彼が次元を越えるとき、過ごしてみたかった青春がここにある…?プリクラの彼氏「プリカレ」②
2015-03-30
さてさてそれではお待ちかね、
私と高校時代を共にした(二次元で)、歴代彼氏を並べてみました。
「これ一番違和感ないよね。フィット感すごい。私一番心許してそう」
「この男ならめぐ任してもいいかなってなるね。もっと描きたかった~」
エントリーNo.1
バスケ部キャプテン 石蕗くん 高3
「これは一番上手く描けたな」
「念願の壁ドン。すごく収まりがいいよね」
「軽音ですわ~バンドマンっぽい」
エントリーNo.2
軽音部ギター 遠野くん 高2
「白い服似合うな~洗濯したての白着てほしい。袴とか着てほしいね」
「でもこういう爽やかな人に限って後から後から……」
エントリーNo.3
弓道部 白石くん 高1
「いや~チャラい。でも意外と人良さそうなチャラ男だよね」
「この右手!この右手のチャラさ!お前左利きかってくらい左のピース上手いもん。これは右手で女の子抱くために練習したやつ」
「(笑)」
エントリーNo.4
サッカー部 富田くん 高2
「私これ唯一となりに本物の男の子がいるかのような顔してるんだよね。でもすごい気遣ってる。これ相手のことあんまり好きじゃない顔だもん(笑)」
「なんか本命の彼女が別にいそうだね」
エントリーNo.5
バイトの先輩 広瀬さん
「この人と恋に発展する想像ができない」
「これ何て囁いてるんだろうね」
「水泳部っぽいからなー今日の塩素濃かったよって」
「「色気ね~しょっぺ~」」
「普段冷たそうだよね。水温くらい。普段プール入ってるから陸に上がって来るときは…」
エントリーNo.6
水泳部 潮見くん 高2
「ファースト彼氏って感じ」
「でもすぐ別れそう」
「でもこれが後からサポートしてくれて、別れた後相談乗ってくれそう」
エントリーNo.7
生徒会長 一之瀬くん 高3
「後輩っぽいね」
「無理やり壁に追いやった感じね。付き合ってはなさそう。しかも長く続かなそう」
「これ私最初から冷めてそうだね」
エントリーNo.8
吹奏楽部 宮下くん 高1
ここまで細かく設定を決めたのは、なんと私たちこれだけでは終わらなくて、これを元にお話作ったら面白そうだね、と次から次へとアイディアが飽和状態に。
プリクラの一番の醍醐味である、あの小さな箱の中では普段の自分よりも可愛くなれるという現実世界の女の子を駆り立てるポイントを、上手く二次元の主人公の女の子とリンクさせることができたなら。
そう、これは女の子の夢。
夢を叶える一事業。
なんだか、プリクラを撮ったら、すごいことになりました。
私の思いつきをこうして形にしようとしてくれる人がいて、さらにそのスケールを大きく精度を高くしてくれる人がいて、同じ温度で楽しんでくれる人達に囲まれていることに感謝しながら、彼ら彼女らとこれから色んなものを作っていきたいです。
共犯者のみなさまはよろしくね。
【番外編】
「これ腕時計の広告みたいだね」
「作ってみた」
「あ~これCITIZENからオファー来ちゃうわ~」
illustration by 夏目志麻
花とゆめ HMC受賞作「私は君の背中しか知らない」
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