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恋と深空 レイについての考察

2024/6/11追記

こちらの記事は2024/3/10時点の考察であり、4~6月に実装された『深層』および3人の新伝説/ホムラ『忘却の海』・セイヤ『来たる夜明け』・レイ『人知れぬ沫雪』等の内容は反映されていません
その為、既に考察に大幅な齟齬が生じていますが、当方の脳内履歴用のため一度投稿した記事の加筆修正は行っておらず、今後も行う予定はありません。
考察記事は「ブラッシュアップ」とタイトルをつけて新たに記事を書いていきますので、興味をもってくださった方はそちらもお付き合いいただけますと幸いです。


はじめに

2024/3/10現在、当方はセイヤの「胸高鳴る変奏曲」と3人の「朗らかシリーズ」以外のカードを所持・読了しています。
大前提として読破済みの思考となっております。

また、こちらの記事は8章までのメインストーリー・全キャラの伝説・全カード・公式PVや公式SNSを含めて、あらゆる角度からのネタバレが容赦なく飛び交います。
とにかくネタバレを回避したい方はこちらの記事を読まないようご注意下さい

当方はSFものとしてゲームを楽しんでいる部分が大きい為、考察もかなりSF寄りとなります。

神話や宗教には詳しくない為、そちら方面からの考察はしていません。
残念な事に日本語しかわからない為、翻訳されたニュアンスでしか本作を楽しめていません。

また、こちらは当方の思考・感情の吐き出し場であって、「誰かにわかりやすく解説しよう」という意図はありません。あくまでも、「これはこういう意味じゃないかなあ!?」「恋と深空面白すぎ!!」「宇宙めっちゃ最高!!」という気持ちでこのブログを書いています。
恋と深空についてイチユーザーがただめちゃくちゃに盛り上がっているだけの場所となります。

読み返す度に自分の中でも意見は変わっていっていますし、追加されていくストーリーによって当方の考えている事が否定されることも、また、既に的外れな事を考え続け続けている事も自覚済みです。

解釈違いで卒倒してしまう人もいそうだなと思いますので、本当に何でも大丈夫という方のみ、オタクの早口にお付き合いいただけたらなと思います。

こちらの記事に含まれるネタバレ内容

・メインストーリー8章分
・セイヤ伝説9話分
・レイ伝説9話分
・ホムラ伝説9話分
・各キャラの秘話全て
・全キャラの全カード内容
・公式PV
・公式Twitter

※※※とにかく全部です。ネタバレに関して一切配慮いたしません※※※


諸注意

レイに関しては当方的に他キャラのネタバレを切り離して考える事は不可能だったため、全体の考察を含めて記事をまとめていきます。
また、こちらの記事は当方のホムラ考察・セイヤ考察を踏まえた記事になっています。

レイも情報量が少なくて考察するには妄想力で補う部分の方が大きくなってしまいますので(いつもの事ですね)、この記事は1%の公式ストーリーと99%の妄想で構成されちゃってます。

最初から最後までほぼ二次創作じゃん!?みたいな感じになってますのでご注意ください…


恋と深空の世界観について

当方は恋と深空を「一つの世界が展開している一本道の物語」と考えています。
それぞれのエピソードは今のところパラレルワールドではなく、過去・未来・現在のものとして繋がりを持っている、という考えです。
ですので、大きな時間の流れとして、「地球(メインストーリー)」⇒「フィロス(伝説)」というスタンスは崩さず考察をしていきます。


レイの物語の始まりはどこか

まず、レイは「終わり」は確定していて「始まり」がまだ不確定です。
レイは終着点がとても辛いので…当方の中での恋と深空しんどいキャラランキングはぶっちぎり一位です。正直一番辛い。レイ不憫すぎるだろ。どうなってる。

で、その「始まり」についてまず考えていきます。
「始まり」と申しておりますが、当方的にはレイの物語は「終わり」から始まったものと考えています。
レイは「蘇生のコア」を主人公に渡す為にアスタから選ばれた存在であり、その瞬間の為の人生を歩んでいく事となるという考えです。

メインストーリー軸のレイが「始まり」ではあると思います。今のところレイにはそれ以前の記憶を示しているストーリーが無い為です。

レイの物語は、主人公と出会う以前より始まっています。なぜならレイは未来(レイ伝説)で半分五次元の存在となっており、時空を超えて世界にアクセスする力を持っているからです。つまりその力を持った時点から、どの時代のレイも、「同時に存在している」という事になります。
レイが見ている”夢”は”記憶”であり”同時多発している物語”です。その時間軸のレイが眠った時だけ、本人の意思とは関係なく意識が繋がってしまう為に別の時空の自分を見てしまうのではないだろうか。つまりレイは眠っている間、五次元空間に行ってしまっている状態です。こんがらがりますね。でもそれは夢というよりは実体験になる為、ほぼ現実です。寝ても全然休まらないね…
例えば秘話3のラスト、夢の中の自分が別時空の主人公と繋がりましたが、医者レイと黎明レイはどの時空でも同時に存在していますから、アクセスする事も可能なわけです。ただ黎明レイの時点では時空を超える力自体はまだ持っていませんから、意識的に他時空にはアクセス出来ません。しかし、最終的に主人公も多次元人となりますから、ジャスミンが咲いた事をきっかけにお互いの”愛している””会いたい”という気持ちが届いたという感じかな。
大体のよくわかんない事は”愛”で片付きます。愛はどんなものにも勝るパワーなので。
レイがどの時空でも主人公を愛してしまうのは、愛の記憶が既にどの時空にも同時に存在しているからでしょうね。

でもレイは主人公を傷つけてしまう存在でもあるわけです。このへんは後ほど記述しますが、「蘇生のコア」を強化する為に主人公の命を何度も奪う事になる訳です。
レイが公式PVで下記のように言っています。

「お前とこの世界が再び目覚めた時…」
「私と出会うな」

ここも後で記述しますが、主人公と世界が再び目覚めを迎えた時、それは「蘇生のコア」で主人公の命を奪うループが始まる時です。
だからレイは自分と出会って欲しくありません。

レイのEvolが暴走するのは、別時空の自分を見てしまう為に、その恐ろしい未来を否定しようと正しい歴史から逸脱する行動をとった時に発動する呪いのようなものと思われます。

話が逸れました。
レイの物語の「始まり」ですが、レイがまだ普通の人間である時点を「始まり」と設定すると、2020年に生まれたメインストーリー軸のレイかなという感じです。
未来の自分の姿を夢に見なければ、レイの人生は別の道もあったのではないかと思いますので、そういう意味で「終わり」から始まったキャラクターかなと思っています。

