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ピンタンパン結成のお話(前編)

先日、今年の5月に始めたYouTubeチャンネル『ピンタンパンちゃんねる』がチャンネル登録者数1000人を突破しました。

これも見てくれている方々の応援あっての事です。ありがとうございます。

今まで出てくれたゲストの方々、作家さんにも感謝。たんたかにも感謝。これからも自分達が面白いと思った事をやっていきますのでどうかよろしくお願い致します。


本題に移ります。今回はよく聞かれるピンタンパンの結成についてのお話をしようと思います。芸歴、年齢、性別もバラバラな3人がなぜトリオを組む事になったのか。


『たかぴんとの出会い』


今から約3年前の2017年秋。

当時、僕は『春夏秋冬』という7年続けた漫才コンビを解散し、ピン芸人だった。

月に2.3回しかないネタライブにフリップネタで試行錯誤する毎日。

ある日、同じライブにフリップを使って怪奇なネタをする変わった男の子が居た。

たかぴんア・ラ・モード☆だ。

劇場でたかぴんが前のコンビの時は何度か見た事があったけどピンネタを見たのはその日が初めてだった。

「そうだったらいいのにな♫」のリズムでたかぴんの願望を書いたフリップを次々にめくっていくスタイル。

「アメちゃんが袋から飛び出して勝手に口の中に入ってくる!」

「そうだったいいのにな♫」

怪奇でしかなかった。

それから僕が出るライブの時はもれなくたかぴんが己の願望をフリップで紹介していた。

出番が被り過ぎて遂に僕はたかぴんに話しかけた。

むとパン「毎回出番かぶるよね?」

たかぴん「あ!それたかぴんも思ってました!」

どうやらたかぴんは僕の事を前から知ってくれていたみたいで、話しかけられたのが嬉しかったのか、変な提案を僕にしてきた。

たかぴん「今度お互いフリップを交換してネタしませんか?」

正直ビックリした。が。次の瞬間、ワクワクしてしまった僕はたかぴんのこの提案にのる事にした。

たかぴん「わーい!楽しみい〜!」

それ以来、たかぴんと同じ出番になる事はなかった。。


『たんちゃんとの出会い』


こちらも2017年秋。

同期のたもつくん(現プリっとチャンネルのパンダ)とはよく喧嘩するほど仲が良かった。

そのたもつくんが6年ほど組んでいたコンビを解散してお試しで後輩の女芸人と仮コンビを組んでM-1に出ると言うのだ。

それがたんちゃんだった。

ネタを見た時、たんちゃんの天真爛漫なキャラにビックリしたがとてつもなくインパクトの強いキャラだなと思った。

しかも尊敬もしていたたもつくんが選んだ相方という事で凄く興味があった。

それからたんちゃんとはお互いの存在は知っているが話した事はないと言う仲に。。

『むとパンとたかぴんとたんちゃんが揃った日』


2017年10月31日


渋谷の街はハロウィン。

仮装仮装の若者達でごった返していた。

その人混みを掻い潜りながら僕は無限大ホールへ向かっていた。

21時半から開催されるお笑いライブ『♾コン!』に参加する為だ。

ライブの内容は芸歴が浅いピン芸人達がボケ、ツッコミに別れて企画を行い、フィーリングカップル的な感じで最後にボケ側が組みたいツッコミを指名してネタをするというもの。

僕は吉本の養成所(NSC)からお世話になっている作家さん(山田ナビスコ氏)に呼ばれ、オーバーエイジ枠でライブに出る事に。

沢山のピン芸人が楽屋入りする中、様子がおかしい2人が僕に挨拶してきた。

たんたか「おはようございます!」

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むとパン「え?」

なんとこの2人は同期で仲良し。しかもハロウィンだからって約束した訳でもないのに仮装して劇場入りして来たのだ。

いや、なんつー脳してんだ。

しかもここからちゃんと舞台衣装に着替えてライブに出ていった。

なーこの2人。


ライブがスタート。

芸歴が1番上なのはやっぱり僕だった。

色々なコーナーが進んでいきいよいよ最後のボケ側が組んでみたいツッコミを指名する告白タイムへ。

僕を指名したのはたんちゃん、たかぴんと年齢が僕より上の女芸人と物静かな男芸人の4人だった。

MC「それではその5人は一旦はけて頂きコンビ、トリオを組んでネタを披露して下さい!」

後輩達4人が一気に僕のところに来てどうしますかと言う目でこちらを見ている。


なーーーんも思いつかなかった。


それでも絞り出した作戦はこうだ。

まずキャラの強いたんちゃん、たかぴん、年上女芸人の3人が出ていきネタをする。

その後に僕と物静かな男芸人が出ていきネタをするというもの。

キャラ強いモノ同士とキャラ弱いモノ同士で組むというボケは見事に両方撃沈した。

(あの時はごめんね)


ライブはMCの方々の盛り上げによって大成功で幕を閉じた。


僕はお世話なっている山田ナビスコ氏に挨拶に向かった。

むとパン「今日はライブに出させて頂きありがとうございました!」

そこから少しお笑いの話をしていると遠くからタッタッタッと走ってくる足音が聞こえた。

たんちゃん「山田さん!たんちゃんむとパンさんと組みたいです!」

たかぴん「たかぴんも!」

え!?!?!?

