令和3年12月議会市民厚生常任委員会意見要望

◆小泉仲之 委員  当委員会に付託された議案第97号令和3年度一般会計補正予算関係部分ほか全議案に賛成の上、若干の意見を申し上げます。
 最初に、各区役所について、指定管理者選定では人件費、特に非常勤者の時給単価が相変わらず安く設定されており、官製ワーキングプアそのものです。児童館等では、教員や保育士等の資格取得者を雇用するにもかかわらず、それらの会計年度任用職員と比べると安価になっていることから、至急改善を求めます。
 次に、消防局では新型コロナ対策として、仮眠室個室化に取り組んでいますが、令和4年度改築予定の3出張所を前倒しし、整備するとのこと。同じく危機管理防災局では、議会から再三取り上げ、要望してきた避難所でのソーラーパネル、ポータブル蓄電池を配備し、携帯電話等の非常電源確保に取り組まれることも併せて評価します。
 保健衛生部では、3回目のコロナワクチン接種が2回目の8か月後とのことです。しかし、この間の経験から、オミクロン株の感染拡大を想定し、早期の前倒し接種も可能とする体制をできるだけ準備されたい。
 次に、福祉部では、住民税非課税世帯に対する給付事業について、生活保護世帯及び児童扶養手当受給世帯に対し、早期に給付実施することから、速やかに取り組まれたい。また、灯油購入費等特別給付を実施することも、厳しい生活を送る人たちには一助となります。引き続き灯油代が高騰している現況ですので、2月現年度予算補正で再支給も検討されたい。
 国民健康保険条例の一部改正では、産科医療補償制度の掛金減額分を出産育児一時金支給額として増額し、出産世帯支援を強化したことを歓迎します。
 こども未来部では、結婚新生活支援補助金の追加補正及び子育て世帯への臨時特別給付を取り組まれたこと、特に子育て世帯への臨時特別給付については、国の動向で二転三転しましたが、年内に児童手当受給世帯に全額振り込まれるよう努力したことを高く評価します。
 また、保育所条例の一部改正では、配置計画に基づく閉園日程を早期に示したことは、周辺既存園との関係でプラスとなると考えます。
 次に、議員提案第30号新潟市子ども条例の制定について、子供たちがすくすく育つ環境を整備するために必要な条例として、関係議員が長きにわたって努力されたことに敬意を表します。この条例制定がゴール地点ではなく、この条例を活用し、さらなる子供たちが伸びやかに育つ環境を整備されることを願うものです。また、この条例の制定に当たり、新潟県弁護士会子ども権利委員会より2点の貴重な修正提案がされています。今後、市議会として条例制定後執行部と協力し、さらに条例を全国に誇れる内容とするため、早期に提案いただいた弁護士会や関係団体と意見交換や公聴を実施し、修正すべきものは修正し、さらによきものとすべきと考えます。

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