メインストーリー軸レイの時系列整理

2020年 9月5日生まれ
2032年 11~12歳夏(12歳誕生日と仮定)Evolが暴走 死神の夢を見始める(秘話2)
2034年 裂空災変 13~14歳
    混乱している小児病棟で泣いている主人公と遭遇。溶けたシャリシャリさんに処置をほどこしてあげる(レイ『思い出の章』)。甘いものが好きになるきっかけがここ。
2034~2035年 8歳の主人公と正式に出会う。スエとレイの家族が古い友人の為、パーティーの度に一緒に食事をするようになる。また、レイはアザラシを見に水族館へ主人公を連れて行ってあげる。
2035年 14~15歳で 天行大学医学部 臨床医学専攻入学 主人公と離別。
2043年 22~23歳 レイカード『人の味わい』によると博士前期課程・後期課程・臨床研究を通常の半分の時間で終わらせ、8年で卒業。
    卒業して間もなく、長恒山にて大規模な救護活動に参加(秘話2)。
2046年 Evol遺伝子が胎児の心臓成長過程で生じる異常細胞を正常化させることを発見。摘星医学賞を受賞。同年、Evol技術を使用した大動脈再生修復手術を初めて成功させ、林徳賞最年少受賞。
2048年 メインストーリー軸。9月5日に28歳を迎える。
    コア介入症治療の専門家として、Akso病院心臓外科センター副統括に就任し、”Evol-Cardiac医学研究室”を設立。研究リーダーとして、心機能に関わるEvol調節および改造などのプロジェクトを進めている。
20XX年 臨空市または病院で行われていた研究に何らかの危機が訪れ、Akso病院は閉鎖・全面凍結される事となる。病院の機能が停止する直前に誰かの心臓にコア移植を行おうとしている。

レイと主人公の出会い・主人公の年齢とかを整理します

主人公は7歳でスエに引き取られている。
スエの残した実験データによると下記。

性別:女性。年齢:約7~8歳。Evol:根源系。

年齢が約7~8歳なのは、主人公の身元がわからないからだと思われる。主人公は人間ではなく生命体として再誕するので、父母はいません。ですので実験段階で、このくらいの成長具合ならこの子供は7~8歳位だろうという想定年齢であると思われます。
主人公は祖母の実験を経て、ファン医師に委ねられます。

2035年にはレイは大学進学の為主人公の前から姿を消しますので、幼少期の2人は2034年から2035年にかけての1年に満たない程度の短い付き合いな訳ですね。

裂空災変時に主人公の心臓をワンダラーが貫いたが、エーテルコアがバリアを張ったので心臓は無事だった。病院ではなく研究施設行き⇒実験が危険と判断され今度こそ病院(ファン医師)行き、主人公を見守るために研究者のスエが自ら主人公を引き取る。主人公の年齢を7歳とした。研究施設を出て一般人として生活するにあたって、スエが主人公の誕生日を決めたのではないかな。
スエと暮らすようになり、8歳になってからレイと出会う。

ファン院長も、レイの家族も、みんなスエの古い知人。スエが主人公の心臓の秘密を守る為に囲っているとしか思えません。
スエとレイの家族は古くから親交がありますから、レイが12歳でEvol暴走を起こした事を知らないはずがありません。その時自分の友人も死にかけたわけですから。また、レイが飛び級をする程稀有な才能を持っている事も、レイが心臓外科医を目指す事も、スエは主人公を引き取る前から知っていたことでしょう。

もし最悪の状況になったら、主人公のこと、くれぐれも頼んだわよ。あの子を助ける事は、あなたのためにもなるの。

4章スエがレイに向けてはなったこの言葉は、”他人を救う事”でレイの気持ちが安らぐという意味と、主人公の心臓がいつかEvol暴走を食い止めるきっかけになるかもしれない、という意味がこめられているのかも。エーテルコアは神秘的で強大な力だから。
また、レイは人類の病変化を防ぎたいと強く願っていますから、主人公を託すのにこれほど強い味方はいません。

レイは何故医師なのか

レイが医師を目指すきっかけになったのは、12歳で死神の夢を見てしまった事がきっかけのはずです。

この両手で、彼は数々の欠損した弁膜や心臓の裂け目を縫い合わせてきた。
しかし、10年間何度も見ている夢の中では、同じ手で無数の命を奪ってきた。

秘話2でこのように記述されています。夢の中の自分が無数の命を奪っているから、誰かを救いたい気持ちが大きいのでしょう。

また、秘話2のトオヤの下記質問に対し、

「レイ、お前は人助けとなると誰よりも必死になるよな。仕事熱心な医療従事者は大勢見てきたが、お前ほどそこに固執する奴は見た事ない。何か心のんしこりみたいなものがあるのか?」

レイはこのように返しています。

「昔…私はもう少しで、大切な人を死なせるところでした」
「…私のEvolが、制御不能になったんです」

レイがEvol研究に尽力しているのは、第一に自分の暴走を止めたいからなんですね。

心臓を専門としたのは、ワンダラーのコアが人間の心臓である事を、夢で見て知っているからではないだろうか。病変体になる前に食い止める方法を探りたいのでしょう。
また、きっかけの一つに主人公もいます。
レイはシャリシャリさんの思い出を大事にしているようですから、あの時の女の子を助けたいという想いもあるでしょう。


何故きっかけが12歳なのか

メインストーリーのレイも黎明のレイも、12歳でしんどい事が起きます。

レイの誕生日が9月5日という、夏なの?秋なの?というちょっと絶妙にわからないところにある為唸っています。

レイが秘話2で言っている12歳の夏。
これは12歳になる夏(9月で12歳)なのか、13歳になる夏なのか…わからねえ…中国でも夏は日本と同じ感覚っぽいけど…
「12歳の夏はとても長かった」と言っているので、8月を越えて12歳になる日までの夏が長かったとも捉えられる。

そもそも、なんで夏が長かったと思っているんだろう。
時間が長いと感じる理由としては、
①つまらないと時間が長く感じる
②立て続けに記憶に残るような刺激的な出来事が起きる
③初めての体験(ストレスを感じるようなこと)があった
等があげられます。

