夫婦円満の秘訣

幸福の自己責任論では自分の幸せに責任を持ち、自分で自分を大切にする生き方をご紹介しています。自分の幸せを自給自足できれば誰かに何かを強いる必要がなくなるので対人関係も円満になりやすいですからね。そこで自分の幸せに責任を持っているかどうかという視点から夫婦関係を分類し、夫婦円満の秘訣について考えてみたいと思います。

まずは対人関係や夫婦関係をどちらが自分の幸せに責任を持っているかという観点から以下の4パターンに分類してみます。

①どちらも自分の幸せに責任を持っている
②自分だけ自分の幸せに責任を持っている
③相手だけ自分の幸せに責任を持っている
④どちらも自分の幸せに無責任

①どちらも自分の幸せに責任を持っているパターンでは平和的で円満な関係になりやすいです。お互いに自分で自分を大切にするため、相手に期待せず「自分で」やることによりイライラが減り感謝が増えます。また無理せず「自分を」優先することにより疲弊が減り心のゆとりが増えます。更に後味を「大切に」することにより快楽が減り充実感が増えます。そうして満たされた心が願うのは相手の笑顔だけになっていく訳です。愛する人を笑顔にすること以上に後味の良いことなんてないので、自分を大切にすること=相手を大切にすることになっていくんですね。

②自分だけ自分の幸せに責任を持っているパターンでは、自分次第で何とかなることが多いです。仮に相手が自分で自分を大切にできず、期待(自分で↓)や無理(自分を↓)や快楽(大切に↓)を重ね疲弊しイライラしたとしても、こちらの心にゆとりさえあれば冷静な対応が可能です。また自分の心をどんどん満たしていけばやがて「相手が笑顔ならそれだけで充分」という心境になれるので、自分のために相手を大切にするようになります。そうなれば何とかなります。要は自分に注ぎ溢れ出た愛で相手も満たしてしまえばいい訳ですね。

③相手だけ自分の幸せに責任を持っているパターンでは、喧嘩が多くなります。相手はほっといても幸せなので自由を与えてくれますが、逆にこちらが相手に期待したり束縛しようとすると反発してきます。相手は相手自身の幸せに責任を持っていますから無理はしないんです。でもこちらとしては無理して相手に尽くしてるからこそ同じことを相手にも期待してるのに、思い通りに動いてくれない相手にイライラしてきます。そこで、人は変えられないし自分で自分を大切にするか!と方向転換するか相手に感情をぶつけ意地でも相手を変えようとするかにより未来が変わってくるでしょう。

④どちらも自分の幸せに無責任なパターンでは冷戦も含めとにかく喧嘩が目立ち、破綻もしやすいようです。まずお互いに自分で自分を大切にしないので、期待(自分で↓)や無理(自分を↓)や快楽(大切に↓)が増えることにより心のゆとりと感謝が減り、不満とイライラが増えるため喧嘩が絶えなくなります。またお互いが相手を幸せにしましょうというクロスマッチ作戦は持続困難なんですよね。そもそもプレゼントやデートなどの快楽は人に与えやすいけど、後悔のない人生に近づくような充実感を相手に与えることは難しいんです。言い換えれば相手の表面的な気持ちは理解できても、相手の本当の気持ちを理解するのは難しいんですね。そんな難しいことを継続させるのはほぼ不可能なので、関係性が長続きしにくい訳です。

以上より、もしもイライラや喧嘩の少ない円満夫婦を目指すなら一緒にいて疲れが取れる相手(①or③)と結婚して、相手を世界一の幸せ者にすること(③→①)。もしも一緒にいて疲れる相手(②or④)と仲良くやっていきたいなら、とにかく自分の後味を最優先(④→②)することが夫婦円満の秘訣と言えそうです。でも一緒にいて疲れが取れるというのは後味が良い証拠ですし、愛する人を笑顔にすることほど後味の良いことなんてないし、自分の後味を最優先するのもどれも同じことですよね。つまり夫婦円満の秘訣は自分で自分を大切にすること(①or②)に集約されるし、対人関係も結局は自分次第ということになります。人は変えられないけど、自分が変われば何とかなるんですね。

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