見出し画像

西郷隆盛に学ぶ!


 西郷隆盛は江戸城の無血開城により江戸の町を火の海から救った偉業をはじめ、近代日本を切り開いた最大の偉人です。
 その西郷隆盛の言葉や考えを遺した、「南洲翁遺訓」があります。改めてその言葉を紐解いてみると、現代の日本の実情を見過すかのような重要な示唆に満ちており、私が議員活動を行うための指針です。
 この中で第一に挙げなければならないのは「敬天愛人」です。
「道というものは天地自然のものであって、人はこれに則っているものであるから天を敬することを目的とすべきである。天は他人をも自分をも平等に愛したまうから、自分を愛する心をもって、人を愛する心が肝要である」
 つまり人間は自分の生死をコントロールすることはできず、天、すなわち神や自然といった人知を超えた大きな力のもとに存在している。
ひとつの生命細胞がこの世に生を受ける確率は、年末ジャンボの宝くじが売り出されています。今年からインターネットでも買えるようになったとのことです。この宝くじの一等数億円が百万回連続であたるほど希なことだそうです。
 尊い命を与えてくれた天を敬い、同じくらい尊い命を宿した隣人を自分の家族のように愛し、他の国々ともいたわり合えば、争いごとは起こりません。
我が会でいえば互いに仕えあう愛和、仕合せの実践です。
また西郷さんは、次のような言葉も遺しています。
「政の大体は、文を興し、武を振ひ、農を励ますの三つに在り。其他百般の事務は皆此の三つの物を助くるの具也。此の三つの物を後にして他を先にするは更に無し」
 政の根幹は学問を興し、軍備を強くし農業を奨励するという三つのことである。その他の事柄は、この三つのものを助けるための手段。この三つの中で、時代の趨勢によって、どれを先にするか、後にするか、その順序の違いはあるだろうけれども、この文武農の三つを後にして、他を先にすることはないであろうとも言っています。
 西郷さんの慧眼に感服させられます。
 文は教育。武は、国防。農は農業。いまでも重要テーマです。
 AI人工知能は、驚くべき進化を遂げています。二十四時間、三百六十五日、休むことなく知見を吸収し続け、知識の習得では人問はとても太刀打ちできません。ですからAIにはない人間の強みを生かし、先の見えない時代に的確に対処できるような優れた判断力を養う教育が必要です。
また武は国の専権事項ですが、新潟市は全国に先駆けて自治体の平和交流に取組み、日本海周辺地域での安定に寄与してきた歴史があります。
 そして農については、日本は現在食卓に上る食物の多くを海外に依存しているのが実情です。G7の食料自給率を見ると、一位のカナダが二百二十三%ですが、日本は最下位でたった三十八%しかありません。以上です。国民の命の安全にもつながります。
 ここに新潟市の役割があり、可能性があります。
 ただ新潟市の出来ることは限りがあると思いますが、国や県と力を併せ、かつ新潟市自身の知恵を発揮すれば大きな可能性があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?