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初夏の三浦半島をブロンプトンで

前2つのテキストノートより、時間的には少し前のツーリングになりますが、鎌倉→三崎港→横須賀というルートで、三浦半島の海岸沿いを反時計回りに走ってきた際の記録を書いていきます。

海岸沿いのツーリングはアップダウンも多いですが、常に海を臨みながら走る爽快感がたまりません。潮風に当たった後はのんびり温泉もいいですね。

というわけで鎌倉まで輪行してきました。日曜午前10時、初夏のよく晴れた日の鎌倉駅は大混雑です。

鶴岡八幡宮から伸びる若宮通りをまっすぐ南下、このままいけば由比ガ浜海岸ですが、先にちょっと寄り道をしていきます。

鎌倉の仕掛け絵本専門店、『メッゲンドルファー』さんです。若宮通りから少し西に入ったところにある落ち着いた雰囲気のお店で、お店の名前は高名な仕掛け絵本職人さんからとっているんだとか。
誕生日が近かった甥・姪にそれぞれ一冊ずつお土産を買っていきました。

サイクリングに戻ります。滑川交差点まで出てきました。由比ガ浜海岸では海の家が建設中でした。

ここから国道134号線に沿って三浦半島を回っていきます。夏目漱石の『こころ』で主人公と先生が出会う場所でもある、材木座海岸を通ります。

トンネルを抜けると、そこは逗子市でした。しまった、写真の構図が上と全く同じで違いが伝わらない……逗子の海岸は、夕焼けがきれいな「サンセットビーチ」の異名があるそうです。三浦半島を時計回りルートなら、ここらでちょうど夕焼けが見られそうですね。

逗子を抜けて葉山町へ。うっすら江ノ島が見えます。

国道134号線は、どこも交通量がわりと多いうえに、路側帯が狭いのでなかなか走りづらいです。後方確認をしっかりと、無理しないスピードで走りましょう。
本日の目的地三崎まで17kmの表示が出ました。

三浦半島の最南端、三浦市に入ると景色は大きく変わり、キャベツなどの畑と水田が広がる田園地帯になります。田植え前の水田に青空が映えて、気持ちのいい光景でした。

三浦市といえば、漫画『ヨコハマ買い出し紀行』の舞台である喫茶店「カフェ・アルファ」が位置する土地でもあります。上の写真の岬の先端、「黒崎の鼻」がカフェ・アルファのモデルになった場所らしいのですが、自転車ではこれ以上進めなかったのでここから写真撮影するに留めておきました。

県道26号線をまっすぐ南下すれば三崎港なのですが、すこし西に寄り道して「油壺」へ。ここから眺めることのできる小網代湾は絶景です。

油壺の先には、ちょっとレトロな水族館「京急油壺マリンパーク」も。
時刻はそろそろ13時。少し寄り道が多かったので、お腹がすいてきました。一路三浦半島の最南端、三崎港を目指します。

三崎の物産直売所、「うらり」に到着です。城ヶ島への観光船が出ているほか、休憩所や軽食レストランも完備した観光拠点となっています。また、この周囲にはマグロ料理のお店も多いので、昼食には困らないでしょう。

三崎港は午前9時までの「朝市」が有名ですが、その時間を過ぎても、ここに来ればマグロを扱うお店がたくさんあります。観光客で大賑わいでした。

そんな中、私のチョイスは「とろまん」。豚肉の代わりにマグロを使用した肉まんです。第一印象は「うん、豚肉ではない肉まんだな!」……そのまんまですね。
魚肉の生臭さがまったくなくて、新鮮な食感でした。行動食にいくつか買い込んでいきます。

休憩を終えて再び走行開始。半島の最南端を過ぎて、東方向の劔崎を目指します。本日のゴール、横須賀まで26kmの標記が出ました。

海岸線に沿って、アップダウンを繰り返します。末尾のルートを参照していただければお分かりのとおり、最終的に累積標高は675mに達していました。大した高さではないのですが、この繰り返しがジワジワと体力を奪います。
でも、高いところに登ったときに見える海の景色は最高ですね。

劔崎を回って三浦海岸に出ます。三浦半島の東側へやってきました。
砂浜が本当に長く続いています。冬の間は、ここに干し大根が掛けられている光景を見ることができるんだそうです。

そのまま海岸沿いを北上し、久里浜へ。房総半島へ渡るフェリーが出ています。これを使って房総半島と三浦半島を両方回るのも楽しそうですね。

そのまま北上すると、幕末の日本に開国を迫ったマシュー・ペリー提督が上陸した場所として、歴史の教科書にも載っている、浦賀に到着します。
ペリー公園には、ペリー上陸を記念する石碑がでっかく立っていました。これは伊藤博文による書なんだとか。達筆です。

さらに北上します。そろそろバテてきているのですが、なんとか観音崎までたどり着きました。日本最初の洋式灯台である観音崎灯台が、山の上にそびえています。

馬堀海岸へ到着しました。ヤシの木が街路樹になっていて、九州出身の筆者からすると、なんだか宮崎を思わせる光景です。時刻は16時、少し日が傾いてきていて逆光になり、海辺の光景がなんとも美しいです。

休憩も兼ねて、馬堀海岸の近くの銭湯に浸かってきました。横須賀に着いてから銭湯を探そうかと思っていたのですが、ちょうど疲れているところに温泉の看板を見つけ、誘惑に負けました。大変快適でした。

横須賀の街が近づいてきました。この途中にある神奈川県立保健福祉大学には一度仕事でお邪魔したことがあります。学生の皆さんが授業にとても熱心だったことが印象に残っています。

横須賀に到着です。せっかくなので、日露戦争で活躍した記念艦「三笠」を見ていきましょう。東郷平八郎大将の銅像も建っています。
※三笠公園内は自転車乗り入れ禁止です、ご注意を。

午後6時、ゴールの横須賀駅に到着しました。昔、防衛大学の訓練展示を見に行った時以来の横須賀駅です。横須賀線を使えば東京まで、逗子で湘南新宿ラインに乗り換えれば池袋まで出ることができるので、三浦半島はたいへん交通の便のいいところですね。

景色の変化に富むルートは走っていて楽しいです。ところどころ道が狭いところもあるので、サイクリストの方々はどうぞ注意して走行してください。私もまた、今度は時計回りのルートで走ってみようと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

今回のルートです。
http://yahoo.jp/Wqoj0v

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