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男子・男子・男子【毎週ショートショートnote】

女三人寄ればかしましい、とは漢字の成り立ちに掛けたご時世的にセンシティブなシャレであるが、では男三人ならどうなるのか?

まったく、余計な波風を立ててくれる人間(※推定野郎)もいたものだ。
『やかましい』とか適当にシャレ返せば済む話を、いや男は無口だから、子供はやかましいぞ、やかましいは既出だし、などと馬鹿真面目に議論した果てに、『男字・男字・男字コンテスト』なる募集企画をぶちあげてしまった。

ちなみに、男三人寄れば『たばかる』が正解で、げにまさにと思いはすれど、これまたご時世的に明言いたしかねる。
『もんじゅのちえ』(※そりゃ人三つ)だ、『さんたろう』(※直訳で迷子ないしは馬鹿)だと、三題噺ならぬ三男噺で盛り上がる連中の頭上には、伝聞の間にウ冠が逃走したらしい『男子・男子・男子コンテスト』の看板が。
――まったく、揃いもそろって下手のさんだん・・・・さんこ・・・ウにならない与太話であった。



副題:三男噺