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木村道弘 (3)  ネバーランドと裸のラリーズ その1 1967〜1968年

2021年11月に書籍「ストーン・ミュージック 長谷川時夫の音楽」を出版しました。この書籍の執筆の際、タージ・マハル旅行団のメンバーとして活動をともにした木村道弘についても調査しており、これまでに木村道弘についての記事を2本投稿しました。今回と次回はちょっと脇道にそれて、のちに木村道弘も関わることとなる、水谷孝が率いたバンド「裸のラリーズ」について記述したいと思います。

1967年秋

若林盛亮(1947年生)はウェブサイト「BuzzFeed News」に掲載されたインタビューにおいて、裸のラリーズの結成の経緯について尋ねられると「1967年の秋のことです。同志社の学生会館の2階ロビーで座っていたら、水谷(註・孝。1948年〜2019年)君と中村(註・武志)君が近づいてきた。そこから話が始まりました」と述べています。

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