レイは「一瞬で忘れてしまうような些細な物事」もはっきりと覚えている。ので、つまらない、とは違うように思える。
もしかしてメインストーリー軸の時点でレイは養父母に育てられていて、11歳の夏に引き取られたのかもしれない。養護施設を出てからの生活が初めてだったから、鮮明に覚えている可能性がある。

疑問は置いておくとして、順序としてはEvol暴走を起こしてから死神の夢を見ます。
黎明レイは12歳の誕生日に養父をロストさせ、その夜初めて夢を見ます。

普通に考えたら、どちらも12歳の誕生日に起こったと考えられます。わざわざ数字合わせてきてるから。
ロストしたジョノが12歳だったのはたまたまで、レイの事情に合わせてきただけかなあと思っています。

黎明レイも医者レイも、同じ年齢の時の夢を見るわけではありません。
黎明レイが初めて見た夢は既に医者レイが主人公の主治医になった後の夢ですから。

夢を見始めるきっかけとして共通しているのは、大切な人をロストさせてしまう(またはさせてしまうところだった)という、命の略奪が行われる瞬間を体験したという点。

12歳で揃っている理由としてはやっぱりわからないな。でもそもそも主人公が7~8歳程度の知能で再誕する事に関しても理由が不明なので、きっかけの数字に関してはまだ何とも言えませんね。

何故この二人はお互いに作用しあっているのかについては、医者レイの次の代のレイが黎明レイだからではないだろうか。
レイ秘話3は裂空災変から数百年経過しています。主人公の再誕サイクルも同じように数百年~数千年単位ではないかと考えている為、おそらくレイも似たような感じではないだろうか。
また、メインストーリーレイを医者レイとして動かしていく為には、死神としてのレイが必要だった為に黎明レイが存在している、と考えられます。主人公の医療道具としての医者レイが必要なので、医者レイを育てる為に黎明レイとリンクさせられているという感じかな。黎明レイの時代には医療は手の届かないところにありますから、黎明レイは破滅でしか他人を救えない状態に陥っているわけですね。


「蘇生のコア」とは何なのか

メインストーリーの整理は一旦終わりにして、レイが色んな時空に存在している理由について考えていきます。
結論から述べますが、レイは蘇生のコアを元に再生を繰り返す存在になったのではないかと思っています。

レイは、レイ秘話3を見ると既に地球時代から転生を繰り返す存在になっています。つまり、地球時代にエーテルコアと同等のコアを持っていないと整合性が取れません(※当方は主人公がエーテルコア/海神の心を元に転生を繰り返す存在になったと考えています)。秘話3のレイは養父母に育てられていますから、これは主人公と同じように人ではなく”生命体”として生まれ変わるサイクルに入っているからだと考えられます。

エーテルコアは、不死性を持つ海神から与えられた力が主人公の心臓に宿ったもの。ものすごいエネルギー源です。
それを模して造られた人工星核は、フィロス人を永生にしています。ものすごいエネルギー源です。
つまりそれらと同等のコアをレイが地球時代から持っている必要があります。

では、レイがいつそのコアを手に入れるのか考えていきます。

蘇生のコアとはレイ伝説に登場する、預言者の杖にはめ込まれているものです。
主人公から生命エネルギーを奪ってしまうものであり、アスタからの警告として青紫色の光を放つ事があります。また、アスタからの預言は金環日食の光が蘇生のコアを貫く事で与えられていました。

当方は「蘇生のコア」はアスタから与えられた”力”とは異なるものだと考えています。預言と蘇生は性質が違うからです。
作中での文章を見てみます。

最高神アスタは己の力を彼に授け、神の意思を伝えるよう命じた。

「アスタは己の片目を永久の預言者に与え、時空を超え運命を知ることを可能にした。これこそが、神の力である」
ーー『フィロス星・預言者の書

「蘇生のコア」は確かにアスタと繋がっています。しかし主人公が言うように、「神が永久の預言者を監視するための”目”」=警告を与える為の媒体であって、アスタが預言者に与えた”力”とは別のものです。
アスタが預言者に与えたものは”時空を超えて運命を知る力”です。つまり、レイが与えられているのは五次元にアクセスする力です。タイムマシンを使って時空を移動する、より更に上の次元です。レイは自分が他の時空に赴かなくても、そこにいるだけであらゆる時空を覗けるわけです。ただし、覗けるだけで運命を捻じ曲げる事は出来ません。五次元の存在は三次元には認識出来ないからです。
「蘇生のコア」のエネルギーがその別時空にアクセスする力を補助しているのだとは考えられますが、蘇生のコアの本質は別のところにあると考えています。

蘇生のコアは元々は、レイを不死の生命体にする為のものではないだろうか。


つまり、レイはレイ伝説内でアスタから蘇生のコアを授けられたのではなく、地球時代に既に手に入れていたという考えです。

長恒山の磁場の核は蘇生のコアへ形を変えるのではないだろうか。

秘話2において磁場の核を発見する前と、爆破させた直後の描写が下記です。

谷の外では吹雪が吹き荒れているが、中は異様に静かだ。枯れ果てた木々は無数の墓標のようで、真っ黒な折れた枝の上にはかすかな青い光がともっている。
探測器から鳴り続ける警報音と目の前の奇妙な現象は、ある決定的な事実を示していたーー
磁場の核は、ここにある。

石や砂が飛び交い、数万ものエネルギー粒子が四方に飛び散る。

中が異様に静かで、木々が枯れ果てている。真っ黒に。折れた枝の上にかすかな青い光がともっている。つまり、その辺一帯のエネルギーは磁場の核に吸い付くされています。
そして爆破された後に、核の膨大なエネルギーが散逸しました。
トオヤのワンダラー化が始まったのはこの後です。
つまり、長恒山の磁場の核はフィロス星における「人工星核」と同等のものであり、エネルギー不足になった人工星核がエネルギーを求めて人間を餌にするのと同じ状態になったものと思われます。

もしかしたら暗点やEVERグループが長恒山で人工星核の先駆けとなる核を作ろうと実験していて手に負えなくなったものが長恒山の磁場の核なのかもしれないし、ここに発生した磁場の核を元に人工星核を生み出す事になるのかもしれない。

