Character Sheet Maker:同一人物像をたくさん作るGPTs
Character Sheet Makerは、プロンプトにて提示したラフな人物像を元に、同一人物のスナップショット的イラストを量産するためのGPTsです。
このGPTsは何をするものなのか?
絵本の素材をChatGPT+DALL-E3で作りたい
こういうプロジェクトに活用できないか? これが作成のきっかけです。
同一人物のイラストをたくさん作りたい
絵本を作るには同一人物のイラストを何枚も作る必要があります。もちろん場面ごとにそれにふさわしい表情やポーズや衣装というものがあり、かきわけつつも人物そのものは「同じ」でなければなりません。
基本的に現在の生成AIはそういうのが得意とは言えません。画像作成の過程はいわゆる「ガチャ」に近く、一発勝負の出たとこ勝負。
しかしseed値というものを固定することで「ある程度」まではその目的に近い成果を得ることができます。
使い方はシンプル
本GPTsにアクセスしたら、どういう人物の絵が欲しいのかをプロンプトに提示します。
とりあえずシンプルなもので構いません。
この条件に沿って、まず立ち絵的なものが描かれ、そのあと、アトランダムにポーズや衣装が変化したバージョンのイラストが複数枚出力されます。
また、このキャラクタイメージのseed番号が提示されているはずです。
出力されたキャラそのものは受け入れられるがポーズや衣装は今ひとつであるとか、もっと色々欲しいという場合は、「このseed番号を使って、他のポーズを出せ」的な追加プロンプトを追加投入すれば良いです。
実行例1
アクセスすると例として提示されるプロンプトをとりあえずそのまま使ってみます。
最初のイラストとしては「立ち絵」を出すようにとインストラクションには記してあります。ところが何故か言うことを聞いてくれないことが多く、バストアップの正面画像になることが多いです。
以降、数枚のイラストが描かれます。他のイラストや背景画像と組み合わせて利用することを想定しているため、背景は白一色とするよう指示しています。
実行例2
もう一つ試してみます。
おや、今回は追加情報の要求が来ました。
このように、同じようなプロンプトを投入しても、すんなりとイラスト作成に入ってくれないこともあります。情報不足と判定される条件はよくわからないんですよね。とにかく、詳細を教えろと言われたら素直に従うしかありません。
ここでは、高学歴の長身の黒人男性で、ビジネススーツを着ていて…といったことを追加で書いてみます。
こんな感じで、同じ人物が公私で充実した生活を送ってるぽいイラストがいくつか得られました。
さらに進んで
現バージョンでのインストラクションは、日本語でざっくりしたものです。いろいろ混み合った条件を加えてみたりもしたのですが、思ったほど品質の向上はできませんでした。そこでとりあえずシンプルなものにとどめています。
このため、時としてよくわからない結果を吐き出すことがありますが、その際は追加プロンプトを投入して対処です。seed番号は同一のチャット内で有効です。「seed番号をxxxとして、XXXなポーズのイラストを作れ」といった感じで数多く試してみることです。
他のイラストとの組み合わせにはGIMPなどを使うといいでしょう。
終わりに
いろいろ制約があるとはいえ、AIイラスト生成の応用範囲は広がり続けています。絵本の出版なんて縁のない世界だと思っていましたが、ワンチャンあるかもという状況になってきています。このような世界の変化を楽しく活用したいものです。
#GPTsつくってみた
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