幸福と快楽

幸福の自己責任論では幸福感を後味の悪い快楽と後味の良い充実感に分けて考えます。そして幸福度を上げたいときはその後味を参考にしながらなるべく快楽よりも充実感を選択していくことをお勧めしております。それでは快楽は幸福度を下げる悪者なのでしょうか。今日はそんな幸福と快楽との関係について考えてみたいと思います。

快楽のデメリットは後味が悪い点ですが、努力がいらないというメリットがあります。仕事の後のビールや食事の後のデザートなどが至福のひと時という方も多いのではないでしょうか。それらすべての快楽を排除してしまっては何とも味気ない人生になってしまいそうですよね。やはり何事も程々が1番ですし節度ある快楽は人生の良きスパイスとなるのではないかと思います。

では快楽の適量とはどれくらいでしょうか。個人的見解としては充実感>快楽というバランスが保てていればOKだと思います。3歩進んで2歩下がるなら徐々に進んでいきますからね。人生は長距離走ですから焦ることはないし寄り道したっていいし遠回りしたっていいと思うんです。

人生はよく登山に例えられますが、登頂まで1時間のロープウェイに乗って山頂にたどり着いたとしてそこに充実感は生まれるでしょうか。それよりも寄り道したり道中の草花を愛でたり鳥や動物たちの息吹を感じながらゆっくり登っていく方がきっと楽しい登山になりますよね。

登山も人生もゴールすることそのものに意味なんてなくて、むしろそこまでのプロセスがどうだったかのか、ひとりひとりがどうやって歩んでいったかの方が大事なんじゃないかと思います。だから充実感>快楽のバランスを保ちながら充実感も快楽も味わい尽くすような、3歩進んで2歩下がるくらいのペースで丁度良いんじゃないかなぁと思いますね。

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