しかしレイ秘話2、伝説セイヤとかかぶっててしんどいですね。

レイは8章ムービーで何かを凍らせている描写がありますが、磁場の核付近を凍らせて誰も近づけないようにしてるんじゃないかな。人間が近づくとワンダラー化するからです。

六団子が高い知能を持っていたり、長恒山付近で異常な波動が激しさを増しているせいで動物に異変が起きているのは、どう考えても磁場の核のせい。
壊さなくてもワンダラーが湧くし、壊したら壊したでエネルギー不足になって生命体を喰うし、厄介ですね。
レイやファン院長が研究してるのは、ワンダラー化を防ぐための研究じゃないかな。動物に与えている拮抗薬はワンダラー化を抑える薬。
人工星核は人の命をエネルギーにはしますが、人に永生を与えもします。つまり、単に奪うだけではないのです。六団子が高い知能を得ているように、何かを奪われるものもいれば与えられるものもいるのでしょう。
つまり、レイは長恒山の磁場の核から、”与えられる側”になるのではないだろうか。


という訳で、レイがメインストーリー軸において永生を得る理由は長恒山にあるのではないかなという結論です。
長恒山の磁場の核に影響を与えているのはアスタかもしれないし、長恒山の磁場の核とは関係なく別の方法で転生しているのかもしれないですが。

とりあえずレイはメインストーリー軸段階で膨大なエネルギーを手に入れるわけです。

ここからめちゃくちゃ恐ろしい妄想

これまで記述したように、レイがメインストーリーの時点で蘇生のコアと後に呼ばれるようになるコアを長恒山の磁場の核から手に入れていたとして、それは人工星核と同じ状態のものなわけです。

つまりレイは歩く人工星核になったわけです。

ここで黎明レイを見てみます。
レイが初めてロストさせた人は養父です。養父がワンダラー化したのは黎明レイの中にあるコアのせいなのでは…長く共にいる人の生命エネルギーを吸ってしまう可能性が考えられる。ですからジョノもまた、蘇生のコアの犠牲になったとも考えられます。地下のコア工場で働いていた人間達が病変化していったのは、人工星核に関わるコアだったと想像出来ます。

また、この先地球で作られていくコアは、人工星核を生み出す為の段階のコアというか…エネルギーを無限に生み出せるエーテルコアと違って、人間が作り出すコアはどこかからエネルギーを供給しなければならないという業を背負っているのではないかという考えです。そのエネルギー源は何なの?というと人間の生命エネルギーな訳です。こういうコアが流出し始めたら、人類はもうおしまいです。危険なコアと知る上層部の人間だけが生き残る構図になるわけです。つまり、フィロス星へと進める人類は、フィロス星を作り出す上層部の人間と、命のスープになるのを逃れる事が出来・地球崩壊の時すら乗り越えられた運のいい人間だけとなります。

あと、レイがイバラの塔に閉じ込められている理由もここにあるのではないかとも思っています。
レイは「永久の預言者」になる時にアスタから新しい力を与えられます。それにより半五次元の存在となって、人間としての生死のループから外れた為に、レイは転生を必要としなくなり、コアがレイから分離したのではないかなと。それは主人公に蘇生のコアを渡す準備段階でもあるわけです。
元々渡すのならなんですぐに渡さないの?という理由については、蘇生のコアはエネルギー不足であり、それを補うのは主人公自身だからです。

レイから分離しても蘇生のコアがエネルギーを求めてしまう事に変わりはないでしょう。でもレイ伝説にはワンダラーは居ませんし、ワンダラーが出ても対抗する術はありません。だからレイは独りぼっちでいる必要があるわけです。
エネルギーに関しては、蘇生のコアを求めてやってくる主人公(エーテルコア)だけで事足ります。蘇生のコアはレイ伝説において主人公の命を奪ってきました。蘇生のコアにとってはエーテルコアはかなり魅力的なご飯でしょうね。


この辺考えてはみたけど、レイが歩く人工星核になるのは恐ろしい程残酷な設定過ぎるのでこの辺は当方の考えすぎだと思う。人を救いたくて頑張ってたレイ先生にひどすぎる業を与えすぎているので…
そもそもメインストーリー軸の時点で何人目かのレイである可能性もあるのでね。

レイ伝説におけるフィロス星について

当方の考える時系列では、レイ伝説はフィロス星の最後の時代です。
地球⇒セイヤ伝説⇒ホムラ伝説⇒レイ伝説、と考えています。

レイ伝説におけるフィロス星は、レイカード『預言』によると三万三千里の氷原に覆われています。
フィロス星が始まった時、地球の大陸はバラバラになり砂埃の多い星(「セイヤ秘話3」により確定)になりました。そして何万年も経った後、砂漠化が進んでフィロス星の殆どが砂に覆われました(「ホムラ伝説」により確定)。
この後、砂埃が大気を覆って太陽光を遮断する事により星の温度がすごく冷えていって氷河期が訪れるか、巨大隕石が追突した事で氷河期が訪れます(おおざっぱ)。で、おそらく一度人類は滅亡する感じになります。

当方はホムラ伝説の後にレイ伝説が来ると考えているのですが、その理由の二つに以下があげられます。
①レイ伝説におそらくワンダラーが存在しないという点。
②フィロス星の星核の餌に主人公がなっていないと思われる点。
(③はホムラ考察の最後に記述しています。ここでは省略。)

上記世界になる為には、フィロス星の星核がエネルギーで満ちている必要があります。
フィロス星の星核と主人公の経緯ですが、セイヤ伝説において人工星核に主人公を餌として送り込もうと画策していた王室は、おそらくセイヤが地球に時空航行した後に、きちんとその計画を果たしたのです。

セイヤ伝説の後にくるであろうホムラ伝説では、「姫のおかげでフィロス星が永遠の命を得ている」状態であり、ホムラ伝説主人公は「とある渓谷」で目覚めます。
このとある渓谷は「星降の森」であるのではないかと思っています。つまり、主人公が星降の森で再誕を迎えるサイクルが出来上がっている世界なのではないかと思っています。何万年も経つのにいまだに王政であるのは、フィロス星を救った女王「セイヤ伝説主人公」の存在があったからこそで、得体のしれない生命体である「ホムラ伝説主人公」が姫として大切に扱われるのは、もうそういうサイクルと決まっているからです。セイヤ伝説主人公であった女王亡き後の王室は、代々その女王の栄光のうま味を啜ってるだけの状態なんでしょうね。

