無理をしない生き方

幸福の自己責任論では自分で自分を大切にする生き方をご紹介しています。それでは自分を大切にする生き方と無理をしない生き方とは同じ意味なのでしょうか。今回は無理をしない生き方について考えてみたいと思います。

まず「無理をする」という言葉はやりたくないことをやる、限界を超えてやる、できないことをやる等の意味で使われることが多いかと思います。従って一言で「無理をしない」といっても①やりたくないことはしない②限界までやらない③できないことはしない、という複数の意味がありそうです。これを難易度で区別するなら①はやればできることで②はできるかもしれないけど怪我や病気のリスクが高いことで③はどうやってもできないことになります。

①の無理をしない生き方が「やりたくないことはしない生き方」を指す場合、自分で自分を大切にする生き方とは少し異なってきます。何故なら自分で自分を大切にする生き方では先入観よりも後味を重視しますが、先入観ではやりたくなかったけどやってみたら後味が良かったということもありますからね。幸福の自己責任論では先入観では気が向かないけど後味が良さそうなことは、とりあえず1度やってみてから判断することを推奨しています。

②の無理をしない生き方が「限界までやらない生き方」を指す場合、怪我や病気のリスクを高めてまで挑戦する価値があるかどうかでしょう。怪我や病気って治るまで動けなくなりますから例えば毎日のパフォーマンスを安定させたいプロ野球選手や目的地まで早く到達したいときなどは限界までやらない方が後味も良くなるでしょうね。逆に甲子園にでる高校球児のような一世一代の大勝負なら限界を超えて挑戦した方が悔いが残りにくく、万一怪我をしたとしても後味はむしろ良くなるのではないかと思います。

③の無理をしない生き方が「できないことはしない生き方」を指す場合、これは幸福の自己責任論の内容と一致します。例えば過去と他人は変えられないから自分と未来を変えていくという内容からも、できないことはしないというスタンスが垣間見えます。いずれにせよ、できないことに注ぐ時間と労力をできることに注いだ方が早いし後味も良いのではないかと思います。

まとめると、自分で自分を大切にするならなるべく無理はせず心のゆとりを保つこと。それにより自分も周りも笑顔なれるような後味の良い選択を続けていくことが基本戦略となります。例外としては気が向かないけど後味が良さそうなことはとりあえず1度やってみること。そして怪我や病気をしても悔いはないと思えるような大勝負では全力で挑戦することがあげられます。それにもしこれらの内容を読んで読後感が悪いなら無理して何かを変える必要はないし、むしろ今の生活に満足しているならそもそも何ひとつ変えない方が良いかもしれません。いずれにせよ自分の後味を最優先することが大切なので、読後感も今ある満足感も大切にしたいものです。

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