まさか1ミリも本当に組むなんて考えてもみなかった僕は耳を疑った。

しかも山田さんにそんな直接申し出るなんて僕があの2人の芸歴の時には恐れ多くて考えられなかった。当時、僕は10年目で2人は3年目とかだったのに。。

度胸は凄いけど怒られないかと心配していた。

山田さん「この3人、ちょっといいかもしれないな〜」


えーーーーーーーー!!!!????


いや、えーーーーーー!!!!????


今でも覚えている。

僕はハッキリと「えー!?」と言った。

山田さん「よし!今度、俺の新ネタライブに呼ぶから3人でネタ作って一回やってみろ!お試しトリオって事で!」

たんたか「やったー!」

信じられない。

山田さんと言えば、あの相席スタートの2人をくっつけた事もある目の持ち主。その山田さんがアリかもしれないと言うのだ。


むとパン「わかりました。よろしくお願いします。」

この時、僕は不安しかなかった。

そもそも前のコンビの時に、僕はネタを書く方ではなかった。

それだけならまだしも、トリオのネタ、しかもキャラの強い2人とのトリオネタを考えなければいけなくなったのだ。

たんたか「ではまた!お疲れ様でしたー!」

期待と不安が1対9の割合のまま僕は、家路に着いた。。


後日、たんたかとネタ作りの為、集まった。

無い頭を振り絞り、どうにかこしらえて来たネタを2人に渡す。

(警備員ってカッコいいよねみたいな漫才だったと思うけど、本当に記憶から除外されていて思い出せない)

たかぴん「わかりました!とりあえず山田さんも気楽にネタ作って来てよって言ってたので早速練習しましょう!」

黙々と練習して、どうにか形になりその日のネタ合わせは終了。

後日また集まりネタ合わせをしていたけど、近くでお祭りをやっているのに気付き2人はそれが気になって仕方がない感じだったので、一旦中断して3人でお祭りに行く事に。

焼きそばやらお好み焼やら買って食べた。もちろん2人は後輩なのでお会計は全て僕が払う。楽しそうな2人を見てそのままその日のネタ合わせは終了した。

また後日、深夜に吉本の本社に集まり最終ネタ合わせをしていよいよ山田さんにネタ見せをする事に。

緊張しながらもミスする事なくネタをやりきった僕達。

山田さん「ん〜、これ誰がネタ考えたの?」

むとパン「僕です!」

山田さん「お前、全然2人の事わかってないな〜、これじゃダメだよ、全部ネタ作り直してきて」

(え!?全替え!?こんな事初めてなんだけど!!つか気楽にネタ作って来いって言ったのに!!)

山田さん「考え過ぎなんだよ!もっとゲームとかして3人で遊ぶとかでいんだよ!」

3人「ありがとうございました!失礼します!」

僕は考え過ぎていた。。

確かに山田さんが言ってた方が2人の良いところが出る。

それからまた2人と話してオリジナルゲームを考えてそれに突っ込むという漫才を作った。

2017年12月3日

山田さんからどうにか合格をもらい、新ネタライブに挑む事に。

トリオ名を決める時にみんなで仲良く喧嘩しない為にと僕が提案した

たかぴんの『ピン』

たんちゃんの『タン』

むとパンの『パン』

を1人2文字づつとって

『ピンタンパン』に決定した。

元気よく舞台に出て行く3人。

ネタもある程度決めているが各々自分のやりたいようにやってまあまあの手応えを残し、ピンタンパンの初出番は終了した。

山田さん「まあまあよかったけどまだまだこれから!たぶんむとパンが鬼の様に大変になるけどお前次第だな!」

この言葉は今でもずっと胸の奥に残っている。

こうして僕らピンタンパンの活動はスタートした。

これから更に正式に組むまでのお試しトリオ期間が○○ヶ月続く事になるのだ。。。


前半はここまで。最後までご覧頂きありがとうございました。よかったらスキ、コメント、サポートよろしくお願い致します。

それでは

ピンタンパン むとパン


よろしくお願いします。 確実に活動資金に使います。 確実にモチベーション上がります。むとパン