で、ホムラ伝説の最後に、ホムラが因果を断ち切った事によって主人公の運命が変わります。ホムラ伝説主人公は、星核の命となる運命の輪から抜け出して、海神と共に旅をする事を選びます。セイヤ伝説時代から、大勢の人の為に生きようと何万年も頑張ってきた主人公が、「自分の為」と「大事な人の為」に生きようと決めた瞬間だと思うとかなり尊いですね。
が、残念ながら海はもう二度と復活出来ない状態だし、海神の命も尽きかけています。海神の力を主人公から取り戻す意思を失い、またその因果も書き換えてしまった伝説ホムラは、海神としての命をあの後終える事になるのだと思います。
海神は主人公を海よりも愛した神です。そして主人公は、「永遠の命」の器になる人生は嫌だと思っています。ので、海神はその生を終える時、主人公を解放する為に自分が星核と共に眠る選択をするのではないかなと考えています。
ホムラのモチーフと思われるアンデルセンの人魚姫が、愛した王子の命を奪う事が出来なかったのと同じです。自らは人魚に戻る事は出来ず、恋しい人の幸せを願い泡となって消える運命です。でっかい愛ですね…ほんとに…でっかい愛だね…

という訳で、このびっくり妄想力でカバーする事によって、レイ伝説におけるフィロス星がなんと成り立ちます。すごいね。

星核のエネルギーが安定すればワンダラーも現れなくなるでしょうし、主人公も自由の身です。

で、この後フィロス星に訪れる事ですが…
ここでレイカード『預言』を見てみます。

始まりの光が風雪を穿つ時
神は運命の紋章を唱える

氷に閉ざされし王国は目覚め
貪欲な蟻は長き眠りにつき
神々は玉座で休息する

「始まりの光」はアスタがフィロスに降臨した時、または隕石がフィロス星にぶつかった時。
氷に閉ざされし王国は「イバラの塔」で、つまりレイが預言者として目覚めるという事。

貪欲な蟻は、神の命をむさぼり続けていた「フィロス人」。フィロス人が”長き眠り”についているので、一回人類は滅んでるんじゃないかな~と思ってます。ホムラ伝説の3万年が霞むレベルで、それこそ何十億年と経過した世界であるのではないだろうか。一回滅んだ人類が、再生するくらいの年月が経っているのかもしれないと思っています。

セイヤ伝説の時点でフィロスの宇宙の崩壊は始まっていますから、周りのでかい星がいくつか死んだ為に重力とか引力のバランスが崩れてフィロス星に巨大隕石が降ってきて氷河期が来て、再び人類と文明はほぼ滅亡するというシナリオです。

レイPVで「お前とこの世界が再び目覚めた時…」「私と出会うな」との発言がありますが、お前(主人公)と世界が再び目覚めるのは、一度壊滅的になった惑星にまた生命が芽吹く事を指しているのではないかと思います。現在我々が住んでいる地球になるのに46億年かかっている訳ですから、同じようにフィロス星が再生するのに46億年位経っていても不思議ではないということですね。
セイヤが戻るのは星の誕生から4兆3892億日目ですから、最終的な辻褄が合います(当方の中では)。メインストーリーの時点で地球は46億歳ですから。
私(レイ)と出会って欲しくないのは、主人公が蘇生のコアによって繰り返し繰り返しロストしてしまう運命にあるからです。

神々が玉座で休息出来るのは、人間がいないからです。つまりフィロス星はしばらく神々メインの世界になっていた。星から生物がいなくなったら、星核になってしまった(仮)海神であるホムラも休息できるはず。

このアスタの預言の詩は、アスタの使者である伝説レイが『的確なアスタの預言の詩』と言っています。あの世界を成り立ちから知っているであろうレイがそう言うのですから、信憑性は高いです。

レイと主人公はこの氷河期をも乗り越える魂を持っていますから、世界が眠りにつく前の段階でレイが「永久の預言者」になった可能性もあると思っています。イバラの塔が目覚めてから、貪欲な蟻が眠りにつくからです。

そんな何十億年もイバラの塔にいるレイの精神力どうなってるんだよと思いますが、伝説レイは半五次元の存在なので時間の流れる感覚は三次元人とは異なります。だから100年玉座に座ってても、目覚めてから玉座で読書するわけです。伝説レイにとっては100年なんて1秒と同じようなものだと思われます。

まあ前か後かはわかりませんが、とにかくレイはとんでもなく長い間主人公をイバラの塔で待つ存在となります。「私と出会うな」と願いながら。


ぐだぐだ書きましたが、当方の中ではレイ伝説のフィロス星は、氷河期が来て一度文明も人類も滅んだ後に再生した時代という事です。まだ星の殆どが氷に覆われていますから、氷河期真っ只中ではありますね。
セイヤ伝説がフィロス星(0歳および地球50億歳)としたら、レイ伝説はフィロス星(46億歳および地球96億歳)という感じです。


アスタとは何者なのか

ここまで何度か、レイは半五次元の存在と記述してきましたが、当方はアスタを五次元の存在だと考えています。五次元の存在というか、五次元の空間に存在しているというか。

で、”アスタはロールバックⅡ号に乗っていたフィロス人である”という可能性について考えていきます。

実体のある神・ホムラと違いレイ伝説における神・アスタには実体がありません。レイを罰する時もレイ自身の力を用い、レイに預言を授ける方法も金環日食を利用する。
姿は見えもしないし、声すら文字です。つまり、全てのやり取りは何かを介して間接的に行われます。
フィロス人がアスタを「最高神」と崇めるのは、神の使者である「永久の預言者」が実在するからです。

ではなぜアスタには実体が無いのか。
それは、3次元の住人であるフィロス人には認識出来ない5次元の存在だからではないだろうか。

「アスタは己の片目を永久の預言者に与え、時空を超え運命を知ることを可能にした。これこそが、神の力である」

アスタの力は「時空を超える」こと。
レイが幻覚の世界に過去を保管していたり、自分の運命を見る事で過去の出来事も知った(思い出した)ところを見ると、「時空を超える力」「運命を知る力」はきちんと過去にも作用します。
つまりアスタは、あらゆる時空にアクセス出来る次元の住人です。

それを可能にしたのがブラックホールの特異点、強烈な重力が集まっている場所なのではないだろうか。ロールバックⅡ号に乗っていたフィロス人は、ブラックホールの特異点で空間・時間・重力を操れる存在になった。そこで地球の辿った運命も、フィロス星がこれから辿る運命も、更にその先のフィロスの宇宙が崩壊するであろう未来も知ったわけです。

フィロス星とフィロス人を救う為に旅していたであろうロールバックⅡ号の住人は、あらゆる真実を知った時何を思ったんだろうね。でも、彼らは既に未来人であり、3次元には容易に手出しできない為結局出来る事はないんですよね。例えば何らかの方法で主人公を犠牲にしない選択をしたとすると、自分達の存在は消えるからです。
そもそも5次元の存在は3次元の存在には認識出来ませんから、たとえ全てを知ったとしてもそれを何とかする事は不可能です。
だからもう「歴史」通りに進んでいく道しかないわけです。

