ピンタンパン結成のお話(後編)
ピンタンパン結成のお話(前編)を読んでくれた皆さまありがとうございます。まだの方は是非、(前編)を読んでからこちらの(後編)にお越し下さいませませ。
それではお試しトリオ「ピンタンパン」として初舞台を終えたところからの続きとなります。
いってらっしゃい!
『もう一つのお試しコンビ』
2017年11月中旬
私、むとパン。
実はたんちゃん、たかぴんとお試しトリオ「ピンタンパン」をやりながら同時期に同期のピン芸人(T君)とお試しコンビとして活動しておりました。
有難い事に声をかけてくれたT君は、かなりの熱量で誘ってくれて、ネタも書ける、漫才も上手いのスーパー面白男でした。
仮のコンビ名もなかったのでここでは「お試し同期漫才」という事にします。
お試し同期漫才ネタ作り初日。そりゃ同期だしお互いの事知ってるし、どんどんアイディアも出てきて盛り上がり、あっという間にネタは完成した。
2017年11月下旬
お試し同期漫才はその日、初めてお客さんの前で漫才を披露する事に。
正直思ってたより手応えはあった!更に途中、お互いがどんどんノってきてアドリブも入れたりする時間もあって、かなりいい感じだった。
でも。。
僕の中で、前のコンビで7年やってきた王道漫才をやるのは何か違うって気持ちがずっとあった。。
何かこう、、もやもやするものが。。
僕は上手くT君にその事をうまく説明出来ないままもう一度集まる約束をしてその日は終わった。
2017年12月下旬
ピンタンパンとして、12月3日の初舞台から何回かライブを重ねてきて、その日は2017年の最後のライブだった。
その日、そのライブに、僕は特別な想いを持っていた。
それは前コンビ「春夏秋冬」時代の元相方(浜中さん)もそのライブにお試しコンビ(シシガシラ)として出る事になっていたのだ。
要するにお互いお試しコンビ、トリオのネタを見るのが初めての状況。
ライブ終演後、浜中さんと少し話した。
僕がピンタンパン以外にもお試しコンビがいる事も伝えたら、
浜「いや、お前はこっち(ピンタンパン)のがいいよ。攻めた方がいい。」
僕はその一言で決心した。
7年一緒にやった元相方の説得力は半端じゃなかった。凄くスッキリした。
その夜にお試し同期漫才のT君に電話してピンタンパンでやっていく決意を伝え、納得してもらった。(本当にありがとう)
『あらびき団』
2018年1月上旬
僕のところにある番組のオーディションのお話が来た。なんとなんとあのあらびき団がネットで新シリーズを始めるにあたって、新しく若手芸人を探しているとの事。
これは願っても無いチャンスだ!
もちろんピンタンパンとして参加する事にした。
オーディション当日、ネタ合わせの為、会場近くの公園で練習する3人。
1分半のネタを3本用意するのだが、この時点で2本しか決まってない状態だった。
むとパン「今日、ここに向かう電車の中で思いついたネタなんだけど、、、」
その名も「ドキドキ輪なゲーム」
たかぴんが腕を丸くして輪っかを作り、リズムよく他の2人に輪投げみたいに交互に通していくけど、むとパンの時だけどうしても抱きしめちゃう、というもの。
それを試しでやってみたら、たんちゃん大爆笑。同じ公園内で静かにベンチに座り、本を読んでるサラリーマンがビックリしてその本を閉じちゃうくらいの大きな声で笑ってくれたのだ。
(そのおかげでたかぴんも笑顔に)
オーディション本番でもネタの最中関係なくたんちゃんはたかぴんがむとパンを抱きしめると狂った様に大爆笑。
見ているあらびき団のスタッフさんもネタではなくネタをやりながら笑っているたんちゃんに笑っていた。
異様な光景だ笑
その日、「はたしてこれは手応えと呼んでいいのか?」と思いつつも、2人が楽しそうにしていたので「まあいっか!」と思い、帰宅した。
2018年2月上旬
無限大やら、新宿レフカダやら、奇跡的にルミネでもネタをやったり試行錯誤していた僕達に朗報が舞い込んだ。
なんとなんとなんと!
