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【配信】OBSでやりがちな失敗と原因、その解決法【録画】

以前OBSで録画/配信する方法を解説しました。ありがたいことにその動画が、結構再生していただけるようです。

そこで今回はその動画に寄せられたコメントや僕自身の失敗経験をシェアしたいと思います。もちろん対処方法も一緒に説明します。OBSで録画や配信をやってみようと思っている方は参考にしてみてください。

よかったら動画でもお楽しみください

音が二重に出る(エコーがかかる)

僕自身も経験がありますし、OBS初心者が一番やりがちなのがこれじゃないでしょうか。きっちり配信できた!と思ってアーカイブを見直したら自分の声にずっとエコーがかかっていた…という経験はありませんか?

原因はいくつかありますが、OBSに同じ入力ソースを複数入れてしまっているケースが一番多いんじゃないでしょうか。同じ音声が少しずれて聞こえるので、まるでエコーをかけたような音声になってしまっているのです。

原因がわかれば対処は簡単です。入力ソースをひとつに限定してしまえばいいだけです。メイン画面の真ん中下にある Audio Mixer をよく見てみましょう。自分のしゃべりに合わせてゲージが左右する項目があると思います。もしなければ Settings の Audio からマイクを追加するか、Audio Input Capture を追加しましょう。

もし、そこに自分のしゃべりに合わせてゲージが左右する項目が複数ある場合、声がエコーっぽくなる可能性があります。選択して「ー(マイナス)」を押して削除しましょう。入力だけでなく、Audio Output Capture も同様です。複数ある場合は消してしまいましょう。

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不要なキャプチャーは消してしまいましょう

(Mac)再生している音声を録音できない、音が聞こえない

Mac 限定なのですが、macOS では OBS の Audio Output Capture で音声を取得できません。つまり、Mac 上で流れている音声を録音したり配信したりできません。出力を入力に変えて OBS に認識させる必要があります。

これを解決するにはふたつの方法があります。オーディオインターフェースなどのループバック機能を使うか、Blackhole や LadioCast などのソフトウェアによるオーディオ変換です。

ループバック機能とは、オーディオインターフェースと呼ばれる機器の一部に搭載されている機能です。名前の通り、出力音声をそのまま Mac に入力することができます。その入力ソースを OBS の Audio Input Capture として追加することで録音や配信に使うことができます。

この方法の利点は、外部のハードウェアにオーディオの入出力変換を任せることで、Mac のマシンリソースを必要としない点です。また、比較的高音質で録音することが可能です。欠点はハードウェアに金銭的コストがかかることです。

こういうやつ

もうひとつの方法は Blackhole などの仮想オーディオドライバーをインストールするやり方です。仮想ドライバーに対して音声出力を割り当て、それを OBS の Audio Input Capture に設定します。詳しいやり方は別の記事でまとめているので、そちらをご参照ください。

この方法の利点は追加の金銭的コストがかからないことです。また、ソフトウェアで管理するので、比較的自由度が高い傾向にあります。一方で、ソフトウェアなので Mac のマシンリソースを消費します。また、音質も劣化する傾向にあります。

録画した動画ファイルが再生できない

OBS のデフォルトの動画エンコードは mkv です。これは Mac 標準のメディアプレーヤである Quicktime だとそのままでは再生できません。

OBS を使えば mkv を mp4 に変換することができます。メニューバーの File にある Remux Recordings を選択します。ダイアログ内の OBS Recording の右にある『...』をクリックします。そこで mkv ファイルを選択し、Open を押します。そこで Remux ボタンを押せば mp4 ファイルが作られます。

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(YouTube)配信URLが変わってしまう

最後に YouTube 限定ですが、Live 配信での注意点をご紹介します。YouTube では Live 配信ごとにURLが発行されます。あらかじめ発行しておいたURLを事前に告知することで、当日に参加者が Live を鑑賞する準備が整います。ところが、YouTube の配信画面で配信を停止すると、そのURLはアーカイブ動画用のURLになってしまいます。再開するには別のURLを発行する必要があります。せっかく事前告知しておいたのに、これでは参加者が正しい配信URLにたどり着けません。

配信の準備が整っていないのに所定の時間になってしまい、一度配信を止めたい、というケースはよくあると思います。そのときは、慌てずに OBS 側でストリームを止めましょう。OBS のメイン画面の右下に Stop Streaming というボタンがあるので、それを押せば OBS から YouTube へのストリーミングが停止します。再開するには Start Streaming を押せばいいだけです。

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