おそらくアスタは人間を罰したい訳ではありません。あるべき方向に導くだけです。ただしレイは別です。彼はアスタから選ばれた、歴史を正しく導く為の「道具」だからです。

アスタの目的は何なのか。

主人公を新人類として新たな宇宙へと導く事ではないだろうか。
つまり主人公はイヴであり、おそらくセイヤがアダムです。
じゃあそうする事で何がしたいかというと、人類がいつか5次元に到達するのを待っているのです。

人類がいつか5次元の未来へ辿り着くまで、アスタはブラックホールの中で終わらない旅を続けるしかありません。
しかし、フィロスの技術力ではそこまで到達出来なかったわけです。陸地のほぼ全てが砂になったり氷になったりしてますからね。レイ伝説において人類は、危険な雪山を「歩かなければ」イバラの塔に辿り着けません。やはり交通手段すら乏しすぎる。あのままフィロス星が滅びの時を迎えたら、人類は宇宙に旅立てず星と共に滅びるでしょう。

地球もフィロスも滅んだ後、どこかに生まれた新たな星で知能の高い生命体が生まれる確率や、その生命体が生きていくのに適した環境が用意される確率がどれほどのものか。

つまり最初の人類は用意しておいた方がいい。
主人公の心臓には海神が宿っていますが、海神はフィロス星と共に滅びの道を歩むでしょう。となると、そうなる前に主人公を強化しなければなりません。それが「蘇生のコア」です。

なぜアダムがレイでは駄目だったのか。
レイは宇宙には行けないからです。その為の宇宙船も持っていません。
しかしセイヤは違います。セイヤは宇宙船でフィロスの宇宙へと戻ってきます。

太陽も寿命を迎え、終わりを迎えたフィロス星で、たった一人王子様の帰りを待つ生命体となる主人公。そこへ戻ってくるセイヤ。この辺めちゃくちゃ星の王子様ですね。


裂空災変を引き起こしたのもアスタだと思っています。
2034年において、下記の条件が揃いました。

①エーテルコアを持つ主人公の再誕
②ワンダラー討伐が出来る(人類滅亡を防げる)&エーテルコアを発展に導けるセイヤ
③主人公の心臓をいじれるレイ(主人公のエーテルコアが散逸したままでは主人公が輪廻の輪から外れる為、それを戻す人間が必要)
④主人公の心臓を完璧な状態に戻す事に尽力するはずのホムラ
⑤ロールバックⅡ号が地球へ向かって航行している

これらが揃った最高のタイミングで臨空市上空に深空トンネルを作ってワンダラーを送り込んだ。地球が滅ぶ前に、地球という惑星をフィロス星へと移行させる為です。
ワンダラーのコアなくして、人類は次のステップに歩みを進められない。その為にエーテルコアを利用する事、エーテルコアを持つ主人公を守る事はアスタとしても同時に行わなければなりません。
また、ロールバックⅡ号に乗っている自分達をブラックホールに墜落させる必要もあった為、全てがドンピシャなタイミングだったわけです。

ここでアスタが作った深空トンネルですが、α-P0159(=おそらく太陽)が白色矮星と化している事から、既にフィロス星が滅んだ後の時空と繋がっている、と考えています。
レイ伝説におけるフィロス星(46億歳および地球96億歳)、これが滅びを迎えた後の時空です。ここで待つ主人公の元にセイヤを送る為です。セイヤは公式PVによるとロールバック号で地球誕生から121億年経過した先に帰航する事になります。そこで永生以前に戻るのは、フィロス星が既にないからです。メインストーリー後、おそらく黎明レイの時代になる前にセイヤは地球を発つのだと思います。黎明レイの時代にはハンターはいません。人類がワンダラーに押し負けている状態です。2048年の段階で、強いワンダラーを倒せるような人類はセイヤの他にいませんから、セイヤがいなくなった後の地球がああなるのは当然の結果です。
セイヤは主人公を回収し、ウルル星に行く事になるのだと思われます。


「宇宙は循環し 生命はやがて手の届かない深空の果てに到達する」

これは公式のティザーPVのレイの台詞ですが、アスタの最終的な目的地はここなのだと思っています。

セイヤ伝説の時点で、フィロスの宇宙は崩壊しかけています。どんな惑星にも終わりが来ます。太陽だって寿命が来るわけですから。
いつかは全て終わりますが、宇宙はそれでも循環していきます。

やがて手の届かない深空の果てに到達する生命、それが「主人公」、そして深空トンネルを抜けてフィロスの宇宙が終わる時に未来へ戻ってくる「セイヤ」です。
新たにうまれゆく星々のどこかで主人公と生きていく生命は、自己犠牲に終わるホムラ(神)とレイ(半神)ではなく、主人公と”共に”生きると誓ったセイヤ(人間)なのかもしれない。

セイヤ伝説でセイヤが見つけた齢200程のウルル星。もしかしたら、何十億年という時を経て地球と同じように生命が生きていける星になっているのかもしれない。
つまり、セイヤが戻されるのが何故フィロス星系が滅びた先なのか、についてはおそらくここが理由です。生命が生きていける状態の惑星が無ければ、2人は長く生きられないからです。ウルル星か、もしくは他の惑星に人間が暮らしていけるような環境が整っているのだと思われます。

でも忘れてはならないのは、主人公の永生問題が解決していないということ。
ウルル星でセイヤと暮らしていけたとしても、セイヤは永生を失ってしまう為ずっと共にはいられません。なんとかしてよ!無限ループやんけ!!

