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恒星「万画越境」記録2021.5.6


2018年12月から画家・アーティストの恒星が先ず千枚の絵画(主に葉書大の水彩画)を制作するプロジェクトとして「千画越境」と命名し始まりました。
4ヶ月で千枚を描き上げ、2019年4月に埼玉県立近代美術館での個展で千枚全部を17mの壁面に展示。そのなかから数十点が売れ、また色々な人達からとても良い反応を得ました。初めて観てくれたお客様がすぐに肖像画を依頼してくれまして、その場で描き、ご購入下さったことや、なかには月々払いでも買いたいというお客様もいらっしゃり、画家冥利につきる、とても良い結果が得られました。改めて描く喜びと、感性の循環、自分の命題の一つ【感代謝】に繋がったと実感出来、継続の大切さを噛み締めた次第です。(感代謝については後ほどの記事で)そうした鑑賞者との共鳴によって作品自体がさらに生き生きと活性化し、芸術のひとつの流れを大いに体感した良きプロジェクトでした。

と思っていたのも束の間、友人の某ドラヤキ屋さんの店主から、「それじゃあ、恒星さん、次は10,000点だね!」ということで、【千画越境】から【万画越境】へとプロジェクトがアップデートされまして、2021年1月でおよそ4000点ほどを描き上げています。そもそも20代初めから画用紙の歯切れ、版画を刷った際にあまった切れ端の紙に描き始めたのが発端でして、年間300枚くらいは描き、やはり埼玉県立近代美術館の床にずらっと展示するのはライフワークにはなっていました。しかしそれでも突破出来ない「際」「境」「見えないもの」がありまして、それならもっとペースを上げるというより、日課にしてしまって、描くことが当たり前の状態にし、呼吸のごとくに生きた表現を追求したい、その見えないものを越境しようという試みなのです。

そんなわけでほぼ毎日制作しています。そうした日々だからこそ沸き上がってくる自問自答を忘れないためにも、書き留め記録しておこうと思い立ったので、不定期ではありますがnoteにアップして参りたいと思います。

さて、本日思うところは、毎日制作しSNS(Instagramは、kohsei_art_ariaru)へ投稿することはある意味、不条理な社会への抵抗でもあります。もちろんそれはほんの一部ではありますが、感性と知性でその不条理をぶった斬る。居合い。眠った感性に揺さぶりを掛け、活性化させ呼び覚ます。意識や記憶という不確かなものを、絵画作品10,000点という数を描き上げる過程をじっくり噛み締めながら、その質を高めていきたいと。

極端に言えば時に【万画越境】絵画は純度100%の暴風雨と雷です。ですから即、電撃的に生き返るか、はたまたやられて黄泉の国へ真っ逆さま。そうこれは現代のエクストリーム画狂人、恒星の生き様そのものです。まだエクストリーム画狂人初段ですが、今後とも、どうぞお見知り置きを。皆さまにおかれましては、その目撃者となって【感代謝】の渦に、風に、巻き込まれる、というよりは、渦に、風に成りきって頂けたら、これ幸いで御座います。

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