見出し画像

肩書き・権威で目を曇らせない

世の中には「すごい!」と思う人がいる。

誰でもそう思う人は1人はいいますよね。
僕はいっぱいい過ぎて・・・^^;

日本人の多くは安倍総理大臣を
すごい人と思っている人がほとんどだと思う。
支持率が高いということはそういうことだと。

では、安倍総理の何がすごいのか?

多分、スラスラ説明できる人は
いないんじゃないかと思う。

それはなぜか?

総理大臣という肩書だけで
すごいと思っている人が
ほとんどだからじゃないかと。

僕からみると
今の政治家の80%
官僚の80%はすごくない人
ダメな人

人格じゃなくて
言っていることや
やっていることがです。

政府の機関で色々なアドバイスをしている
経済学者の90%はすごくない人
まったくダメな人だと考えています。

これも人格じゃないです。

なぜか?

僕がそう思う根拠は簡単です。
20年以上デフレ脱却できないから。

もしも、政治家・官僚・経済学者が
すごい人だとしたら
とっくにデフレ脱却を果たして
日本が経済成長出来ているはずだから。

20年以上もデフレが続く国は
今のところ歴史上、日本ただ一国じゃないですか。

どの国もインフレに振れる傾向にあるんです。

じゃあなぜ、デフレになっていったのか?

デフレに突っ込む典型的な例が
まさに我が日本なんですが

そのパターンは
バブル経済の崩壊から始まった。

バブル経済崩壊というのは、国民が
借金(負債)で購入した資産価格が暴落すること。

日本のバブル当時は土地やゴルフ会員権が
異常な高値になっていた。

ドンドン価格が高騰するのをみて
今の価格で購入して転売すれば儲かる!

株で言うところの売却差益で儲ける
いわゆるキャピタルゲインというやつですね。

多くの人がそう思って
銀行から借金までして購入していったんです。

それがあまりに膨らみすぎて弾けた
バブル崩壊のあとは資産価格は暴落しても
借金は減らない

これは大変だと
みんなで借金返済へと突き進む

これは企業も同じで
バブル景気でいくらでも仕事はある
ということで順調に売上を伸ばしていたので
むやみに投資をしてしまった企業も多かったんです。

そして個人だけじゃなく企業までもが
借金返済に走ったわけです。

借金返済ということは
確かに個人も企業もお金を支払う
ただ、それは借金を消すために使うわけですから
誰の所得にもならないんですね。

そしてドンドン不景気になっていきます。
不景気になってくると
先行き不安という病に罹るわけです。

先行き不安になることで
なるべく将来のためにという
抽象的な理由から
なるべくお金は消費に使わずに貯蓄に回します。

そうなると需要がドンドン減っていき
モノやサービスが売れなくなります。

作ったモノやサービスが売れなくなるので
価格を下げるか生産量を減らします。

価格を下げたり生産量を減らすと
所得が減ります。

所得が減ると益々、支出を削ります。
この悪循環が20年以上続いているんです。
デフレが加速していくことになります。

というようにデフレというのは
需要が不足する経済現象です。

じゃあ、需要を増やせばいいんだ
ということになりますが
残念ながらデフレ期に
需要を増やせる個人はいません。

デフレ期に需要を増やせるのは
政府だけです。

でも、政治家・官僚・経済学者たちの多くは
そう言いませんし そうしません。

みんなが偉い・すごいと思っている人たちは
真逆をやり続けます。

その理由は、主流派の経済学が
間違っているからなんです。

そもそも主流派の経済学では
デフレは自然現象ということになっていて
自然現象だから放おっておけというなんですね。

もしくは、デフレは貨幣現象だと
マネーの量の不足だということで
日銀当座預金であるマネタリーベースを増やせば

金利が上がるという期待値が上がり
投資も増えるだろうと
所謂、リフレ派はこう言うわけです。

本人たちも薄々気づいていると思いますが
その間違いを訂正しないんですね。

センメルヴェイス反射というのを知ってますか?

1840年代オーストリアに
センメルヴェイス・イグナーツという
産婦人科の医師がいました。

19世紀中頃には、出産後に母親たちが原因不明の
産褥熱という病気で高熱を出して死亡するケースが
非常に多かったんですね。

当時は細菌やウイルスという
概念すらなかったんです。

そのため、医師たちは母親たちが
なぜ産後に高熱をだして死亡するのかが
わからなかったわけです。

センメルヴェイスはそれを解決しようと必死で
色々な研究をした結果
どうやら医師である
我々の手から何かが出ているようだ
と考えるようになります。

そして出産に立ち会う際に、
次亜塩素酸カルシウム(じあえんそさんカルシウム)で
手を消毒することで劇的に産褥熱を減らすことを突き止めます。

それを学会で発表するも
それまで自分たちが故意ではないにせよ
大勢の母親たちを殺してしまった。

という事実を認識したくないがために
センメルヴェイスを医学界から追放します。

追放されてもなお、主張を続けるセンメルヴェイスを
他の医師たちは
頭がおかしいことにして精神病院送りにしようと画策します。

そして精神病院に連れて行かれた
センメルヴェイスは異変に気づき逃げ出しますが
衛兵に捕まり殴る蹴るの暴行を受け
その怪我がもとで亡くなります。

その後、フランスの細菌学者ルイ・パスツールが細菌論を発表し
さらには、イギリスの外科医ジョセフ・リスターが
消毒法を開発し

センメルヴェイスが正しかったことは証明されます。

人間って怖いですね。
故意ではないとしても、自分の行いで人を殺してしまった
という事実を認め訂正することができないんです。

現在、政府に関わる経済学者達は
自分たちの間違えた考えによって
緊縮財政に舵を切らせたことで
10万人以上の自殺者を出してしまった
という事実を受け入れられないために

単なる現代の貨幣の説明である
MMT(現代貨幣理論)を攻撃し
正しいことを主張する経済学者を攻撃するという
まさにセンメルヴェイス反射をおこなっているんです。

こんなことを考えると
完璧に偉い人 すごい人というのは存在しない
そう思いますね。

ファーストリテイリング会長兼社長の柳井 正氏も
ソフトバンク社長の孫 正義氏も
いつも正しいことを言うとか行うとは限りませんし

最初に挙げた安倍総理も然りですね。

結局、自分の間違いを素直に認め
それを訂正できる人
これができる人が
「すごい人であり偉い人」
そんなふうに思いませんか?

僕はそう思うんですけど。

如何でしたでしょうか?
あなたの周りにもすごい人、偉い人は
いっぱいいるんじゃないでしょうか。

そして、あなた自身も
自分では気づいていないだけで
すごい人、偉い人なんじゃないですか。

あなたが肩書や権威だけで人を見て
判断しているとしたら
きっと、見誤ると思います。

最後までお付き合いくださり
本当にありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?