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仕組みで行動が変わり、社会が変わる

こんにちは。
三井滉平(@321toasobo)です。

U25の起業家や未来の起業家が集まる交流会「 #未来起業家交流会 (@miraikigyo)」を運営したり、リファラルマーケティングツール「 #let ’s」を作ってます。


いつもいいねやリツイートありがとうございます!


今日は、
仕組みで行動が変わり、
社会が変わる、
ということについて、
書いていこうと思います。

最近読んだ本の中で、
結構衝撃を受けた
「アフターデジタル」から
思ったことです。


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近年、中国人のモラルが上がっているらしい


ここ数年で、
中国人のモラルが
劇的に上がっているらしいです。

その背景にあるのは、
アリババが運営する
「芝麻信用(ジーマクレジット)」
です。

以下、
「アフターデジタル」より抜粋です。

有名な例として、アリペイを提供しているアリババ傘下の金融会社「アント・ファイナンシャル」が2015年に始めた「ジーマ・クレジット(芝麻信用)」があります。ジーマ・クレジットは単体サービスではなく、アリペイ機能の1つです。アリペイは既に広く利用されており、高級ブランドの店舗から商店街の個人商店、屋台、タクシー、映画館、水道代、携帯代、さらには税金まで、それらすべてをアプリから支払える状態にあり、そうした支払いデータを収集できます。

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「ジーマ・クレジット」と呼ばれるこのスコアは基本的に「支払い能力」を可視化したもので、評価軸は「個人特性」「支払い能力」「返済履歴」「人脈」「素行」で、スコア幅は350点〜950点です。スコア精度は高く、ユーザーから信頼されています。

~~

点数に応じてアリババ・グループやその提携企業、団体が提供するサービスを利用する際に特典を受けられるからです。例えば、賃貸の敷金やホテル、レンタカーサービス、海外旅行時のWi-fiレンタルのデポジットが不要になるとか、街中で傘や充電器を無料でレンタルできるなどといった得点が受けられます。

(引用:アフターデジタル)

この「ジーマ・クレジット(芝麻信用)」によって、
いい行動をすればスコアがたまり、
いい特典を受けれれるよになったため、
近年の中国人のモラルは、
急激に上がっているらしいです。


仕組みで人々の行動が変わる


このように、
仕組みで、
人々の生活は大きく変わり
ます。

ただの仕組みではなく、
そこに利便性と、
合理性がある

そんな仕組みです。

で、
この変化が続くと、
社会全体の変化になります。

ある企業の、
一事業が、
社会全体を変えていきます。


そして、
もっと言えば、
インターネットの発展によって、
「行動データ」が取得できるようになったので、
より色濃く、
人々の行動が変わっていく

思っています。


例えば、
食べログなどの
レビューサイトでは、

お客さんのレビューによって、
集客状況がかなり変わってくるので、
お店としても、
美味しい料理を作ったり、
店内を清潔にすることに努めます。

これは、

お客さんがレビューを書く
→店側がそれを元に改善
→お客さんがいいレビューを書き始める
→お店への集客が加速
→お店もさらに改善
→→社会全体にいい店が増える

といったサイクルが、
回っていて、
仕組みで行動が変わってる一例だと思います。


ですが、
このサイクルには、
大きな問題点があります。

一番最初のアクションである、
「お客さんがレビューを書く」が、
完全に主観で、
不正し放題
であることです。

レビューサイトにはつきもので、
食べログも何度か不正が見つかっています。


Amazonや楽天、
メルカリなども、
同じ問題が発生します。




「行動データ」の取得でどう変わるか


これが、
「行動データ」の取得で、
人間の意図的な細工を拒み、
より精度の高い評価ができるよう
になります。


例えば、
配車アプリの「DiDi」では、
ドライバーの評価を、
お客さんからのレビューではなく、

・配車リクエストに対する応答時間
・配車リクエストを受けた後のユーザーを待たせた時間
・安全運転しているかどうか

といった、
ドライバーの行動データから、
決定しています。


ユーザーが配車アプリに一番求めるのは、
いかに早く来てくれて、
いかに早く目的地まで連れて行ってくれるか、
だと思います。

これを、
データで評価していて、
この評価ポイントがたまると、
自分の給料が上がります。

なので、
ドライバーは、
この仕組みによって、
素早く目的地に行き、
素早く送り届けるという行動へ、
変化していく
訳です。

且つ、
その行動の変化が、
ユーザーの利便性に直結
していきます。


同じように、
食べログの評価を、
行動データでもっとよくしていくには、

・予約の電話の取るまでのコール数
・到着して案内されるまでの時間
・注文から出てくるまでの時間
・食べ終わる時間
・おかわり数
・会計のスピード
etc..

を行動データで取得して、
評価していくと、
お店側は努力する観点がわかり、
ユーザー体験はどんどん向上しくと思います。

飲食店の場合、
美味しさをデータに落とし込むのが難しそうですが、、。
(上の指標はパッと思いついた例なので適当です。)




どのデータを取る事業を選択するか


長くなりましたが、
こういった時代背景の中で、
どのデータを取る事業を選択するかは、
とても大事
だと思っています。

やっぱり一番最強なのは、
「決済データ」を持ってるプレイヤーだと思います。

人間が生きていく限り、
消費は切れないもので、
資本主義社会の根本なので。


そして、
僕もやっぱり、
そこのデータ取れないかなーと、
色々考えています。

○○Payが乱立する時代で、
スタートアップがそこにいくのは、
もう正攻法では無理だとは思います。

今やろうと思ってるのは、
「リファラルマーケティング」という、
人から人へ商品が広がるマーケティング手法の、
ツール提供です。

正攻法ではほぼ無理だと思うので、
いろんなルートからそこにたどり着けるよう、
戦略を練っていきたいと思ってます。

うーん、
行けるかなあ。

頑張ってみよう。




ということで、
今日はこんな感じです。

「仕組みで行動がかわり、社会が変わる。」

・一企業の一事業であっても、利便性や合理性に優れた仕組みがあると、人々はその行動を積極的にし始める。
・その波が増えると、社会全体が徐々に変わっていく。
・中国では「ジーマクレジット」によって、モラルが上がった。
・今後は、人間の意図的な細工が入らない行動データの収集&活用によって、より精度の高い評価ができる社会になる。
・その時代においては、行動データを取得している企業が強い。


この辺の詳しい話は、
「アフターデジタル」の本に、
めちゃくちゃわかりやすく、
詳しく載ってるので、
ぜひ読んでみてください!!








ps.

11/11(月)に未来起業家交流会をやります。
ご興味ある方はぜひ!!

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おわり。

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