しかしこれはなんていうかね、「人類は、時間の檻の中を輪廻します」っていうのはこういう事なんじゃないかな。
始まりは神が人間に与えた力。ウルル星でもし、主人公が神の力をセイヤに渡したとしたら、それは海神がやっている事と同じなわけです。こうして宇宙が輪廻していくのだとしたら、もうこれは永遠にこうなのかもしれない。
生命は何故、誕生するのか。
どこからやってきたのか。
誰も真実を知らない。ロマンですねえ…

もし、自分だけが永遠に生きられて、なのに愛する人を失ってしまうとしたら。共に生きて欲しいと思うよねえ…海神だってそうだったのだと思います。

セイヤは主人公の為の流れ星ですから、主人公が願ったことに対してセイヤは「流れ星は、わかったと言った」と言うでしょう。


「氷裂症」について

レイ伝説主人公が患っている病気です。かつてはコア介入症等と呼ばれていましたが、ワンダラーのいない世界になっていると思われる為、名前が変わっています。

氷裂症はとても珍しい病気で、医者でも古書に記された断片的な記録でしか見た事がないと言われている。
古書によると、氷裂症を患った人間は徐々に意識と運動能力を失い、最後には凍ったように何も感じられなくなるらしい。
そしてイバラの塔にある「蘇生のコア」だけが、この奇病を治すことができるという。

この古書に記された断片的な記録。これは過去の主人公の記録と思われます。この病気を患うのは主人公だけだからです。
氷裂症を患うのは蘇生のコアと共鳴できるからです。つまり人工星核にエネルギーを吸い取られるのと同じ要領ですね。

ちなみにホムラ伝説の時点で、ワンダラーはもういないのではないかなあと考えています。主人公が人工星核にエネルギー供給ループをしていたはずなので。

主人公が自由の身となり、伝説ホムラがロストした後からレイと主人公の物語がまた始まるのだと思っています。
伝説ホムラがロスト~氷河期、この間に作中にはまだ登場していないレイと主人公が存在しているのではないか、という感じです。

レイカード『夢の亀裂』↓

「お前のせいじゃない」
「彼女は元気だ。安心するといい」
「そんなことをしたら、お前たちはもう二度と…」

レイ公式PV↓

君はそれでいいのか
本当に後悔しない?
彼女に決めたの?
彼女はもう戻ってこない
お前が代償を払え!
あなたはもう代償を払った…

上記のNPCの台詞は、そこの物語に該当しているのではないかと考えています。

レイが蘇生のコアを元に輪廻しているとすると、その蘇生のコアは主人公からエネルギーを奪ってしまう状態ですので、主人公はレイと一緒にいるだけでどんどん具合が悪くなっていくわけです。
折角人工星核から搾取される人生が終わったと思ったら、次は蘇生のコアから搾取される人生が待ち受けていたわけです。

「夢の亀裂」に関しては、これはまさに主人公が氷裂症を患っている時の描写なのではないかなと思っています。で、もしかしたらここがレイが「永久の預言者」になる事を選択する場面なのかも、とも思っています。
レイ伝説7章に「彼が永久の預言者になったその日から」との記述がある為、人間のレイから、「永久の預言者」に成った瞬間がきちんとあるはずです。
ここでのレイは、預言者レイ時空の夢を見ている可能性があり、最終的に「蘇生のコア」が主人公を助ける事を知っていて、「イバラの塔にある蘇生のコアだけが、この奇病を治すことができる」と発言したのかもしれない。それが古書に残ったわけです。つまり、「蘇生のコア」と名付けたのはレイ自身であるのではないだろうか。それが主人公の命を救う為のコアだからです。
そう古書に残す事で、未来の世界で主人公が蘇生のコアを取りに行く図も出来上がる訳です。

レイは永久の預言者になったら二度と主人公と結ばれる事はありません。アスタの支配からは抜け出せないし、主人公は蘇生のコアに近づけば命を奪われるからです。
預言者にならずとも、状況は同じなわけですが、それでも主人公とささやかな日常は送れるわけです。塔に閉じこもりっきりじゃなくてね。


アスタがレイと主人公を引き裂く理由

主人公に蘇生のコアを渡す日に備えて、主人公自身のエネルギーで蘇生のコアを強化する為です。フィロス星もフィロス星系も滅びを迎えた後の時まで、主人公が輪廻を繰り返せるほどのエネルギーを蘇生のコアに貯めなければなりません。

レイ伝説の中でこのように記述されています。

長い運命の中で、彼はその少女と何度も出会い、恋に落ち、そして彼女が何度も運命を変えられ、死へ向かうのを見てきた。
なぜなら、神の道具には愛する気持ちを抱くことなど許されないからだ。
彼女に関わる記憶は、全てアスタによって改ざんされ、花を咲かせないジャスミンとなり、彼が答えを見つけることのできない謎となった。

アスタにとってレイはまさしく道具でしかありません。
また、レイは箱舟に乗って次の宇宙へ旅発つ事を許されていない存在です。
新しい宇宙で新しい物語を始めるのは、主人公とセイヤと決まっているからです。

お前は結晶体の何倍ものエネルギーを引き出すことができる。「蘇生のコア」に自分のエネルギーを奪い尽くされるまで。

主人公はこれまで何度も蘇生のコアにエネルギーを奪い尽くされています。つまり、蘇生のコアに蓄積されたエネルギーも、主人公が再誕する度に強くなっているものと思われます。
蘇生のコアはイバラの塔にあり、100年に一度王国の使者がやってくるか、蘇生のコアを求めたならず者がやってくるか程度ですので、蘇生のコアは十分にエネルギーを蓄えた状態でいられる訳です。誰かにそのエネルギーを与える事なく。
最終的に主人公に渡す時に備えて、力を集めている状態なわけですね。

レイは主人公に会う度に命を奪わなければならない訳ですから、愛なんてものがあったら困るわけです。でも、最終的に主人公を生かす為に蘇生のコアは渡さなければならないので、愛がなければ成立しません。中途半端に蘇生のコアを使われて、主人公が中途半端な存在になったら困ります。
レイが己の運命を覗かない為の戒めとして罰を与えているのでしょう。
主人公は氷裂症を患い蘇生のコアを手に入れる為にイバラの塔に来る運命。毎回蘇生のコアに力を奪われて終了。これがイバラの塔にいるだけで勝手にループしてくれるんだから、効率よくコア強化出来るシステムな訳ですね。

レイを沈黙させるのは、罰もそうですが省エネの為かなあとも思います。
主人公が生まれ変わるサイクルには何百年単位の時間を要すると思われるので、その間レイは特にする事がないですからね。
「神」はそこに存在する、と人間に知らしめる為にイバラの塔の玉座に鎮座していればそれでいいわけです。


最終的にレイが蘇生のコアを主人公に渡してしまうことは、予定調和な訳です。そもそも止めるんだったらもっとやるようあるだろ、と思うからです。
ですので、レイが己と主人公の運命を覗いた結果、「お前は道具だから愛する事は許されない」「主人公の運命は捻じ曲げ、彼女を愛した記憶は消していた」等の真実が明るみになるのは、レイが蘇生のコアを主人公に渡す為にけしかけているだけになります。