あらびき団のオーディションに合格したのだ!
もちろんこの時まだお試しトリオ!
正直、前の「春夏秋冬」の時はまったく縁がなかったあらびき団のオーディションに1発で通る事になるとは夢にも思わなかった。
(本当に何が起こるかわからない世界だ)
むとパン「やったーー!!!」
たんちゃん「ぎゃああああ!!!!」
たかぴん「j#wojf@qejg&p○jw.pd'ー!!」
その日、ピンタンパン3人は歓喜に沸いた。
2018年2月中旬
あらびき団収録当日
全く緊張してない2人にも驚かされたが、スタジオに入って更に驚く事に。
スタッフさん「こちらのカメラで3人のネタを撮って、こちらのカメラでたんちゃんさんの笑ってる顔撮りまーす」
え?
専用?
なんと、たんちゃんの笑顔を別角度で撮るカメラが用意されていたのだ笑
しかしある疑問が。。
はたして何回かやってるネタでたんちゃんはオーディションと同じ様に笑うのか?
飽きちゃってるんじゃないか?
スタッフさん「本番スタート!」
たんちゃん「がはははー!」
スタッフさん「はいカット!お疲れ様でした!」
大丈夫でした笑
この日、まだまだ荒いけど何か今までに感じた事のないワクワク感が僕の中にはあった。
収録後、テンション上がりっぱなしの3人は深夜なのに近くの家系ラーメンに行って大盛りをかましていた。(もちお会計はむとパン)
『登録用紙を出しに行く日』
2018年3月上旬
何度も何度も話し合いを重ねて、僕達は正式にトリオを組む事になった。
神保町に登録用紙を出しに行く時、近くのドドールでコーヒーを飲みながら言い放ったたかぴんの一言が今でも記憶に残ってる。
たかぴん「むとパンさん、今日から正式に組む事になるんですね」
(凄い真剣な顔のたかぴん)
むとパン「そうだよ!正式なトリオ!いよいよだよ!」
(気合いの入るむとパン)
たかぴん「って事は、これからは割り勘かあ〜」
むとパン「。。。」
説明しよう!今までお試しトリオの時は、むとパンが先輩なので3人でネタ合わせなどをする時のご飯や飲み物は全てむとパンが払っていた!これは吉本興業で代々伝わる決まりみたいなものなのだ!が!正式に組むとなるとそれは無しになり各々払う事になる!その事をたかぴんは言っているのだ!!!
ボケてる顔はしていなかったのだ!!!
『ピンタンパン結成』
2018年4月1日
途中、上手くいかなくて言い合いになったりもした。ライブでおおスベリしたりもした。
色々な事をしっかりと経験した約6ヶ月のお試し期間を経て、僕達3人は正式にピンタンパンとして活動をはじめたのであった。
もちろん不安もあったし、今だってある。
けど同じくらい何が起こるかわからない期待とワクワク感がこの2人にはあった。
たまたまかもしれない。
でも確実にオーディションに合格して収録したという「結果」があったのは事実。
この「結果」が出たという事が本当に大きかったと思うし、僕の中では正式にピンタンパンとしてやっていけるという気持ちになるキッカケの一つであった。(他の2人もそうなんじゃないかと勝手に思っている)
たんたかもnoteたまに見てるって言ってたからあんまり恥ずかしい事は言えないけど、「必ず世に出るんだ」と言う強い意志を各々が持ってこれからも頑張りましょう。
皆様、改めて応援よろしくお願い致します。
最後までご覧頂きありがとうございます。
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それでは
ピンタンパン むとパン
よろしくお願いします。 確実に活動資金に使います。 確実にモチベーション上がります。むとパン