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歩くということ 2021.4.7前編/由比宿~蒲原宿


窓から射す朝陽でパッと目が覚めた。あれっ、なんか、熱引いたかな?驚くほど、いい目覚めだ。よし!大丈夫そうだ!勢いよく、布団からでようとしたその瞬間、いててててっ!

身体中の筋肉に痛みが走った。それでも、頭だけはものすごくすっきりして、とっても気持ち良い。身体ガタガタ、頭スッキリ!いったい昨夜の熱はなんだったんだ?身体と頭のよどんだ気が、一気に熱になって噴き出した感じだ。歩くことの洗礼を受けたのか?と感じるほど、身体と心に新たなエネルギーが溢れてくるのを感じた。

グーグーと鳴るペコペコのお腹を抱えて食堂に行くと、女将さんが笑顔で迎えてくれた。おはようございます!が気持ちいい朝。朝ご飯は、ごはん、わかめのみそ汁、鮭の塩焼き、桜エビのかき揚げ、茹でシラス、お漬物。シンプルでなんて贅沢な朝ごはん。も~ね~言葉じゃ表現できないんだよな~この美味しさは!なんだろう、あ~沁みる~沁みる~身体中に沁みわたる~って、生きてて良かった~って笑

さすが由比宿ですね、朝ごはんから桜エビのかき揚げとシラスが食べられる見晴旅館さん!写真をお見せできないのが残念!でも、この拙い旅日記を読んでくださっているみなさま、静岡に来たら、是非とも由比の見晴旅館さんに泊まってみてください。お風呂も最高に気持ち良いですよ~。

また、女将さんがとっても親切で、図々しくもお昼に食べるおにぎり握ってもらえませんかってお願いしたら、いいですよ~と三個も握ってくれました(笑)いくらですか?って聞いたら200円でいいよ~って。やすっ!手刺繡で作った女の子をモチーフにしたとってもかわいいコースターが女将さんの優しい人柄を物語っている。


おもてなしですっかり元気を取り戻し、いざ、富士へ。由比から蒲原へ向かう旧街道沿いには、「由比桜えび通り」がありこれでもかというくらいたくさんの桜えび、しらす店が立ち並んでいる。*ご存じの方も多いと思いますが、由比漁港にある「浜のかきあげや」も雰囲気も味も美味しくっておすすめです!

由比から蒲原への旧街道は、神社・お寺・古民家・商店・住宅街が立ち並び、歴史といまのひとの暮らしを感じることができるとても貴重な場所。過去と未来が混じりあい今を生きるひとの今の素顔がそこかしこにある。そんな街道を今日も一里塚でほっと一息いれながら、由比宿から2時間ほどで蒲原宿に。蒲原宿を過ぎると、その雰囲気は一気にタイムスリップしたかのように、違う時代に飛び込んだような世界に入る。


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