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22年前の映画を振り返って思うこと

現在は2021年、日本は30年にも亘る
不景気が続き

政治や社会に対する不満が
鬱積しているように感じます。

これは僕だけじゃないという気がします。
GDPがまったく成長しない
さらに、消費税は上がるなどの影響で
日本人は、実質的に所得が増えないんですね。

資本主義において、豊かになるというのは
所得が増えるということになります。

そう考えると、資本主義社会での豊かさを
感じられないままの日本です。

国税庁の調査によると
1995年の日本人の平均年収は
およそ500万円
現在、2021年の平均年収は
436万円となっています。

日本以外の国は、どこも増えている中
日本だけが下がっています。
海外との交易が全くないというなら
いいのかも知れませんが。

それより何より
日本社会で現在、中心の世代ではなく
今の子どもたち世代やその先の世代に
どんな日本を引き継がせることになるのか?

その方が、心配になります。

デフレにより物価も下がっていますが、
物価の下落スピードより
所得の下落スピードの方が早いため、
余計に貧しくなかったと
感じるんですね。

金銭的な、あるいは物質的な豊かさのみが
幸せを感じさせるとは思いませんが。

現代の社会構造や物質至上主義、
拝金主義には不満を感じます。

だから、というわけではないんですが、
なぜか、見返してしまった映画のお話です。

今から22年前、1999年ですね。
その年の12月に公開された映画
「ファイト・クラブ」
原題も「Fight Club」です。

記憶にある人も多いと思います。
主演はエドワード・ノートン
ブラッド・ピットが主演だと思っている人も
いるでしょうか?

物語は主人公である【僕】の視点で進んでいく
という映画です。

【僕】の職業は自動車会社の
リコール調査をするサラリーマンです。

全米各地に飛び、事故調査し
リコールするかどうかを決める仕事です。

特にこれといって不満はない生活のはずが
客観的にみると

世の中の情報に踊らされ
流行りのスウェーデン家具で部屋を飾り
ブランドモノの洋服を買いあさるという

実は自分でも生きている実感が湧かないまま
なんとなく人生を送ってしまっている。

それは、【僕】だけじゃなく
世の中のほとんどの人が、わけも分からず
情報に振り回され、カードローンで消費をしている。

そして、【僕】は今 不眠症
そんな不眠症からか現実の自分とは正反対の
理想の人格を【僕】の中に創り上げてしまいます。

現実には、真面目で それほど主張も強くなく
自分の気持ちをストレートに表にださずという
極々、普通の男です。

理想は思ったことを口に出し、野性味あふれるタフガイ
そんな人格が【僕】の中に生まれて
その人格が暴走していきます。

世の中の風潮に対する不満を一掃すべく
仲間を集めテロを計画して行きます。

とまあそんな流れの映画なんですが
この映画デヴィッド・フィンチャーが監督なんですが

監督の世の中に対するメッセージなのかなぁと
そんなことを感じたんです。

現代社会に対する不満から革命を起こすという
そんな感じに思えんたんです。

僕自身、革命を起こさない限り
日本は変わらないんじゃないか
そんなことを考えた時期もありましたが。

今は、まったく違う考えになりました。
法治国家である日本で革命はちょっと違うなと。

革命では、血を流すことになります。
法を犯すことになるんですね。

力ずくで世の中を変えるというのは
それ自体が犯罪ですよね。

僕自身は、犯罪者になりたい
わけではないんですね。

そうじゃなくて、合法的に
そして、平和的に世の中を変えていきたい
そう願っています。

現在、政治の世界は
腐敗した状態と言えると思いますが

これは、僕ら国民が
自分のことで精一杯で

政治や経済に関心・興味を持っていないから
そう思うんですよね。

少しでも、政治や経済に関しを持ち
一人ひとりが、国家の一員である
という自覚を持つ必要があるのでは?
そんなことを思います。

僕たち日本人は、愛国心について
考える必要のなかった
平和な国民だったんですよね。

でも、そろそろ愛国心について
考える時期に、来たのかも知れません。

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