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ラストオブアス2について語りたい


これまでいくつかのハマったゲームはあったが、ここまでハマったのはこのゲームが初めてかもしれない。次がメタルギア。

やったことない人に説明すると、感染者が蔓延し世界は終わりを迎えたように思えたが
人間たちが怪物と戦いながら世界をもう一度再生させようとしていく内容だ。

ちょろっとしかやったことない人からしたら、ゾンビが出てくるホラーゲームのような感覚かもしれないが
このゲームはアクションゲームでもホラーゲームでもない。人間ドラマなのだ。

しかも、これまでのゲームにはなかった裏切りと、まさか自分の心が製作者に操られてしまうとは思わなかった。

ここまで聞いて興味がなくなった方は消していただいて結構、話は続けるぞよ。

<ゲームの内容>

このゲーム、ジェンダーや人種については、これでもかというような意識して作られたような世界観。
前作ではなかったアジア人が出てきたり、同性愛といった描写も多数出てきた。

このゲームはR指定で、残虐なシーンがいくつもあり、目を背けたくなることも多かった。
それが逆にプレイヤーの感情移入を促し、どんな結末が訪れるのかを早くみたいという気持ちにさせたんではないかと思う。

※ここからはネタバレになります。
まだプレイしていない方、結末が知りたくない方は見ないでください。

ラストオブアスの続編が出ると知った時、またジョエルと感染者や敵対する人間と戦うのかなって思ってた。

でも発売されたパッケージを見て、ジョエルはいないんだなと直感でわかった。
あのエリーの表情、とてつもない憎悪を秘めている。

らすあす2


きっとあのパッケージの表情で世界中のプレイヤーが同じことを感じたと思う。

相変わらずびっくりさせるところはさせられて、胸を打たれるところもたくさんあった。
あとは、いい意味で装備が前作と変わってなくて安心した。あまり操作方法とかを増やしすぎるとやりずらくなるものだ。

これは余談だが、生後1ヶ月の子供を抱えたままこのゲームをやっていると何度も子供の呻き声で驚かされた。何故ならクリッカーが出すあの音に酷似しているからだ。苦笑


分かる人には生後間もない子供の泣き始めの声を是非聴かせたい。ほんとにビックリするし音声がリアルに聴こえてビクッとなった。
そういう意味ではホラー要素は強かった。笑

<裏テーマ>

このゲームの終盤に向かうにつれて一つ分かったのは
本作はダークナイトと似ている部分があるなと思った。

テーマは裏の正義だろうか。

ジョエルを拷問し、殺した女を主人公にプレイし動かすのは心底嫌だったが
それでも最後はあれだけ憎んだ敵に対して同情してしまうのは、制作スタッフの努力の賜物だと思った。きっとスタッフの中にもジョエルを殺したくなかったし、アビーが嫌いな人もいたと思う。

先ほども言ったように、このゲームはもはやホラーゲームではない。
なんならゾンビなんかそんなに怖くなくなった。それよりカルト集団の方が怖い。
(もっといったら犬が1番の強敵だったと思うのは私だけではないはずだ)

アリスたちが作ったジャクソンという街と、アビーがいたシェルターのような巨大施設。
環境は違うが、仲間を思う気持ちは強い。

そしてその二人が感染者から仲間を救いたいという気持ちから
憎しみという気持ちを抱えて生きていく人間ドラマ。
途中から色んな感情が入ってきて何が正義なのかわからないと思ってしまった。

プレイしていて、ジョエルにギターを教えてもらったエリーが
途中途中で弾き語りするのはとても良かったし、前作からギターの音色が多かったのは布石だったのかもしれない。

弾けるよ

↑ゲーム内で本当に弾ける


エリーがアビーを見つけて、戦って勝って終わりみたいなことを想像しながらプレイしていて、ようやくアビーが現れて「もう終わりなのか寂しいな」って気持ちになったら、実はそこから本当の物語の全容が見えるようになる。

<立場を替えて見る視点>

今度はジョエルを殺した正に仇とも言えるアビーの立場になってプレイするのだ。正直とても嫌だった。何度もわざとゾンビに捕まったりした。


制作側の意図はきっと「両方の正義」と「お互いにとっては両方が悪」だと言うことを言いたいのだろう。
最初はジョエルの仇のアビーを操作するのは抵抗があったが、やっているうちに今度はエリーの方が怖くなったから不思議だ。


自分がアビーになって物語を進めていく中で、このゲームの中で対立する集団ウルフスカー(セラファイト)があって
アビーはウルフの重役的な存在なのにもかかわらず同志討ちの疑惑をもたれた元彼を探しにいく中で
戦争真っ只中の敵に命を助けられ、また自分も恩返しをする流れに。。
最終的にはスカーと手を組んでウルフを殺しながらスカーの本拠地へ。

そのスカーの少年と思っていたが実は少女。なのに髪を剃ってしまったというのは、恐らくだがトランスジェンダーなんだろう。それがスカーの掟を宗教上破ってしまったことがきっかけで
自分の家族がいるチームから逃げることになった。

結果的にみんなが殺し合う結果になってしまって、人間は本当に醜い生き物だということもこの作品で再確認することができた。
私の外国人の妻は私がラスアス2をやっているのをみて、途中から映画のようだとじっと私のプレイをみていた。笑
それくらいグラフィックや演出には魅力があるし、人を引きつけるストーリー性もあるのだ。(実際にゲームオブアワード2020では音響効果で最優秀賞を受賞している)

エリーがアビーを探しに水族館に行って、そこで戦って終わりでもなく
アビーが水族館に行って終わるわけでもなく、平和な日常にもどって終わりでもなく
まだまだ続きがあったこの作品は最終的には「人間の醜さ」を改めて感じさせてくれた。

そんな全体を通してYouTubeで語っているのでみていただきたいです。


この作品を終えて、一言では語ることはできないが感動したと思った。
感動という言葉が心が動いたという意味であるなら、だが。

<結末>

エリーは、自分の気持ちを抑えることができず復讐を決める。
自分の気持ちというよりもADHDが発症したり寝れない夜があった。
やはりこうなるかと思ったが、結果的にエリーは全てを失った。

ギターも弾けなくなり、愛する人を失い、何もかも失った。
そこまでしても、一矢報いたかったんだ。仇を取りたかったんだ。

しかし最後、一瞬ジョエルの笑顔が思い浮かんで殺すのを躊躇した。

プレイした人は、どちらの立場にもなれる。このゲームに対して自分が糸井重里よろしく
コピーをつけるとしたら「生きたい、だから殺したい」かもしれない。

生きて自分と向き合うにはどうしても決着をつけなければいけない時が人生にはある。

中学校や高校のときとかに誰かに恨みを買ってないかなと心配になった。それくらい人間の恨みは怖い。本当だ。

本作品のクリエイティブディレクターのニール・ドラッグマン曰く「正義は、価値観次第ですよ」と。しかもPart3の可能性についても語ってます!

https://theriver.jp/the-last-of-us-part2-dirty/

ここまでみていただいて本当にありがとうございました!文才のかけらもなくて読み辛かったと思いますが、読んでもらって嬉しいです^^

是非少しでも興味がある方はプレイもしくはYouTubeとかで動画をみて下さい〜!!後悔しませんよ!

ではまたお会いしましょう!

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