余談① アスタは悪か

最初はアスタが一番の悪だと考えていて、「アスタ様による正しい秩序の世界」に進んでいく感じなのかな~と考えていました。それを最終的に打ち破るのがレイなのでは、と。

ティザーPV第3弾で、レイは以下のように発言しています。

間違った秩序を正す必要はない
壊滅こそが
真の救済だ

間違った秩序を正す必要がないのは、全て壊れる事が決まっているからです。
アスタとしては、始まりの光がフィロス星の間違った秩序(人間)を一度壊滅させる事を知っているわけですから、正す必要はありません。

そしてリセットされた世界で、「今度こそ正しい秩序で進んでいこうね、人間!」って感じで人間を支配しているのがアスタ。
だから、ぜ~~~んぶアスタが「アスタ様によるアスタ様の正しき秩序の世界」を作り上げる為のシナリオに見えてきてしまったんですね。

アスタ様の世界(未来のフィロス星)を作る為に、まずは主人公の心臓からエーテルコアの力を取り出すぞ!うまい事エーテルコアを改造するにはワンダラーが地球に行って人間界の技術を発展させないとだめだぞ!フィロス人(セイヤ)をロールバックさせよう!ほんで主人公と、主人公を守れる未来人がいる時にワームホールあけてワンダラー放り込んだろ!これでうまいこと人工星核作らせるぞ!海神に怒られるし、人間から信仰されてる海神も後々始末したいから、主人公は生かしておくぞ!レイ、主人公の蘇生ツールはお前に決めた!主人公生かしておいたらそのうち海神は勝手にフィロスの核になってくれるぞ!そうなる為にはフィロス人がエーテルコアを未来に持ってくるとうまくいかないから、ロールバックⅡ号はブラックホールに捨てとこ!これでフィロス星は完成するし、愚かな人間はいずれ一旦一掃されるぜ!

って感じのイメージでした。

当方のアスタへの憎しみがめちゃくちゃ出ていますね。
アスタがレイにしている事が目に見えて酷いせいです。

ただ、じゃあアスタっていったい何者なんだろうと考えた時に、本当は神では無いのではないだろうかと思い始め、記述してきたような結論に至りました。

別にアスタはそう望んでやっている訳ではなく、そうあるべきだからそうしているだけなのかもしれない。アスタ含めて、未来は既にそこにあるものだからです。あと、おそらくその未来ではアスタは救われる存在なのです。いつか多次元に到達した人類が、自分達を見つけてくれるから。


余談② レイカード『長き夜』

これは伝説読む前と後では全然感じ方変わるじゃん、て失神しそうになりました。当方はレイ伝説がまじのまじのまじで実装されてないんじゃないか位出なかった為、先に長き夜を聞いていたんです。
なのでこれは主人公がロストする描写なのかと思ってました。眠りにつくのが主人公だったからです。レイ伝説内で主人公がループしている最中の出来事なのかなと。

レイ伝説を手に入れてから聞き返したら、違うじゃん!?!?!?これ、レイ伝説の後じゃん!!!!って5リットル位泣きました。

しかもここ…

私の望み?…できるなら、最後にもう一度夕日がみたい。

これ、レイは確認したかったわけですよね。夕日を見て自分が何を感じるのか。

「もしある日、夕日を見ても何も感じなくなったら?」
「それは死んでるのと同じでしょ?」

上記はレイ秘話3のレイとジョノのやり取りです。
レイはレイ伝説を経て、永久の預言者になって失われていた感情を取り戻したはずですから、主人公と見る夕日はさぞ美しかった事でしょうね…

ちなみに、何故二人がジャスミンの花畑にいて、幻の世界ではなくお互い本物であるのか。
レイ伝説の最後で主人公は更なる高みへと行きました。レイは蘇生のコアを渡す際、「お前は、アスタの力を手に入れた」と言っていました。つまり蘇生のコアのエネルギーだけではなく、レイがアスタから授けられていた五次元にアクセスする力も得ていることになります。
レイは役目を終え、「私は別れを告げに来た」と言っていましたから、その魂はロストされるはず。蘇生のコアも五次元アクセスの力も失ったら、レイはただの人間になるからです。でも、五次元空間においては死という概念はありません。その中では全ての物事が同時に起きているからです。
むちゃくちゃな言い方をすると、レイは主人公の五次元ボックスに格納されたというイメージ。

「夢の中でジャスミンの香りをたどれば、必ず私のもとへ帰ってこられる」

というのはつまり、医者レイや黎明レイが眠った時に無意識に五次元にアクセスしていたのと同じように、主人公は夢の中で五次元人になるのでレイに会えるという事。会えるといっても、その時あった出来事を、リアルに体験するといった意味で。
レイも主人公も五次元空間にいるわけではなく、三次元空間に存在していますから、五次元にアクセスする方法が限られているのだと思われます。

しかしこれ、「ジャスミンの花畑で、私達は最後にもう一度夕日を見た」と説明書きされているので、主人公の命も一旦終わるのかなとも取れます。特別な時だから、愛の力でミラクルが起きているだけなのかもしれない。だから記憶や追体験ではなく、新しい出来事なんですね。

もう眠れ。次に夜明けが訪れる時、また会おう。

これは主人公がまた再誕した時に、という示唆とも取れます。

何回か記述しましたけど、道理が通らない事は全部愛の力で片付きます。愛はパワー。



さいごに

いやほんとに自分でも妄想力がたくましすぎると思います。でもこうやって色んな妄想を楽しめるからやっぱりこのゲーム最高に面白い。
しかしレイ、公式から与えられている情報が少なすぎてほんとによくわかりません。凄く辛い事だけはわかる。医者レイ、今のうちにいっぱい幸せになって欲しい。

アスタはなあ、どうなんでしょうね。人間を圧倒的に支配したいとか、口を開けば「秩序!正しい歴史!」みたいなそういう神様でもいいよね。地球なんて人間より遥かに上位存在によるおもちゃ箱みたいなもん、っていう設定も大好きなので。ただ今のところ恋と深空における神は、なんかそういうのじゃないかなあって思うんですよね。
しかし当方は訳ありヴィランが最大のヘキなので、悪という存在を見ると「でもこのキャラにも事情があるはず」という悪事に対する言い訳を考え初めてしまうんですね。そういう感情が勝る考察になってしまいました。
どっちにしてもなんでもうめえ!!って感じなので、公式のアンサーがわけわからんほど楽しみです。

2024/310 ンネ洲

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