、柿田川湧水群という看板が目に入った。東海道から少し外れるが、今日はゆっくり行こうと決めて、寄り道を楽しんだ。ここに流れてくる水は富士山に降り注いだ雨が、何年も何十年もかけて富士山の裾野地下に広がる広大な溶岩に浸透して一滴一滴湧き出てくるのだ。柿田川に流れる水のほぼすべてがその湧き水というから驚きだ。これこそ、自然が巡る大いなる循環。二酸化炭素でどんなに汚れた雨も、自然の力が我々ひとの暮らしになくてはならない清らかな水に変えてくれる。ひとが汚し、自然が浄化してくれる。まさに、この富士山が、神が宿る霊峰として日本の美しさを象徴する存在である由縁はそんなところにもあるのではないだろうか。

柿田川湧水を存分に楽しんで東海道を歩きはじめると、ものすごいいい匂いがしてきた。

あの有名な、うなぎの桜屋が東海道沿いにあるなんて!ラッキ~!こりゃ~食べないわけにはいかないっしょ!疲れた身体にうなぎが骨の髄まで沁みる~(笑)。あのふわっとしたうなぎの焼き加減といい、たれといい、ほんとうに美味しかったです。創業安政3年の桜屋さん、ありがとうございました!まだ行かれていない方、柿田川湧水群を散策したあとに、桜屋さんでうなぎを食べるコース、絶対おすすめです!

桜屋さんをでたら、もうお腹いっぱい。まだ3時だけど、明日の箱根越えにそなえて、早々にホテルに行って温泉に浸かりゆっくり。足裏の痛みが激しさを増しているのが気になるが、明日の朝には良くなりますように!
と願をかけた。


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