友達とお酒を飲みに行きたい。

初めまして。和歌山で忍者と学生をしています      こへぞーこと井澤耕平です。

「友達とお酒を飲みに行きたい。」

これは、僕が身体的精神的にどん底になり、通っていた病院で掲げた目標になります。体調が回復してきたら、何がしたいですか？ってゆう質問に対してですね。

血便が止まらなくなりました。

2015年12月1日に内視鏡検査をし、「潰瘍性大腸炎」という難病を患い、当時は全然欲しくもない 「指定難病受給者」という称号を与えられることになります。自販機の数字４つでさえ並べれたことなかったのに。なんたるクジを引いてしまったのだろう。

''ヤツです''

その日から、1年ほど地を這うように 生 にしがみつく日々が始まりました。

身体的にしんどい。1日に何回トイレに走り込んだことか。ありがとう、トイレの神様。あと、眠れない。自分1人だとなんか やばい と直感的に思ったのか、21歳にして数ヶ月母と同じ部屋で寝ていました。、、、今は、1人で寝れていますよ。笑

精神も削られていきました。トイレに行く度に、あ、また血便や。また、赤いわ。もう、なんでやねん。トイレに行くのが怖くなりました。反して、我慢できないので行かなければいけません。じゃあ、見なかったらいいやん？なんなんでしょう。癖なのかそれとも井澤がアホなのか。怖いもの見たさで見てしまうんですよね。やっぱり、自分の  カラダ　のことやから。

時期が時期でした。3年生の冬ということもあり、周りのみんなは就職活動をし始めるわけです。一方、僕はずっとトイレ。寝ても覚めてもトイレ、トイレ。みんなそんなことは知りませんから、「最近、耕平就活どうなん？」と聞いてくれる度に、ぼちぼちやで と嘘をついていました。自分の現状を知られるのが嫌だったんでしょうね。周りからの目を気にしていたんだと思います。焦り、嫉妬。

外に出なくなりました。というより、出るのが怖くなりました。もし、急にトイレに行きたくなったらどうしよう。とか、あらぬ不安ばっかよぎってどんどんネガティヴになっていきました。1年ほど満足に外に出れなくなりました。
電車一駅さえ乗れなくなりました。電車が来ると手が震え呼吸ができなくなるんです。10時間以上飛行機を乗って外国に行ったりしていた僕ですが、ここまでいきました。やばい。なんとか、克服するために、最寄駅から一駅乗っては、健康のためにと思い、歩いて2時間ほどかけて家に帰るという修行をしていました。今思えば、ほんま笑い話です。ただ、当時は必死だったんでしょうね。(今、大阪の父の家でこれを書いてます。)

''修行風景(今でもこの靴履いてます)''

そして、誰とも会わなくなりました。会いたくなくなったんですよね。人と話をするのが嫌になりました。なんで、自分だけこんな思いせなあかんねん。って。周りのみんなの状況を知れるアイテムも全部消しました。今でさえ、それらを程々に駆使している僕ですが、みんなの「就活終わりに乾杯〜♪」を目にするのが嫌だったんです。僕もああいうのしたかったなぁって。

外に出れない、ずっと家。1日1日が今まで経験したことのないくらい長いんです。ほんと、ずっとトイレかベットなんで、気が狂いそうになりますよね。というより、狂ってました。笑

''内視鏡前は白いものしか食べたらあかん''

こんな状態が1年近く続きました。腐りかけていました。いや、もうそこそこ腐ってました。じゃあなにを機に今のような状態までもってこれたのか？それは、友達に誘われて 忍者 を始めたことです。3年近く勤めていた某飲食チェーン店は、お腹の影響もあり辞めていましたし。無理にでも外に出なければいけないという環境を作れたことが良かったんだと思います。人間なんておそらく、どんな状況だろうと、生き延びるようにプログラミングされているだろうから、極端な環境を与えてしまった方がいいんだなと思います。当時の自分の中での、極端な環境ってのが、"外に出なければいけない"でした。

確実に状況は好転したものの、正直どのタイミングで1年以上続いたそんな日々から抜け出せたのかどうか自分でもわかりません。でも、別にわからなくていいんです。僕には 今 がある。今 こうやってやりたいことをやらせてもらえる環境には本当に感謝しています。そして、何より、

潰瘍性大腸炎になってよかった。

と今では思えていることが何よりの自分自身の確信じゃないかなと思います。じゃないと、今の環境にいないだろうからね。わからないけど。

人間万事塞翁が馬。

現状、1年4ヶ月薬飲まずで症状が皆無なので、特定疾患の申請が通らず、指定難病受給者から外れました。イェイ。(油断は禁物ですが。)

最後はいなくなるのに
何のために生きてんのやろ
1年近く気狂いそうになるほど
四六時中考えたけど
結果 わからへん
でも それでええんやってことが
わかったで

さいごに

飲みにきましょう。